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[歯科医師ママの健康教室] 髪型と姿勢と歯並び(3~12歳)

 

「お口がポカンと開いている人は姿勢が悪い」

「姿勢が悪いお人は口が開いている」

姿勢と口腔機能は「どちらが先か?」というほど影響し合っています

口腔機能の発達不全や小児矯正のトレーニングには、舌や唇だけでなく姿勢改善のプログラムも組み込まれています。

また口腔機能や姿勢評価のため全身の写真や動画も撮影し、実はその際に髪型もチェックしています。

幼少期から大人っぽくお洒落な髪型をしているお子さんが増えてきましたが、今回は一見関係なさそうに見える「髪型と姿勢・歯並びの関係」についてお伝えします。

前髪と姿勢

前髪が長く髪の毛が目にかかると首や体が傾きます。

身体の姿勢を維持する筋力バランスを育んでいるこの時期、傾いたまま過ごすとその後の成長に悪影響を及ぼしてしまいます。

「お子さんが言うことを聞かないから」と好きにさせてしまうケースもあると思いますが、ご家族みなさんに知っていただく必要があると感じています。

髪型の左右差と姿勢

分け目がいつもどちらかに偏っている、片方にまとめるなどで髪型に左右差が生まれます。

この場合、髪の重さ視野の確保のため、まっすぐ立っているつもりでも無意識に頭部が傾いていることがあります。

頭の傾きは顎の傾き噛み合わせの左右差につながり、お顔や口角に左右差が生まれると笑顔が崩れてしまいます。

また左右差のある噛み合わせは、顎や歯の痛みにつながることもあります。

診療室ではこうした影響をお子さんにも理解してもらうため、年に1度お口だけでなくお顔や全身の写真を撮影して一年間の変化をご家族にお伝えしています。

   

 

バランスが大切

今回は髪型と姿勢と歯並びの関係についてお伝えしました。

日常の姿勢は成長期の子どもたちに大きな影響を与えます。

実際、診療室で髪型についてお伝えした後、写真で違いがわかるほど姿勢の変化が出ることは珍しくありません。

ときには大人を真似してお洒落を楽しむことも素敵な経験だと思います。

でもぜひこのような影響を知った上、

・普段は目にかからないようにくくったりピンで止める

→「今日はお洒落を楽しむ日」と決めた日は好きなヘアスタイルを楽しむ

など、お子さんとバランスを相談しながら過ごしていただければ嬉しいです。

 

↓過去の記事はこちら

・前歯でかじろう!(1~12歳)

・6歳臼歯(第一大臼歯)を守ろう!(5~8歳)

 

↓「育てる」のほかの記事はこちら

・理学療法士ママの「赤ちゃんの成長発達で大切にしたいこと」④【Let’sコミュ二ケーション!】【触れること(その2)】

・オトナが見えているようで見えていない!子どもの本当のキモチ/⑧兄弟ゲンカが社会で役立つ学びの場に変化!?/子どものコミュニケーションスキルが上がる方法とは?

 

横道由記子

子どものころ、むし歯だけでなく歯並びに悩んで矯正治療を受けた経験から「予防歯科」という言葉に引かれ、地元岡山大歯学部で学び平成年和気歯科医院長となる。

むし歯予防だけでなく、噛み合わせにおいても原因を見つけ治療と合わせて予防していく考え方を学び、医院では我が子の子育てで悩み学んだことを生かして小児歯科・小児矯正歯科を担当。

地域の幼・保育園、公民館での子育て支援事業や、企業主催の教室などで健康なお口と心身を育むサポートを積極的に行っている。

 

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