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気軽に子育てしませんか?~先輩ママに聞く「知ると育児が楽になる知識&活用術」⑮コミュニケーション講師・うめがきりえさん「子どもの心をつかむコミュニケーション」(前編)

毎日続く子育て、大好きな我が子と接して幸せなはずなのに、ときに辛く当たって後悔したり、関係性に悩んで落ち込んだり…。

「なぜこんなに苦しいのか…」「こんなはずじゃなかった…」-そんな風に思ってしまうときありますよね。

岡山で実際に子育てに励むママさんに、日々の育児ストレス解消子どもとの関係性のヒントとなる知識&活用術をご紹介いただく本連載。

今回は、「思春期になっても親子の心の距離ゼロに!」をテーマに活動する勇気づけコミュニケーション講師・うめがきりえさんに、子どもの心をつかむコミュニケーションについて伺います!

 

思春期になると素っ気ない!?

こんにちは、うめがきりえです!

「最近、子どもが自分のことや学校のことを話してくれない」

話してくれないから心配になって聞くと、「別に」「普通」しか言わない。

「こっちは心配しているのにそっけない言葉ばかり!」

「まったくもう!心配なんてしてやるか!」

と一人イライラして怒っていたのは当時の私です。

幼いころは、些細なことであっても全て話してくれた。

目に映るもの、手にしたもの全てのことを話してくれて盛り上がっていた。

でも「思春期になるとそっけない」。

「これが塩対応か!?」 と悲しくなります。

子どもの世界も広がり、相談したり頼れたりする人も家族だけではなくなります

それは喜ばしいことです。

自分の世界を持ち、そこから自分の人生を歩き始める。

親としては応援したい気持ちになるはずです。

「でも正直寂しい」-母は寂しいのです。

もっと話したいし、困ったときには頼ってほしい。

「このままずっと塩対応が続くのか?」-「それは嫌だ!」と焦った私。

そこで始めたのが「子どもとの信頼関係を築くために子どもの心をキュッとつかむコミュニケーション」です。

 

まずは“土台”から

しかし、すぐに子どもとの信頼関係を築けるわけではありません。

何事も、基礎である土台をしっかり整えないと安定したものは作れないですよね。

子どもとの信頼関係もそう!

土台作りとして「子どもの信頼を得ることから始める」のが大事です!

子どもから信頼を得るために大切なことは「子どもの話を聴くこと」。

「それならやってるよ」と言われる方もいるかもしれません。

実際、私もかつては「やっている!」と思っていました (苦笑)

でも実際に始めて気づいたのは、「やっているつもり」だったということ。

私は子どもの話を「きいてるつもり」でいたんです。

でも“聴く”は耳だけではなく、目と心もプラスする必要があります。

耳・目・心の全てを子どもに向ければ、子どもと向き合うことになりますよね。

これが大切!

しかし私は「家事をしながら」「スマホを触りながら」…子どもの話を耳だけで“聞く”状態だったんです。

だから子どもから「あの話だけど」と言われても、「なんのこと?」となることもありました(涙)

しっかりと向き合って聴いていなかったので、聞き流してしまっていたんです(本当にごめんね!)。

これでは子どもからしたら「聴いてくれないならもういいや!」「話しても無駄!」となりますよね。

子どもに「何でも話してほしい」「頼ってほしい」と思っていたのに、実は自分のせいでできない状況を作り上げていた。

まさにショックですよ!「なにやってんの私!」ですよ。

 

大切な3つのポイント

まずは「子どもから信頼される“聴き方”を身に付ける」ことが重要。

その中でも、私が大切だと感じたポイントを3つお伝えします。

①子どもの話を最後まで聴く

子どもの話を最後まで聴いていますか?

途中で口を挟んでいませんか?

私はかつて、息子の話の先を読んで「こういうことでしょ?」と奪い取ることがありました(汗)

「今日ね、学校でね」 と息子が話し始めたら 「学校で何かあったの?」 「なんか困ったことあったの?」 と最後まで聞かずに質問攻めしていました。

すると、「もういい!」と息子は話すのをやめるようになりました。

まずは話の横取りをやめましょう

途中で口を挟みたくなっても、ぐっとこらえて最後まで聴く。

聴いてもらえると次々に話を続けてくれ、勝手に会話が盛り上がるはずです。

できごとを順序立てて話せなかったり、感情を言葉で表現できなかったりすることもある。

そんなとき、話の流れを読んで「こういうことでしょ?」と先回りして話をまとめたり、話を途中から取ってしまったり―これが続くと皆さんならどう思いますか?

「どうせ聴いてもらえない」という気持ちになるはずです。

「子どもの話は最後まで聴く」をちょっと意識してみてください。

②あいづちをうつ

お子さんが話しているとき、どんな風に聴いていますか?

「ただきいているだけ」になっていませんか?

私も“聴くに徹する”と無反応で聴いてしまうことがあります(苦笑)

聴いてもらえていても無反応だったらどうですか?不安になりませんか?

「私の話、つまらない?」と色々考えてしまい、楽しく話し始めたのに次第にテンションが下がってしまいますよね。

一生懸命話しているのに無反応だったら気分はあまり良くないはず。

それは子どもも同じです。

一生懸命話していることに対して頷きや「すごいね!」などの言葉で反応しましょう。

すると「聴いてくれている」「伝わっている」と子どもも喜びます。

たくさん話をしてくれるようにもなりますよ♪

③「オウム返し」つまり「子どもの言葉を繰り返す」

誰かに話を聴いてほしいときは、気持ちをわかってほしいときでもあるんです。

「楽しいこと」「面白いこと」「悲しいこと」「辛いこと」-子どもも私たちも日々いろんな気持ちを感じています。

子どもにとって感じたことを一番に聴いてほしいのは家族です。

  • 「今日とても楽しいことがあったの」と言われたら「とても楽しかったのね」
  • 「学校に行きたくない」と言われたら「行きたくないんだね」

など最後の言葉をそのまま繰り返してあげましょう。

自分の気持ちを分かってくれたと嬉しくなるはず。

気持ちを理解しようとする姿勢が感じられたら、相手も自然と心を開くようになります。

子どもとの信頼関係を築き、心の距離を近づけるには、

  1. 子どもの話は最後まで聴く
  2. あいづちをうつ
  3. オウム返し

を意識してみてください。

後編では「子どもに届く気持ちの伝え方」をお伝えします。

 

↓過去の「気軽に子育て」はこちら

⑬居場所づくり団体代表・楳溪奈美さん「夫婦が仲良く過ごせば子どももハッピー術」(前編)

⑪インナーチャイルドセラピスト・平野桂子さん「子どももママも大事にする心理セラピー」(前編)

 

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心と繋がるセラピー~お母さんの心が楽になるお話③子どもの「コミュニケーション能力」について1

 

うめがきりえ

我が子の不登校や子育てを通して、心の健康や親子の信頼関係を築くことの大切さを実感。
同じように子育てに悩むママの力になるため、親子のコミュニケーション講師としてアドラー心理学、色彩心理学を用いた講座、ワークショップを開催。
任意団体cotocoto.cotoのスタッフとしても活動中。

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