子どもの自主性を育むため「のびのび自由に遊ばせたい!」とは思うものの、部屋が散らかったり洋服が汚れていくのを目の当たりにすると、「それ、やっちゃダメ!」と言ってしまいがち。
もっと心に余裕を持って遊ばせることができたら…。
岡山市を拠点に活動している子育て支援グループ「まなびとあそびの広場くまの森」では、そんなパパママのお悩みを解決してくれる遊び場を提供しています。
取り入れているのは、子どもたちが自由に遊ぶことができ、日常の「それやっちゃダメ!」から開放される"無制限あそび"。
代表の森廣さんに、無制限あそびやグループ立ち上げのきっかけについて取材させてもらいました。
森廣美郷さん
二児の母・生まれも育ちも岡山市
保健師として保健所に勤務後、訪問指導員として母子保健業務に携わる
2020年9月くまの森設立
無制限あそびは、これからのAI時代を生き抜く「感性」と「五感」の発育を促すモンテッソーリ教育に基づいた遊びです。
小麦粉絵の具で色が変化していく様子を見たり、初めての感触に触れて脳を刺激。お座り完了ごろから小学生を対象に、日常の「それやっちゃダメ!」から開放されて親子で好きなように遊べます。
脳科学上、子どもの脳の基礎は「3歳までに8割が完成する」と言われています。そんな貴重な時期こそ、たくさんの体験をしてもらいたいと思っています。
私は、保健師として幼児健診と乳児訪問を担当しています。コロナ禍で岡山市の「赤ちゃんすこやか相談」の当面中止が決まった時、「育児中のお母さんたちが気軽に相談できる場が大幅に減ってしまうのでは…」という危機感を感じました。
そこで自ら体重計を持ってふれあいセンターの和室を借り、赤ちゃんサロンをしたのがくまの森の始まりです。
その後、ふれあいセンターも使用が制限されてしまい、活動場所を模索していたところ、当時岡山にいた無制限あそびのイベントの先生が転出されることを聞きました。
「屋外でもできる無制限あそびなら、誰でも楽しんでもらえるかも?」とイベントを引き継ぐ形で活動を広げていきました。
現在、保育士や幼稚園教諭、理学療法士、ベビーマッサージ講師など、子育て支援に関する資格を持つ12人で運営しています。
発育や子育てについての悩みなども気軽に相談でき、専門家の視点でアドバイスを受けられるので、参加の方から「気持ちが軽くなりました」などとても喜んでいただいています。
私も4歳と7歳の子どもたちを育児中で、「子育ては一人ではできない」と実感してきました。
誰かに頼ること、力を借りることは勇気がいると思いますが、家族以外の誰かと育児をシェアすることで新たな世界が見えることもあります。
私たちのイベントがそのきっかけの一つとなるよう、これからも「行ってみようかな」と思える魅力的な場を創っていきたいと思います。
◎主な活動内容と場所
@HASHTAG別館(岡山市北区北長瀬表町)、水島愛あいサロン(倉敷市水島東千鳥町)、公民館や児童館など公共施設、公園など
@HASHTAG別館
@自宅やオンラインなど
毎月不定期開催しています。イベント情報は公式LINEにて先行案内&お申し込みを受け付けています。
公式LINE:https://lin.ee/ClHTQLN
くまの森
Instagram(@kuma_no_mori3310)
HP:https://peraichi.com/landing_pages/view/kumanomori
MAIL: kumanomori3310@gmail.com
【編集後記】
自由にのびのびと遊ばせることは、子どもの心や体の成長にとても大切なこと。分かってはいるけれどつい子どもに「それ、やっちゃだめ!」と口走ってしまいます。
くまの森は、「それやっていいよ!大丈夫!」と前向きな声かけが自然にできる場所。子どもが楽しそうにしている姿をじっくり見守っていると、肩の力も抜けて子どもといる時間が幸せであることを実感できます。
スタッフさんは子育て支援に関する資格を持っているので、日々のちょっとした困り事など気軽に相談できるのも嬉しいポイントです。
子育て中は周りが見えなくなり視野も狭くなりがちですが、家族以外の誰かと育児をシェアすることで「新たな世界が見えて視点も広がる」-そんなきっかけを作ってくれる子育て支援グループくまの森。ぜひ親子で無制限あそびを体験してみてくださいね!(LaLa編集部:T)
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