現役サロンオーナーのLaLa編集部ママが、子どもと一緒に行けるサロンやオシャレなママさんなど、岡山のママみんなに知ってほしいとっておきのオシャレ&美容情報を厳選してご紹介。今回は、岡山市中区のヨガクラス「SUKIMA SMILE YOGA」の安原美奈さんに開業のきっかけやクラスの特徴を伺いました。
【vol.13 おすすめヨガクラス/SUKIMA SMILE YOGA(岡山市)】
子どもが幼稚園のころ往復12キロの自転車送迎中に感じた、「隙間時間に身近な場所でリラックスできる空間があればな」という思いがきっかけ。
地域のさまざまな人が集うことで、空間にも息吹が吹き込まれ新たな導線が生まれます。お母さん同士や地域の各コミュニティがヨガで元気になる活動をしています。
私自身、多忙から自己犠牲しがちなことが多かった育休前、マタニティヨガと出合ったことで自分へのケアに“許す”感覚を持て、母子ともに救われた経験があります。
出産後に子育てで自分のことが後回しになりがちなお母さんに向けて、「正解がない母業」の孤独感や悩みを少しでも楽にできる「ヨガの時間」と「マインド」を提供できればと思い、まちの身近な場所で開催するようになりました。
2018年に地域の公民館で「みんなでOUCHI YOGA」をOPEN。心の悩みや痛みはいつ起こるか分かりません。「流派など関係なく、心と体の健康を日常的に維持しましょう!」という趣旨を持って、家でも手軽にできるようYouTubeも始めました。
以降、公園の集会所やお寺、アウトドアヨガなど、さまざまなロケーションや街中のちょっとした空間でヨガクラスを展開。「その場に集うコミュニティの良さ」を感じていただけるよう育ててきました。
今ではさらに発展し、ハタヨガやフローヨガをはじめ、足ほぐし、肩こり、腰痛改善、青空ウォーキング、オンラインなど一層多様なスタイルで展開。会員制ではありますがホットヨガの環境でもクラスを受けていただけるほか、幼稚園や小学校のPTAでの講座など出張ヨガも承っています。
●シーズンヨガ
まず、プログラムは「MD」に基づき季節や社会的変化、月周期に合わせて組んでいます。
MDは、前職のアパレル企業で使われていた言葉。計画の進捗確認や修正の会議で、季節や暦、社会的行事、そしてそれに伴う過去の商品展開や数字、客層や数、原因と結果などなど、すべてが詰め込まれた「MD表」というものがベースにされていました。その表のようにヨガのプログラムを作成しています。
そのときの心身の変調に応じ、「何を提案していくか」「どんなマントラ導きをするとお客さまは日常でのストレスや不安、痛みを軽減できるのか」を考えてプログラムクラスを展開するようにしています。
●自誉めノートワーク
またヨガだけでなく「自誉めノート」を使ったワークを月1回実施しています。
もっと自分に優しく満たされることで周りにも優しくなれるよう、自己肯定できる思考癖を身に付けるワーク。「達成した事」「満たされた事」「小さくてもできた事」「人に褒めてもらった事」などを書き留め可視化して残していきます。
PMS(月経前症候群)など心がどうしてもふさぎがちなときや落ち込んだとき、ノートを見返すことで自分の確かな実績が見れ、少し前向きになれます。
このワークは20年前一人暮らしをしていたとき、ノートに思いついたことを書く「ズボラ日記」から始まりました。ちょっと記録に残したい出来事から始まり、嫌なこと、頭の中のぐちゃぐちゃの思考、怒りや悲しみを書くことで、もやもやの半分が消えてどこかへ行くのです。
そこから、最近結婚15年を迎えたなかなか褒めてくれない夫や息子たちに自作自演のアニバーサリーをしてきた私が行きついたのが「自褒めノート」。ノートは無線がお勧めで、文字や文章で表せない感情などは関係図、絵、イラストなんかで書くとすっきりして整理がつきます。
一人暮らしの思考は、無重力空間で投げられた永遠に止まらない球体のように、ずっとドーム状の頭の中をくるくると回り始めて抜け出せません。そこから抜け出せるのがノートワークだったのです。
自分を褒めたり書き留める行為は、それを想像し探すことで頭のセンサーが自分の良いところを見ようとします。ふさぎこんだときそのノートを見ると、気分は上がりはしないまでもマイナスから0=ニュートラルまで戻ります。
自分の良いとこ探しは、誰かに言われた嬉しいことも謙遜せず残していくと、自分では普段讃えないような部分に気付き、そこを高めればいいという結果を引き出します。
そのような時間をみんなでとることで習慣ができ、ポジティブな思考癖がついてきます。
●日常に寄り添う
次に、皆さんの日常に寄り添うヨガスタジオであること。普段の生活圏の隙間スペースで、地域の方が集い、ヨガを通して地域ごと心も体もヘルシーにしていく活動を目指しています。
クラス内で皆さまの特技や趣味をシェアし、さらに楽しいことが広がるコミュニティづくり。単発受講やチケット制があったり、クラスの縛りも特になく自由に受けられるのも特徴です。
また日常にヨガを取り入れていただくため、マットやウェアがなくとも隙間時間に日常の空間(キッチンや職場、TV見ながら)でできるポーズをYouTubeなどで配信しています。
マットの上と普段の生活をつなぐように、ヨガの一部分を実践することで日常の心のざわめきや体の不調をコントロールできるようお声掛けしています。
各お悩みをレッスン前後にお聞きし、ヨガ哲学やノートワークを通して生きづらさやストレスを乗り越えていくヒント、呼吸法などもレクチャーしていきます。
柔らかくなくていいのです。ご自身の可動域や状態を知り、心地良さ、呼吸での緩みを感じてスモールステップからスタートしていきます。
体の柔軟さは人それぞれで、マット上の選択権はご自身にあるべき。壁を取り払い、呼吸やスペースを作ることで、より柔らかさやしなやかさを得られる体験をしていただきたいです。
ご自身の体を知り、変化や違いに過敏にならずありのままをいったん受け入れる寛容さを養います。まずはふっと力を抜く、委ねる練習です。
クラスでは、レッスン前後の心のアイドリングとしてウェルカムドリンクやアフタードリンクも大切にし、季節に応じたオーガニックティーをお出ししています。
よりリラックスいただけるよう、ブランケット・アイタオルをお貸しして、仰向けで横たわる「シャバーサナ」のポーズでお体・目元にお掛けいたします。
温活ヨガ:足指ストレッチ(フルコース)
肩ほぐしヨガ
肩こり解消ヨガ
リラックス系ヨガ
火曜の「WOMEN’Sヨガ」「親子ヨガ(ペアヨガ)」は託児・同伴可能です。託児は2週間前にご相談ください。
お子さまのご機嫌はお互いさま、出入りも自由です。子育て中の女性もそうでない女性も、それぞれが理解し合ってヨガ時間を楽しみます。
親子ヨガは、親子ペアになってポーズを取ります。きちんと触れ合いの時間をとって、お母さんと子どものスキンシップと運動機能を育みます。
そして最後は読み聞かせシャバーサナで、子どもは読み聞かせに夢中になり、お母さんはしばしリラックスタイムを過ごします。
大切にしているキーワードは「旅」「ようこそ反抗期」「放課後遊び」の3つ。
まず旅は岡山県外や国外など、「行けるときにさまざまな場所と文化に触れる!」をモットーに各地へ出向き見地を広げます。日常から離れることで、戻ったとき「生産性向上」「生活の質の改善」「今の環境や家族への感謝」さまざまなことを体感できます。
また息子が小6~中学生ごろ、夫と男二人旅をしました。価値観を思う存分共有できるため一気に仲良くなり、息子は父親を尊敬(受け入れ)し始め、父親は子どもを尊重(上から物を言わない)できるようになりました。
次に「ようこそ反抗期」。「うっせーくそばばあ~」に対し「ようこそくそばばの館へ」。一応、他人が聞いたら引くので叱るけど、本音は「ようこそ反抗期」。反抗しだしたら「それは成長」と受け止めようと決めていました。何でも親の言う事を聞く子は困ります。
反抗期は自分の意見を持っている証拠。悪い言葉遣いの中にも意志があることを見つめ、忍耐強く聞きます(言葉遣いは都度注意するけど感情的にはならない)。その代わり人のせいにするのは許さず、言動には責任を持たせます。
間違っても親は上げ足をとるような責め方はせず、寄り添う返事を意識。きっと自分で選択が導けるし、親が意見を言うと素直な考えが歪むから「ふんふん」と言います。
結論は子ども自身の中で出ていると思うので、それを待つようにしています。
最後に、放課後遊びを大切にしています。
塾や習い事も大事ですが、友だちと学校以外で遊ぶ時間は絶対に確保すべき。そのことで、以下の能力が育ったと思います
①楽しいことへのアンテナが育つ(「want」を優先した生き方ができる)
②楽しいことをするための段取りができるようになる(アポ取りや先の見通しができる、時間を意識する、優先順位を立てられるようになる)
③遊びの提案力が育つ
④友だちの家に行くことで礼儀や挨拶、親以外の大人との会話ができるようになる。公共の交通機関にも慣れる。
親世代の放課後は、学校から帰ったら近所の子と自由に路地や公園に行き来する時間と安全がありましたが、今はどんな人がいるかもわかりませんし、子どもが一人になる時間は危険に思います。
学校に近い我が家は、息子が小1のときから子どもたちの遊びの場としてみんな来やすいように開放しています。最大6人ぐらいの子が通うこともありましたが、ゲームセンターになってしまわないよう、時間だけはきちんと管理。宿題、ゲームは1時間、それ以外は外遊び、アナログ遊びと徹底しています。
オンライン上で個々にゲームをするよりは、同じ空間の方がコミュニケーションも活性化します。さらに親も様子がわかり、学校の話も聞けます。一方的にゲームを批判しなくなり、一緒の目線で楽しみを共感することで、子どもが忠告に耳を傾けることにつながると思います(ゲームでなくてもいいのですが)。
遊ぶためにすべきことを早くする、切り替える、学校でアポイントを取る、何をして遊ぶかのやり取り、時間の使い方、親同士の情報交換などさまざまなメリットがあります。
上の子のときは、習い事を入れたり送迎したりとほぼ私がマネージメントしていたので、小学校時代は自主的に遊ぶことが少なかったように思います。
その他、親子関係の緩衝材としての「読み聞かせ」や、眠る前お子さまに今日楽しかったことや嬉しかったことなど自分にとって「Good」だったことを3つ言ってもらう「3 Good things」も、親子共に冷静になったり自己肯定感が育つのでおすすめです。
ヨガは「マインドフルネス」になることを練習します。「今」にフォーカスし、自分の体に起こっている呼吸や感情、感覚をそのまま受け入れます。体を動かし、心の変わる変容を見つめていく-そんな時間です。
目的は、日常での心の波を止めていくこと。体や呼吸マインドセットなど多角的なアプローチにより、「受け流し」「俯瞰」「立ち止まる」「ありのまま受けとめる」練習をします。
メディア・情報に囲まれている現代、家族や友だち、ペットといるとき、その空間にいる大切であろう人に心を傾けず、それぞれの情報に心と体、「まごころ」や感情を働かせていませんか?
あなたはそこにいる大切な人が倒れたら、それでも情報に魂を傾けますか?
何か起こったとき、情報に流されて動くのではなく、それまでの関わりやコミュニケーションをもっと大切に、「今」この「瞬間」を大事にしてほしいなと思いますし、知らず知らずのうちにそうなっている自分にも気づいてほしいなと思います。
私も自分を俯瞰して見えないのですが、家族にはどう映っているのか、向き合う時間が短くなっていないか、ふと見直すようにしたいと常々感じています。
子育ては、一生は続きません。子どもは自立して親元から離れていきます。うちも上の子は後3年で家から出ていきます。そう考えると、毎日の一瞬一瞬が愛おしく感じます。
あたりまえの瞬間がかけがえのないものであることに気づくと、些細ないらだちも少し丸みを帯びてくると思います。
是非たまにはメディアデトックスをする日を作り、岡山の恵まれた土地でハイキングやお掃除、手や足を使う過ごし方をして、子どもと一緒の目線でかけがえのない子育て時間を過ごしてみてください。
【取材後記】
「気軽に本格的なヨガを習いたい!」-そう思っているママは多いのではないでしょうか。でも教室に通うとなると時間や月謝がネック…特にまだお子さんが小さい方は、あっという間に幼稚園のお迎え時間がきてしまったりと、なかなか定期的に通うのは難しいですよね。
そんなママたちの思いに応えてくれているのが安原さんのヨガクラスです。縛りのない単発受講で一回の料金もとってもリーズナブル。なのに本格的なヨガで疲れた身体をリフレッシュできます。
私は公園での「青空ウォーキングヨガ」に参加したのですが、新緑の季節もあって美しい自然の中でのヨガに癒され、最高に気持ちよかったです。またマット不要の「スタンディングヨガ」で気軽に参加することができました。安原さんは優しい指導をしてくださるので初心者の方でも安心して参加できますよ。
公民館やお寺、そして野外など、さまざまなロケーションでのヨガ。隙間時間で運動不足を解消してみてはいかがでしょうか。(編集部:H)
【メニュー】
(会場:開催時間)
操山公民館:第1、第3月曜日 9:45~11:00
国富少林寺(寺ヨガ):毎週水曜日 9:45~11:00
青空ウォーキングヨガ 9:45~11:00
後楽園外周、東山公園、百間川等:木曜、土曜日(レッスンスケジュールをご覧ください)
9:45~11:00
ONLINE YOGA:第2、第4月曜日 9:30~10:30
Week end自宅テラス:第3土曜日 9:30~10:30
~クラス内容~
季節・社会的行事や変化に適応できる体とマインドを整える「シーズンヨガ」をベースに以下のクラスを提案
【予約方法】LINE公式アカウントか予約サイトよりお申し込みください。
【連絡先】090‐9325‐1982(安原)。お電話でもご予約承っております。
【定休日】レッスンスケジュールをご覧ください。
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