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「これを知っておけば安心!子育て知識を増やそう」新しい時代の子育ておはなし会レポート〜岡山市ESD参加プロジェクト事業〜

 

 コロナ禍で外出がしにくくなり、ストレスがたまりがちです。今まで以上に、家庭での親子のコミュニケーションが重要になってきています。コロナ禍、オンライン化、必要とされる仕事や環境が急速に変わっていく中で、子どもたちに必要なことも、目に見えて大きく変わってきています。では、大人は何を大切にして、どのように子どもに接していくのがよいのでしょうか?

 その学び合いの場を今こそ提供したいと、2020 年 11 月 3 日に「知育」「親業」「胎内記憶」の3つの観点から新しい時代の子育てについて学ぶおはなし会が開かれました。第一部はZOOMにてオンラインで「新しい時代の子育てについてオンラインで学ぼう」というテーマで開催され、第二部は、岡山市内の会場で「これを知っておけば安心!子育て知識を増やそう」というテーマで開催されました。

 この記事では、第二部のおはなし会のポイントをレポートします。

 

★登壇講師紹介

・コミュニケーショントレーナー 江崎英子 

心理学や潜在意識などを基にした人間関係の講座や「親業」の各種講座を開講しつつ、カウンセリングや講演を行っています。

 

・日本胎内記憶教育協会 認定講師 秋庭富美江

大人も子どもも幸せになる、赤ちゃんや子どもたちと一緒に作った教育メソッドを産婦人科医の池川明先生とともに広める活動をしています。

 

・幼児教室コペル 講師 佐田野加奈

幼児教室コペル(アースエイトユニバーサルスクール併設)の講師として、知育などを通し子どもたちと関わっています。

 

★この企画にご参加された方の参加動機は

 

・子育てやコミュニケーションについて学んだけれど、実践できない部分があってもとに戻 ってしまうので、不安から安心したい。

 

・0 歳児の子どもがおり、在宅ワーク中にどのように、どれくらい関わってあげるのがいい のだろうか。

・知人から胎内記憶をもっと早く知りたかったという声を聞いて、自分も聞いてみたいと思 った。

などのお声がありました。

 

★「おはなし会~岡山市ESD参加プロジェクト事業~」内容

1.今、必要なことは?

 まず、江崎英子さんから「親業」視点でお話がありました。

 今はコロナ禍で、マスクをするかしないか?についても、世論もブレブレで、人によって意見が違います。これからは、自分で答えのないことについて、真実を見定め、状況を見極め、折り合いをつけることが必要です。 ますます自分を信じる力、人と信頼関係を築き、助け合い、困難を乗り越える能力が求められるのです。

 そのために必要なことは、自らの弱さを受け入れられる強さや弱さを見せられる強さ、そして人に頼れる強さです。そこから助け合う優しさと生き抜くたくましさが生まれると、江崎さんはおっしゃっていました。

2.悩みの根源とは

 悩みの根源は、”自分のことが分かっていないから”。何が好きで何が嫌いか、何を大切にしたくてどうしたいのか?それが分かっていれば、自分を信じて、行動してみればいいのです。自分がどうしたいか分からないから、「どうしたらいいのだろう?これをしてもいいのかな、これはしてはいけないのかな?」と、 悩みの原因になるのです。

 今、自信を持つ、自己肯定感を持つ、ということが注目されています。ではどうしたら、自己肯定感を持てるのでしょうか?

 自己肯定感を持つために必要なことは、自己肯定感を持てるように人に関わってもらえたか、すなわち、自己肯定感が育まれるように育てられたかです。そして、自己肯定感を育むために「胎内記憶」も大きなヒントを与えてくれています。

 

3.胎内記憶とは?

 「胎内記憶」のお話をしてくださったのは、秋庭富美江さん。胎内記憶とは、子どもがお母さんの胎内にいた時など生まれる前の出来事を記憶していること。以前は、赤ちゃんは未熟な状態で生まれると考えられていました。そのため、親が赤ちゃんにいい教えを与えなくては、赤ちゃんは一 人前になれないと考えられていました。しかし、胎内記憶を持つ子どもたちに話を聞くと、それが大きな間違いであることを教えてくれます。 胎内記憶を持つ子どもたちは、「自ら両親や環境を選んで生まれてきている、人生のシナリオも自分で決めて生まれてきている」と言うのです。つまり、赤ちゃんは不完全でありながら、成熟した状態で生まれてくるということです。その視点から”子どもが選んでいるものを大人が受け入れるスタイル”が子育てに必要であると感じます。

 

4.知育視点から必要なこと

 幼児教室コペルで日々子どもたちと触れ合っている、佐田野加奈さんからは「知育」視点で、こんなお話がありました。

 「苦手を克服するにはどうしたらいいですか?」この質問をよく聞かれます。この質問に対して、「得意なことを 好きなだけ、どんどんやらせること。そして、自信をつけることで、自分は出来る、という気持ちになり、 苦手なことにも挑戦できるようになります。」と佐田野さんはおっしゃっていました。コペルでは、「受け入れる」ということをとても大切にしています。

 

5.親業の視点から日常コミュニケーションで必要なこと

 

 

 「子どもの好きなことをやらせてあげたいと思っても、全部はできないこともある。例えば、おもちゃを毎日買ってほしいと言ってくる時、どんな風に対応したらいいですか?」 という質問がありました。

 江崎英子さんがそのお悩みに答えてくださいました。

「これは、双方が納得している約束か、一方的な強制か?という見方が必要です。 親が独断でもう買わない!と勝手に決めるのでは強制になります。例えば、おもちゃを買うのは、クリスマスや特別な時だけと約束したいのなら、相手にも理由や状況が分かるように説明し、双方が納得するように交渉することが必要です。親が勝手に決めて禁止や命令などに従わせるという権力を使うことがあれば、子どもも駄々をこねたりわがままを言い続けたりすることもあります。買ってもらえるという風に子ども側が権力を行使すると、親子関係において信頼や愛情が伝わりにくくなり、健全な成長の妨げになることもあるので、双方が満足し納得する約束が交わせるような話し合いが必要です。」

 

6.好きが分からなくなっている大人へ・・・

 

 人は、”心地よいもの”を好きになります。それは、五感で感じること、つまり、目から入る美しさや、耳から聞い て心地よい言葉や音楽、香り、味、肌触り・・・ こういったものを人は好きになるのです。この心地よい体験をしっかりしていると、ゲームばっかりにハマった子どもも、また、自分が心地よかった感覚を思い出して、そこに戻るようになります。

 コペルでは、カードを使って、目で見たものをすぐに口に出す、というゲームをしますが、実はこれは大人にも有効です。「何か感じていることはあるのだけど、うまく言葉にならない」という感覚を大人は誰しも感じたことがあるのではないでしょうか。カードを使わなくても、自分の思いを伝えるために、お散歩していて、ぱっとみて思ったことを言う、”感じたことを言葉にする訓練”も、現代の大人にもおすすめです。感性や想像力が養われ、それが人を思いやる心と自立心を育て、自己肯定感が持てる人へ成長するのです。 新しい時代の子育てとは、進化発展する時代に順応しながらも、近代化が進んだ現代に失われつつあった人が本来持っている心や力、人として生きるために大切なことを守ること。 そして、心地よく、親子が幸せに日常を暮らして、お互いの心の喜ぶことをやり続け尊重し続けていくことからだと、日々、子どもたちの成長を通じて実感しています。

編集後記

 

 おはなし会のすべては書ききれませんが、子育て情報があふれて、迷子になる人も多い中、新しい時代に 必要なことはこれ!と分かりやすく教えてくれるおはなし会でした。 オンライン開催とリアル開催があり、私は子ども連れOKのリアルの会に参加させていただきました。

 この開催の仕方の中で” 受け入れる”とはどういうことか、を目にした瞬間がありました。 子どもたちが盛り上がって声が大きくなってくると、「静かにしてね」というのではなくて、おはなし会の講師が座っている位置を移動して、マイクの音量をあげて参加者に話が聞きやすいように対応してくれたのです。これが、子どもたちのありのままを大切にして、伸ばしていく対応なのだと実感しました。 とても大切なことを教えてくださるので、気になった方がいらっしゃれば、各講師に問い合わせてみてく ださいね。(編集・H)

 

【登壇講師情報】

・コミュニケーショントレーナー 江崎英子 

心理学や潜在意識などを基にした人間関係の講座や「親業」の各種講座を開講しつつ、カウンセリングや講演を行っています。

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・日本胎内記憶教育協会 認定講師 秋庭富美江

大人も子どもも幸せになる赤ちゃんや子どもたちと一緒に作った教育メソッドを産婦人科医の池川明先生とともに広める活動をしています。

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・幼児教室コペル 講師 佐田野加奈

幼児教室コペル(アースエイトユニバーサルスクール併設)の講師として、知育などを通し子どもたちと関わっています。

Dewサンキャッチャーカラーセラピー初級講座修了

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