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【イベントレポート】話そう、考えよう、パパ育休のこと/「パートナーとともに行う家事・育児」促進講座/ワークショップ in岡山市

こんにちは。LaLa編集部のKです。今回は夏休み最後の8月29日、岡山市で開かれたワークショップ「話そう、考えよう、パパ育休のこと」に参加してきました。

最近よく耳にする「男性育休」ですが、はたしてどんな内容だったのでしょうか?当日の様子をレポートします。

 

ワークショップは、岡山県が県内の男性育休の取得率向上や理解推進のため、「パートナーとともに行う家事・育児」促進講座として初開催。

国内で多くのママに利用される妊娠・子育てコミュニケーションアプリ「ママリ」を運営するコネヒト(東京)と山陽新聞社が当日の進行を務めました。

 

開会に先立ち、主催の岡山県の方がご挨拶。

岡山県も含め全国的な出生率の低さや、結婚・出産世代の生活スタイルの多様化、それに伴う少子化対策の課題などを説明し、「県の子育て対策の一環として、男性の育児参加を積極的に勧めたい」と開催への思いを話しました。

 

では講座スタートです。まずは講師のコネヒト・吉田舞優さんが、「『変えよう、ママリと』×日本財団『パパ・ママの育児への向き合い方と負担感や孤立感についての調査』」(2019年10月、n=508)など、各種調査結果を通して男性育休の課題を紹介。

「育休中、一日あたりの家事・育児時間2時間以下のパパは3割以上」「ママは6歳までの家事育児7.5時間」-この結果を見ても夫婦間で格差があるとわかります。

 

またママからみた家庭での家事・育児分担の納得度調査によると、育休が形だけになっている“とるだけ育休”と言われるケースでは、休暇を取らない場合よりかえって満足度が低いとの結果も。「この辺りに解決の糸口があるのでは?」と感じます。

 

そして驚いたのが、ネットで「出生届」と検索した人が特徴的に使用しているキーワードの調査結果。なんと男女ともに同じキーワードが多く、「結局お互い育児をどうしたら良いかわからないのでは」という実態が読み解けます。

 

男性側のモヤッとが解消できることが、ひいては夫婦のモヤっとを解決することにつながるかもしれないですね。

 

課題の次は、基本的な制度や法律について。昨年度段階的に施行された改正育児・介護休業法のポイントや、施行に伴う男性育休の変化などを紹介。

家事・育児の“見える化”や分担に対する納得度に関する数値から、「とるだけ育休」を回避することが大事と結ばれました。

 

男性育休の現状や課題について学んだら、メインのワークショップへ移ります。

5~6人ごと6つの班に分かれ、シートを使ってそれぞれが抱く家庭の将来像を共有。夫婦の夢や将来像を言語化していきます。

 

例えば「家族の時間を大事にしつつ、それぞれの生活や感性も大事にし合える自立したファミリー像」など、夫婦の進んでいきたい姿について考えました。

 

個人で考えたあとは班のメンバーでシェア。既婚・未婚、年齢や性別もバラバラですが、「家庭」というテーマでそれぞれの想いや夢、将来像などを共有される様子はとても楽しそうで、中にはシェアタイムが終わってもまだ話し足りないという方も。

 

Step2では、「Step1で考えた将来像に向けて大事にしたいこと」を考えてシェアします。

「親」「一人の自分」という2つの立場から考えることで、自分が大事にしたい事や思いを明確化して整理できました。

皆さん他の方の意見を聞くことで、自分の中にあったけれど気づいていなかった思いに行き当たることができたり、新しい観点に感嘆しながら、しっかりとシェアタイムを過ごされていました。

 

続いてのテーマは「家事・育児分担はどうする?」。自分が現在行っている家事・育児やその頻度を洗い出し、家庭内で今後どうしていきたいか考えます。

男性の参加が目立った今回、女性とはまた違った視点での発言も多く、とても興味深かったです。

各家庭でそれぞれの形があるし、奥さまの前では言いにくいことも「逆に他人だからシェアできることもあるのでは?」と感じました。

 

最後は「パートナーとのコミュニケーションを充実させるには?」。ここまで明確化させた家庭の将来像や家事・育児分担について、パートナーと「いつ」「何を」話し合っていくか具体的に考えていきます。

 

「我が家」の会話可能な時間帯を明確化することにより、具体的なイメージができてくるのだと思います。

 

「いつかやろう」と漠然と考えていても日常の雑多なことに紛れてしまうので、そこはあえてスケジュールに入れ込む。最初は強制的だった対話も、そのうちなくてはならない時間になっていくのだと思います。

「あえて時間を作ること」-本当に大事ですね。

 

「旅行に行く」など特別感を演出されたり、何気なく対話しているというご夫婦、ホワイトボードやスケジュールシェアアプリを活用するなど、色々な夫婦・家族の形が見えたような気がします。

 

アンケートを書いて終了。私も「子育て真っ盛りのママ」なので、「うんうん」と皆さんと同じ目線で受講することができました。

 

次回は11月に倉敷市、来年1月に津山市で開催予定だそう。今まさに検討中の方や将来的に取得されるかもという方、家庭や家族について考える良いきっかけになると思いますので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?


【編集後記】

最近とても話題になっている男性の育休取得。当日は行政の方や会社勤めの方など多くの方が参加されていて、男性の育児参加への関心の高さを改めて感じました。

現状はなかなか現実味がなく取得率も低いようですが、今回のワークが参加者の皆さんにとって、まずは夫婦の形や家事・育児分担を考え、その上で育休をどうするかという入り口になったのではと感じられました。

ただ漠然と「パパに育休をとってもらいたい」というのではなく、二人で考えた上でどのような分担ができるのかを明確化することが第一歩だなぁと思いました。

今回のような機会がもっともっと隅々まで行き届くよう、まちをあげて取り組んでいけると本当に良いことですし、また企業さんもより気軽に育休が取得できる風土や仕組みづくりを進めてほしいと感じました。(LaLa編集部・K)

 

☟第2回倉敷会場の詳細・お申し込みはこちらから(申込締切/10月31日)!!

・【参加者募集】「パートナーとともに行う家事・育児」促進講座 「話そう、考えよう、パパ育休のこと」 ワークショップ in 倉敷市

 

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