近年「食べることがへた」「口があいて口呼吸している」「発音が不安」「歯並びが悪い」というお子さんの問題に親御さんが高い関心を持ち、質問や相談してくださることが増えています。
幼稚園児(3〜6歳)に行った調査で、歯並びに問題があるお子さんの割合は75%、口呼吸のお子さんは45%という結果もあります。
お口は「食べる、話す、呼吸する」といった、人間が生きる上で欠かせない動作に大きな影響を与え支えています。
お口を育てることは、生きる力を育てることです。
2020年は、お口を育てるために必要な知識と、3つのポイント(食べ方、呼吸、姿勢)についてお伝えしていきます。
1月は、お口を育てるために知っておきたいこと
子どもたちのお口の機能が育ちにくくなる3つの原因についてお話しします。
ここを知ることで、3つのポイントを効果的に理解してお子さんのお口の成長に活かすことができるので
まずは読んでみてください。
①赤ちゃん飲みが残り続ける
赤ちゃんは口を開けたままおっぱいを咥え、乳首を舌で包み込むように伸ばして反射的に飲みこんでいます。
離乳時期を通して、くちびるを閉じて舌を上顎に直接押しつけ、上下の歯が軽く接触した状態で意識的に飲み込むことができるようになります。
この飲み込み方の発達がうまくいかないと、お口が開いたまま、舌が前に出たまま飲みこんでしまいます。
②口呼吸
人間以外の動物も鼻で呼吸しますが、人間は「話す」ために口でも呼吸することができるようになります。
本来の呼吸器官は鼻なのに、話す時以外にも口で呼吸してしまうとお口の発達が不十分になってしまいます。
③舌の位置が下がっている
舌の正しい位置は上顎に直接接している状態です。
舌は筋肉のかたまりでできていて、舌の筋力が低下したり、周りの筋力バランスが崩れると舌の位置が下に下がって、上顎と舌の間に隙間が空いてしまいます。
舌の位置が下がると顎の発達が不足してしまいます。
この3つの原因が複雑にからみあい、お互いがお互いの原因となっています。
赤ちゃん飲みを続けるからお口が開いて舌の筋力が落ちて位置が下がる・・・
というような具合です。
それぞれを改善する口育ポイントを次回以降お話ししてきますが、
大きく ①食べ方 ②呼吸 ③姿勢 の3つに分けられます。
次回は、お口を育てる食べ方についてのお話をしていきます。
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