赤ちゃんの歯磨きは赤ちゃんにとっても親御さんにとってもドキドキで、いつからどうしたらいいのかご相談いただくことが多いテーマです。今回はこのテーマについてお伝えしていきます。
あかちゃんに初めての歯がはえる時期は平均で生後6ヶ月頃ですが、3ヶ月頃から一歳過ぎまで個人差があります。
歯が生えたら歯磨きの習慣づくりをはじめます。
すでに歯が生えている赤ちゃんも、まだ歯が生えていない赤ちゃんも、歯磨きをはじめる前におすすめしたい準備があります。
この準備をすることで、赤ちゃんもお母さんも歯磨きの時間が楽しい時間になるのでこれから歯磨きをはじめる方はぜひやってみてください。
準備① お口の中を触ることに慣れる
赤ちゃんは、目で見て、口で触覚を感じて存在を確かめます。
つまり赤ちゃんにとってお口は大人以上に繊細な場所です。
ですので、まずお口から遠い手足からおなか→肩→頭→ほっぺたへとだんだん近づいてお口に優しく触れていきます。
赤ちゃんが歯磨きを嫌がる理由の一つは、歯磨きに真剣になった親御さんの表情がこわいことです。
赤ちゃんとのスキンシップは笑顔で楽しめると思います。歯磨きをはじめる前に親子ともにお口のスキンシップに慣れておくと、歯磨きがスキンシップの延長になり笑顔ではじめられます。
準備② 姿勢に慣れる
歯磨きの姿勢に決まりはありませんが、歯医者さんが歯を見るように、頭の上から覗くとお口の中が見やすいという利点はあります。
寝返り、ずり這いへと赤ちゃんが動き出す前に、歯医者さんみたいに赤ちゃんの頭の上から覗き込んで、お口のスキンシップを楽しめると、自然にこの姿勢を取りやすく、歯磨きしやすくなります。
赤ちゃん用の柔らかくて小さな歯ブラシを準備します。
親御さんが磨く歯ブラシはシンプルな形が磨きやすいのでオススメです。
赤ちゃんが歯ブラシを持ちたがるようになったら、自分磨きの準備に最適な時期なので赤ちゃんにも歯ブラシを持たせてあげます。
自分磨き用の歯ブラシは赤ちゃんが握りやすい短くて少し太い持ち手のシンプルな歯ブラシや、安全面での工夫をされた歯ブラシから赤ちゃんが興味を持つものを選ぶのがオススメです。
ただ、どんな歯ブラシも、歯磨きの時間だけ持つものという習慣にすることが大切です。歯ブラシをおもちゃがわりに持ったままお口に入れたまま動き回るのはとても危険だからです。
初めての歯磨きの時間は、赤ちゃんが大きく動かないで安全な状態で、親御さんが笑顔でいられる時間なので最初は数秒からで大丈夫です。
わずかな時間でいいので、毎日1回続けることが大切です。
3歳までは、お砂糖を控えることがむし歯予防で一番大切なことです。その間に自分磨きと仕上げ磨きを合わせた歯磨きを毎日の習慣にしていきます。
歯磨きの時に、歯ブラシが歯に当たって痛いことはないですが、それ以外の柔らかい部分に強く当たると痛いので赤ちゃんが歯磨きを嫌いになってしまいます
歯ブラシの毛が曲がらないくらいの優しい力で磨くと歯肉に当たっても大丈夫ですが、上唇の真ん中にあるスジはとても柔らかくて繊細なのでここには当たらないように指で押さえるなどの工夫をして歯ブラシが当たらないように磨くことが大切です。
初めての歯磨きは赤ちゃんにとっても親御さんにとってもドキドキのチャレンジです。
一生続けていく歯磨きの習慣を、親御さんから大切に扱われる時間となり、赤ちゃんが将来自分の体を大切に扱う土台となる時間にしていく小さなきっかけになれば嬉しいです。
横道由記子
岡山大学歯学部を卒業後、岡山市内で父親の歯科医院に勤務しながら二児の母親として読者2000人のメルマガ「歯科医師ママのむし歯予防」を6年間発行。
2013年に「お口の健康を通して人の幸せに貢献する」という理念のもと和気歯科医院の二代目院長となる。
2014年より、歯科医院の枠をこえて、人の幸せに貢献したい想いからリス企画ビジョンを立ち上げ、健康教室やイベントを開催している。
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