活発に動くようになると、様々な動きの中で感覚を育んでいきます。
子どもにとってジャンプは様々な感情表現で使われます。喜ぶ時はもちろん、怒っている時もジャンプしながら体で訴えてきます。ジャンプする行動自体が前向きな考え方や向上心を掻き立てる効果があり、自己肯定感を高めると言われています。もしかしたら怒っている時でさえ、それを自分自身が乗り切ろうとしている気持ちの表れなのかもしれませんね。
自然の中を走り回り、とことん遊ぶことが1番なのですが、おうちの中でも簡単にジャンプを楽しめるおもちゃ作りを紹介します。
★材料★
・画用紙(普通紙でも良い) ・発泡スチロールのパネル
・大きくてゆるめの洗濯ばさみ
・紐(リボンやモールでもOK) ・ビニールテープ
・フック(天井から吊るので天井の材質に合わせたもの) ・木工用ボンドか両面テープ
★作り方★
①画用紙に子どもの好きなものを書き(ネットから好きな画像を印刷してもよい)、発泡スチロールのパネルに貼り付け、カッターなどで型通りに切り抜きます。切り抜き後が汚くなったら、ビニールテープで巻くと見栄えが良くなります。
②洗濯ばさみに紐の片側をくくり付けます。また、天井にはフックを取り付けるなど吊る準備をします。
③絵を吊るす所の滑りを良くするため布テープを貼っておきます。(紐に負荷がかからずスッと抜けるくらい)
④絵をはさみ、紐を子どもが背伸びして指先が触れるか触れない程度の長さにしてフックへくくりつけます。たくさん作るときは、いろんな高さにします。これでセット完了です!
★楽しみ方★
絵のパネルをジャンプして取ります。
背伸びしたり、ジャンプして取ろうと何度も繰り返しがんばることで、脚力の強化はもちろん、体の使い方を工夫しながらバランスも取れるようになります。他にも距離感や空間認識の向上にも効果があります。
また、取りたいという願望、取れるまでのがんばる力、取れた時の達成感も全て味わうことができます。
★声掛け★
「がんばれ!がんばれ!」「もっと高く!」「上手!上手!」「あと少しだよ」
がんばっている姿を応援する言葉をかけます。応援する声は子供にとってとても大きな支えとなります。
もしどうしても取れなかったら、「大丈夫だよ」と声をかけてから、どうやって取ったら良いか、パパやママがお手本を見せてあげてみてください。
目的のものが「子どもさんの好きなもの」であることが重要なポイントです。取れたあとにはそれを使って遊びましょう。食べ物であれば「パクパク」と食べる真似をしてみたり、車であれば「ブーブー」と走らせてみたりすることで、想像力を豊かに育みます。
全てをやりきる体験をさせることが頑張れる力を育むことに繋がります。子どもさんが繰り返し頑張っている時は、見守る側も大変ですが、この瞬間が一番成長している時です。最後まで見守り応援できるようにしたいですね。
★更にグレードアップ★
大きくなるにつれて、絵をリアルなものにしたり、仕掛けを作ることで、ジャンプして取ったあともより楽しむことができます。
取ったあとの楽しみを作ることで、取りたいという願望ややる気をアップさせることができます。
※ママやパパと一緒に遊ぶことを前提として作っています。取り外しに失敗して体に当たったり、天井の状況によって紐ごと落ちたりなど様々な危険性も考えられます。必ず保護者同伴のもとで使用してください。
また、落ちてしまった時に危なくないように、あまり重くならないように作りましょう。
【取材協力】
三好和美さん:4児のママ。喜多商事株式会社でピアノの仕事に携わりながら、4人の子育て経験する中で、子どもの心身の発達には音楽との深いかかわりが重要であると気づく。現在、子育て×音楽をテーマに音楽で「あい」を届けるあい音という団体の活動を行っている。
(LaLa編集部・T)
HP:あい音https://aine-piano.localinfo.jp/