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【新連載】心と繋がるセラピー~お母さんの心が楽になるお話①「人に意見を言われただけなのに、なぜか責められている気がしませんか?」

こんにちは。

「お母さんの心が楽に〜」「子どもさんがありのままの笑顔で」いられる場所『みんなの家』代表でインナーチャイルドセラピストの平野けいこです。

このたび、「ライフ」カテゴリーのリレーコラム「気軽に子育てしませんか?」を担当させていただいたご縁で連載を始めることとなりました。

このコラムでは、普段の親子カウンセリングや生活を通して得た、より良い親子関係の築き方やコミュニケーションのヒントについてお伝えしていきます。

悩まれている方の目に止まり、《自分らしく生きる》お手伝いができたら本当に嬉しく思います。

 

初回テーマは、人に意見を言われただけなのに、なぜか「責められたような」「否定されたような」-そんな気持ちになってしまうことってありませんか?

なぜこのような気持ちになるかというと…

  • 自分の気持ちや考え、意見に自信が持てなくて、人に話すことが苦手
  • 「私は受け入れてもらえないんじゃないか」という漠然とした不安がある
  • 相手の言葉によって、自分が「足りない」「できていない」と感じていている部分を指摘されたような錯覚を起こしている

これらのことが考えられます。

人間を形成するのは幼少期の環境が大きいと言われています。

このように感じるということは幼少期の家庭環境の中で、

  • 「泣くな!」「わがまま言うな!」など素直に感じた気持ちの表現を許してもらえない環境だった
  • 親や周りの大人たちに「あーしなさい、こーしなさい」「あれはダメ、これはダメ」と行動を制限された(過干渉)
  • 自分の考え・意見に対して否定的に扱われたり、関心を持ってもらえなかった

このような過去があるかもしれません。

このような気持ちを抑圧された環境は、自分自身に対して共感してもらえたという感覚が乏しく、「人から受け入れてもらったという感覚が薄い」ということを意味します。

はっきりと記憶に残っていなくても、「責められているような感覚になる」ということは当時の感覚や感情が残っているから。

それは大人になった今もフラッシュバックし、他者と自分の間にある「適切な心の距離」が取れない状況にあることが考えられます。

そのため、人に意見を言われただけで自分のことを責められているような、否定されたような、マウントを取られたような、とても不愉快な気持ちになってしまうのです。

 

ここで一つ大切なのは、幼少期を振り返ることは、親を非難するためでも対立するためでもないということ。

「自分が悪い」と思い込むのではなく、かといって「親が悪い」と親のせいにするのも違います。

自分が本当に望む選択をしていけるよう、納得した人生を生きていけるよう、自分の人生に責任を持ち、今を生きやすくするため心に挟まっている当時の感情を解決していくのです。

「『自分の気持ちや行動、意見や考えに対して、共感してもらえた感覚が乏しい』という事実」を受け入れられないと感じるかもしれません。

しかし、「子どものころに感じた気持ちや感覚が、現在の人間関係に投影されている」ことに客観的に気付くことで、過去の経験と今の自分を切り離すことができます。

そうすると、感じた感情に飲み込まれることなく、自分の存在を肯定して受け入れることができ、人との心地良い距離感を保つことができるようになっていきます。

幼少期の環境はその人を形造るので、ここに気づくことで本来の自分らしさを発揮していくことができます。

 

対処法

「責められた」「否定された」と受け取るのではなく、「相手がおかしい」「悪い」と相手のせいにするのでもなく、「このように感じるのは過去の経験というフィルターを通して解釈している」と理解する(あなたがそう感じているだけで、本当は目の前の人はあなたを否定的に捉えていないかもしれない)。

自分自身を俯瞰し、意識的に他者と自分との間に適度な境界線を作ることを心がける。

そして「責められる」「否定される」と感じる、その奥にある感情を見つめてみてください。

もしかすると焦りや不安を覚えたり、腹も立つかもしれない。

心細くなったり悲しくなったり、淋しい感覚を感じるかもしれません。

自分の心を感じてみて、なるべくピッタリくる言葉を探してみてください

たとえば、

「何だか責められている感じがしてすごく焦るし、不安になるよね」

「自分がダメなように感じてしまって、苦しいよね」

このような言葉がピッタリくるかもしれません。

そして「自分のことを本当は認めてほしかった」ということを腑に落としていくのです。

深く深呼吸しながら、人(外側)へ向けている意識を自分の内側へと戻してみましょう。

自分の気持ちを自分自身で受け止めることが「自己受容」です。

自己受容とは自分の強さやポジティブな面を認めるだけでなく、弱さやネガティブな面を認めていくことが大変重要。

それにより、一層効果的に自己肯定感を高めることができます。

 

そしてポジティブ・ネガティブ両方の自分を受け入れることで自分に対する信頼が深まり、他責や自分責めの負のループから抜け出すことができます。

自分にとって適切な他者との境界線を引くことができ、「人の意見を、人の意見として」フラットに捉えることができるようになるでしょう。

 

少しでもあなたの心が穏やかでありますように☆

 

 

平野桂子(ひらの・けいこ)

岡山市在住。3人(高2、中2、年長)の子どもを育てるママ。自身の子育てと介護職に20年間従事した経験から親子関係の大切さに気づく。子育てに悩んだ経験から、同じように子育てで悩むお母さんの力になるべく、現在は心理セラピストとして子育て相談やインナーチャイルド療法、前世療法などに取り組み、より良い親子関係のためのコミュニケーション講座を開催している。2024年春、子どもさんとお母さんの心が楽に、ありのままの笑顔でいられる場所『みんなの家』をオープン。親子で自然と触れ合う参加型の活動を行っている。

【Instagram】心と繋がるセラピー

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(子育てでの気付きやヒントなど書いています)

【Instagram】子どもさんがありのままの笑顔で、お母さんの心が楽でいられる『みんなの家』

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