寒暖差が激しい日々ですが、皆さま体調崩されておりませんでしょうか。
さて今月は、お子さんと接する際に「重きを置く場所」についてお届けいたします。
① 「基準」に勝る「好奇心」
② 「正しさ」と「優しさ」
③ ほどよく諦める
結論からお伝えします!お子さんと接する際の最初のポイント、それは<お子さんのタイミングで必要な量だけ渡す>です。
どういうことかというと、日本では経済的に豊かになるにつれ、子どもたちの放課後は広場で遊ぶことから習い事で埋めつくされる日常へと変化してきました。
「小さい頃から教育することで子どもたちにより良い人生を…」と願うのが親心だろうと思います。
もちろんそれによりできることが増え、本人的に幼少期が過ごしやすくなっているお子さんもおられると思います。
しかしこの早期教育を引き金に、小学校入学時点で既に「勉強はやらされるもので楽しいものではない」「やりたいものではなく言われたものだけこなせばいい」という概念になってしまっているお子さんも少なからずみられます。
こうなってしまうと、心を元に戻すのにとてもたくさんの時間を要します。
ではどうしたらいいのか!それが冒頭でお伝えした<お子さんのタイミングで必要な量だけ渡す>なのです。
大人から見て「ちょっと少ないかも」くらいが丁度いいです(^^)
「もう6歳だからひらがなくらい全部書けないと学校で困るよ」とか、「8歳なら九九言えないと!」のように年齢で区切る必要はありません。
4歳でもひらがなに興味を持つ子は読み書きできたりしますし、8歳で九九は言えないけれど割り算ができる子もいます。
学校の仕組み上、学年ごとにカリキュラムは組まれていますが、その順番にできないといけないということではありません。
「卒業までに帳尻が合えば、まぁいっか(#^^#)」くらいのスタンスです♡
さぁ、あなたのお子さんは今何を欲しているのでしょうか♪ぜひ、探索してみてくださいね。
世の中では「正しさは守らないといけない」と言います。もちろん社会のモラルや秩序を保つために必要なことです。
しかし、ときに正しさは人を苦しめ、傷つけ、追い込んでしまうこともあります。
例えば「宿題を自分でやることが正しい」と仮定するなら、「自分でできないことは間違っている」となってしまいます。
『正しい』を辞書で引くと以下のように書いてあります。
➀物事の道筋にあっている状態
②社会の約束・習慣道理にあっている状態
私は、正しさはあくまで基準だと考えます。
よくこういう質問を受けます。「子どもから宿題を手伝ってと言われますが、いつまで手伝ったらいいのでしょうか」。
結論は学年ではなくその子の発育状況に応じてですが、大まかな学年で言うと3年生くらいからは自分でできる日が増えるといいかなと思います。
そして手伝うときは内容を教えるのではなく、「どう工夫したら宿題がはかどるようになるだろう」とお子さまと一緒に考えたり、促したりするお手伝いをしてほしいのです。
1~2年生の間に自分の学習に対する癖を知るという感覚ですかね。
親御さんにこれをしてもらった子は、他の子が宿題できないときに「場所を変えてみたら?」とか「他の課題からしてみる?」と提案してあげられることが増えます。
自分が優しくしてもらったことは、人にもすることができるということですね(#^^#)
ぜひ、優しさの恩送りを♡
子どもは、子どもの思うように成長します。大人がどれだけ仕向けても、それにはいつか限界がきます。
そして、大人が仕向けて作り上げてしまった歪みは反動となり、とても大きな揺れで戻ってきます。
有名な話ですが『親』という字は「木」の上に「立」って「見」ると書きます。
木の上に立っていると、何かあってもすぐに手を出せれませんよね。それくらいの距離感でいてちょうどいいということです。
子どもの横でも前でもなく、木の上です。
あ、これは物理的な話ではなく、心と心の距離の話ですよ!車道に飛び出しそうな時は、全力で阻止してくださいね(笑)
山本 真結子(やまもと まいこ)塾講師・セミナー講師
電器店勤務、エステティシャン・ネイリスト経験を経て8年前に教育業界へ転身。転身後、コーチングによる学習塾を開くというオーナーと出会い、「学習=一方通行で教えこまれる物」という概念から目が開かれる感覚を味わう。開校後みるみる楽しそうに力を伸ばしていく生徒たちを目の当たりにし、「今後はこれが主流になる、そして生徒の幸せにつながる」と実感。以来すっかり教育業界に魅せられ、自身も成長の日々を送る。専門学校1年と高校2年の2児の母。
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