中３と中１の息子をもつ”子育て折り返し地点”のLaLa編集部小松好美が岡山県内のイベントなどを体験レポし、もっと早く知っていたら「私のお仕事や子育ても変わっていたであろう」「お互い、もっと生きやすかったんだろう」と思う情報を今現在～未来のパパさんママさんにお届け！

今回お邪魔したのは、岡山の中高一貫校に関する調査や研究などを行う「岡山の教育を考える会」。私も3年前、長男の中学受験を経験したので興味津々。「これを知っていたら中学受験を戦える」「お子さまをサポートしやすくなる」－そんな経験者の目線から得た情報をお届けいたします。

「岡山の教育を考える会」は現在、岡山県を中心に約40の塾や私立学校が加盟。県内の中高一貫校の増加と、それに伴う入試への関心の高まりを受け2010年に発足し、入試分析や外部講師を招いての勉強会などを通して子どもたちの学習環境向上に努められています。

この日は名古屋市の私立小副校長と地元学習塾名誉顧問の2人が、最新の適性検査と面接分析の結果などを紹介。学校別だった問題が今年度から共通化されたことや、私立の適性検査重視傾向など、目まぐるしく変わる中学受験の現状について解説されました。

また調査書の向上ポイントについても教えていただきました。受験の際、小学校の先生に用意してもらい願書と一緒に提出する調査書（内申書、報告書とも）。ここ、ママにとっては重要ですよね？気になりますよね？聞きたいですよね？（笑）

それではお伝えしましょう！！！

◎適性Ⅰの場合

① 好き嫌いなく、どの教科もがんばる

② 学校第一主義。勉強だけではなく、いろんな当番や委員会、お掃除などにも力を入れる

③ 限られている時間の中、複数の資料を速く、そして的確に読む力

④ 自分の考えを自分らしくわかりやすく表現する。実験や観察の結果をまとめて自分の言葉で書く

⑤ 文章を読む。読解力は非常に重要！！

⑥ 岡山はプログラミング思考の問題を出題

⑦ 条件整理、予想、トライアンドエラー　→　手を止めてはいけません

⑧ 教科書レベルは確実にしておく！！（基本は必修！！）

⑨ 岡山の私立試験は全6回。お金をかけてでも模擬試験だと思い受験する
→子どものやる気に火を付ける！合格が増えることで自信に繋がる！

◎適性Ⅱの場合

① 原稿用紙のマス目は禁則処理をしない

② 設計図を書く習慣＝「意味」「理由」「体験」「まとめ」「誤字脱字」

③ 本文で俗語を使わない。なので・まじ・やばい・ガチ・メッチャなど…

④ 1文50字の作文を書く練習をする

⑤ 具体と抽象の使い分け

⑥ 字数の採点対象は80％以上

⑦ 「考えられること」→「なぜそうなるのか」という理由や背景、因果関係の記述が重要！！「読み取ったこと」→資料の数値や変化の状況の記述も重要！！

⑧ 面接のツボ！！
・落ち着いて堂々と話す！
・挙手やマナーがさまになる！
・どこから突っ込まれてもちゃんと対応できるように！
→面接の練習は15～20回必要（笑わず、真面目に）。模試をたくさん受けるなど場数を踏んだ生徒の方が、合格率が高いそうです。

学校や塾の先生たちが垣根を超えて集まり、「これからの岡山の教育」を考える今回の会。参加されている先生方は個々独自のカリキュラムやメソッドを創り出すため、必死に耳を傾けていらっしゃいました。お子さまの中学受験を考えられている方の参考になればと思います。

【編集後記】

長男の中学受験は今から３年前のちょうど今頃。受験は子ども一人で立ち向かうわけではなく、親の伴走がないと合格できないというのが私の実感です。
今回の取材は、教育を柱とする自身の団体の活動がきっかけ。自身の経験や取材を通して、これから受験に立ち向かわれるママさんに向けて、子どもに寄り添ったよりリアルな受験のポイントをお伝えさせていただきたいと思いました。
これから社会に貢献していく子どもたちが増えてまちが活性化し、大人も子どもも笑顔で溢れる岡山になるよう願いを込め、私たち大人が真剣にサポートしていかなければと感じました。

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