毎日続く子育て、大好きな我が子と接して幸せなはずなのに、ときに辛く当たって後悔したり、関係性に悩んで落ち込んだり…。
「なぜこんなに苦しいのか…」「こんなはずじゃなかった…」-そんな風に思ってしまうときありますよね。
岡山で実際に子育てに励むママさんに、うまく活用すれば日々の育児によるストレス解消や、子どもとの関係性のヒントとなる-そんな知識&活用術をご紹介いただく本連載。
第5・6回の講師はヒューマンデザイン認定講師・戸田さとみさん。
ヒューマンデザインの観点から、「お子さんとどう関わっていくか」をテーマにお話しいただきます!
初めまして!ヒューマンデザイン認定講師で元幼稚園の先生の戸田さとみです。
今月から2回にわたり、本当の自分を知ることで自分自身、またはお子さんや身近な方との関係性をぐっと楽にするためのヒントをお届けいたします。
「ヒューマンデザイン」ってご存じですか?
まだまだ日本で知っている人が少ないと言われているヒューマンデザイン。
今じわじわと広がりつつあるので、「聞いたことあるよ」って方もいらっしゃるかもしれませんね。
ヒューマンデザインは、「生まれた瞬間に自分のDNAに刻み込まれた個性(=本来の自分)を知り、自分を取り戻すためのシステム」。
生年月日と誕生時間、出生地からわかる「自分のカラダに宿るエネルギー」を可視化した図の例がコチラ。
読み解いていくことによって本来の自分について知ることができるので、入口はとても“占いチック”。
ですが、その内容は西洋占星術やカバラ、チャクラ、易、生命の樹など古代の英知と、ニュートリノ物理学や遺伝学など現代科学の知識が統合されているので、いろいろな角度から「私らしさ」を読み解いていけるシステムです。
目的は「一人ひとりの違い」を明確にすること。
そして、誰にも似ていない自分をまるごと認め、自分らしく生きていくことを通して社会と関わり、より良い循環を生み出すことにあります。
ここに立ち寄ってくださっている方は、きっと子育て中の方が多いはず。
なので全2回のコラムでは、ご自身を知ることに加え「お子さんとどう関わっていくか」という切り口でお伝えしていきたいと思っています。
自分のエネルギーの可視化は公式チャート(無料)への入力でわかります。
ヒューマンデザインでは一人ひとりのエネルギーを大まかに分け、「ジェネレーター」「プロジェクター」「マニフェスター」「リフレクター」という4タイプに分類されています。
◇ジェネレーター(マニフェスティングジェネレーターも含む)
全体の約70%・一番多いタイプ
良質な睡眠により自分の中から湧いてくるバイタリティーを使い生きていくことで満足を得る人。
「自分の中にあるバイタリティーをどう使うか」が鍵になります。
基本、体の中に「反応する機能」が搭載されている人なので、何かしらいつも「反応」しているはず。
人の呼びかけや映像、音など、さまざまなものに対して身体が反応しています。
頭でアレコレ考えるのをやめ、体が前のめりになることを選んでいくことが、人生を切り拓いていくコツです。
4タイプの中で一番「自分のこと」に集中できる人でもあります。
▶お子さんがジェネレーターなら…
カラダがメッセージ性を持って表現しているタイプ。
この子どもたちにとっては、軽い「うん/ううん」という表現ですら立派な表現方法の一つです。
「言葉による正しい表現」の教育を優先するよりも、まずは自分自身の反応に正直に生きていけるようなサポートがおススメです。
「自分のカラダで感じ取れる反応」を頼りにしていけるようになると、自分自身を信頼して生きていけるようになります。
最初は「お行儀が…」と心配になるかもしれませんが、ある程度大きくなってくると社会性も発達していきます。
「うん/ううん」という反応の後、相手への気遣いや礼儀正しい言葉を足せるようになるので大丈夫ですよ。
ここからは少数派と言われる3つのタイプについてです。
◇マニフェスター
全体の約8%・少数派
このタイプは「王様気質を持った人」たち。
かつて国を治める王たちが「民の幸せ」をみていたように、このタイプの人たちは自分自身の幸せの追求より「関わりのある組織(家族や職場、関係各所)が幸せに暮らせているかどうか、平和であるかどうか」を大切にみています。
言動にインパクトがあり目立つタイプでもあるため、行動前に人に「知らせて」から動くと物事がスムーズに進みます。
一般的には「何でも自分から始めるのが良い」と言われていますが、体のメカニズムの観点から言うと、ヒューマンデザインでは唯一「自分から行動を起こしてよい」とされるタイプの人たちです。
▶お子さんがマニフェスターなら…
このタイプの子どもは唯一「しつけが必要だ」と言われています。
子どもであっても気質は王様。とにかくインパクトがあり目立つんですよね。
しかも「あれこれ人から指図されることを嫌い自由に動きたい気持ち」「それを助けるエネルギー」に溢れているわけです。
なので、このタイプに必要な唯一のしつけは「行動の前に許可をとる」こと。
これを幼いうちから身に付けておくことで、大人になったとき「知らせて」から物事を始めることができ、抵抗に合う可能性をグッと抑え、物事をスムーズに進められるようになるからです。
最初に許可を取ることができれば、あとは自由に動けるようにしてあげることが、うまく関係性を育むコツになります。
◇プロジェクター
全体の21%・少数派
ちょっと怪しい切り口になりますが(笑)このタイプの人たちは「これからの時代を導くために生まれてきた」と言われる人たちです。
「エネルギータイプ」と言われるジェネレーターとマニフェスターを導くガイド役の人たち。
この人たちは自分から動いてバリバリ働くというよりも、うまく「働くエネルギーのある人たち(ジェネレーター)の満足を引き出しながら、プロジェクトを成功させていくこと」が本来の役割です。
自分自身を知ることよりも、相手を知りその本質を見抜く力に優れているタイプ。
それゆえその才能を発揮するためには、「『相手からの招待』を受けて初めて本質を見抜いて導いていくようにする」ことが重要になってきます。
「相手からの招待」は丁寧である必要があります。
「あなたでいい」はナシ!「あなたがいい」と言われて動くことが大切なカギとなっていきます。
▶お子さんがプロジェクターなら…
またまた怪しい切り口ですが(笑)このタイプの人たちは「人からお願いされて初めて本領を発揮していく人たち」なので、「相手から認識されているかどうか」に対し根本的な不安感を持って生まれてきています。
しかもジェネレーターのように「カラダが反応することに取り組むことができる」というメカニズムを持ち合わせていないので、相手からの投げ掛けが「誰に対して向けられているのか」がわかりにくい人たちなんですね。
なので、学校教育でよくある「みなさんは…」という全体性の括りの中に自分がいるのかどうかがわかりにくく、他のタイプに比べて反応が薄かったりやり過ごしてしまったりすることも多く見られます。
ですから、ぜひ「名前を呼んでから行動を促していく」ようにしてあげてください。
カラダの機能的に、実はかなり頑張って一般社会になじむべく努力している子どもたち。
認識されればものすごく力を発揮できるので、ぜひ「あなたを大切に思っているよ」というメッセージを含んだ「名前呼び」から会話を始めてあげてくださいね。
◇リフレクター
全体の約1%・少数派
一言で言うと、「宇宙の天体の動きと共鳴しながら生きている人」。
このタイプの人のカラダは全て「学びとポテンシャル」に溢れていて、日々変わる他人との関わりや天体の動きに強く影響を受けながら生きている人たちです。
なので「その日その時によって全く雰囲気が変わる人」でもあります。
「私はこんな人間だ」と決めることなく、日々変化していくことに喜びを感じられれば、幸せな毎日を送れている証拠です。
ほかの3タイプの人たちとは全く違う“宇宙的視点”から物事を観察しています。
「世の中の流れをキャッチしているけれど、多くの人がまだ気づいていないところを見ている」ことも多いので、「世の中がやっと追いついてきた」と感じた経験も多いのでしょうね。
▶お子さんがリフレクターなら…
周りの環境からダイレクトに影響を受けるカラダのメカニズムを持っているので、周りの状況(社会的、家庭的など)と体調の良さが連動しやすいタイプでもあります。
いろんなことを吸収しながら成長していくので、自分の子どもであっても個性を掴みづらく感じることも多いでしょう。
「この子はこういうタイプだ」と決めて安心するより、一緒に変化を楽しむことができれば楽しさが広がります。
また周りの人の悲しみを吸収しやすい質も持っているので、「人の悲しみを取り込まなくてもいい」ということを知れるような励ましやケアも、成長過程においては大切なポイントになってきます。
いかがでしたか?今回はヒューマンデザインの観点から見る4タイプについてお伝えしました。
次回は、「人体図の中にある□や△それぞれの特徴」や「色の有無の観点から見る子育てポイント」についてお伝えしますね。
ではまた次回お会いしましょう♪
戸田さとみ(とだ・さとみ)
岡山市在住。中1と高3の二児の母。26年間の幼稚園教諭経験の中、のべ500人の子を担任。
さまざまな個性の子や、共に子どもの育ちを支える保護者、特にお母さんと多く会話を交わす中、子育て中の悩みの多くは子どもを大切に思うがゆえに起こる、「『お母さん』としての自分」と「本当の願いをもつ自分」との乖離、我慢や生きづらさによるものが多いと感じていました。
「もっと自由を感じながら子育てしていきたい」「自分自身を楽しみながら生きていきたい」-そう思う方へ、3つのツールからのアプローチで「『自分を愛し、わたしを生きる』生き方」へシフトチェンジしていくことをサポートしています。
1つ目は、自分のカラダに宿るメカニズムの紐解きから本来の「自分らしく生きる」ことへのアプローチとなる「ヒューマンデザイン」
2つ目は、あなたがもつポテンシャルを最大限に取り戻すためのカラダに残る「原始反射の残存の統合」
3つ目は、大切な仲間との関係性を豊かに育むための「感情ことばとコミュニケーション」
これら3つは、私自身が自分を取り戻していく作業の中、本当に有効だと思ったものについて学び、研鑽を重ね、提供しているものでもあります。
2018年より、のべ650人の方に、個人セッションや講座を通してお伝えしています。(2024年4月現在)
▶ブログやセッション・講座などの情報まとめサイト:リットリンクはこちら
【ライセンス/資格】
▸ヒューマンデザインLYDガイド・国際ライセンス
▸キネシオロジスト
▸プリムインストラクター/発達と原始反射の統合
▸解読テクニック学会認定4級研究員資格
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