今回は、大地震、自然災害が起こった時、
すまいを守るための備えについて考えてみましょう。
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昨年の7月、岡山でも甚大な災害が発生しました。
どこで何が起きてもおかしくない時代。
私たちは生活するうえでたくさんのリスクの中で暮らしています。
そのリスクに対してどのような対策があるのか。
西日本豪雨災害の経験も交えながら、お伝えしていきます。
みなさんどのようなリスクが思い浮かぶでしょうか。
「もしかしたら 〇〇になるかもしれない。」その不安がリスクそのものです。
リスクマップを見ると多くの気づきがあります。
我が家はどうなんだろう?と思ったら、ハザードマップ等で確認をしておきましょう。
ハザードマップには、洪水・内水・高潮・津波・土砂災害・火山の6種類があります。
国土交通省ハザードマップポータルサイトで全国のマップを閲覧することができます。
これをひとつの目安として
自分が住む地域にはどのような自然災害リスクがあるのかを知ることも大切です。
リスクを知れば運命が変わるという言葉もあるくらいです。
リスクを知ることでリスクマネジメントができます。
1、リスクをコントロールする
◇地震対策として、家具が倒れないように固定する
◇毎年、人間ドックを受ける など
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誰しもできればリスクは取りたくない。
しかし、もしそのリスクを取ってしまったら…
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2、リスクに備える
◇火災保険に地震保険を付帯しておく
◇3日分の食料を備蓄しておく
◇がん保険をかけておく など
Q, 地震保険に加入したいのですが、どうやったら入れますか?
A, 地震保険は単独では加入できません。
現在、ご加入中の火災保険に付帯して加入します。
Q,地震保険は火災保険の保険金額の30%~50%しか入れないと聞きました。
加入するか迷ってます。
A,地震保険は火災保険の保険金額の3~5割で建物は5000万円、家財は1000万円が契約限度額です。
火災保険で建物2000万かけていても地震での全壊は建物1000万(最大50%)です。
そもそも地震保険の目的は被災者の生活の安定に寄与することで 火災保険は家を再建するための保険です。
さらに、地震の時の火事は火災保険では補償されません。地震保険での補償になります。
Q, 家の裏山の土砂崩れが気になります。どのような保険がありますか?
A,土砂崩れの原因が何によっておこったものかによって保険の種類が変わります。
地震による土砂崩れは地震保険、大雨や豪雨による土砂崩れは火災保険の補償 、水災になります。
Q,津波による浸水はどの保険になりますか?
A,地震保険です。
地震保険は、「地震・噴火・津波を原因とする火災、損壊、埋没・流失による損害を補償します」
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災害が起きれば、災害の規模に合わせて様々な救済措置も出てきます。
例えば
この度の西日本豪雨災害では、災害救助法が適用され、自然災害債務整理ガイドラインが適用されました。
住宅ローンなどの免除・減額を申し出ることができる制度です。
◇弁護士等の専門家による手続き支援を無料で受けられる。
◇財産の一部を手元に残せる。
◇個人信用情報(ブラックリスト)に登録されない。
現在、西日本豪雨災害でこのガイドラインを利用された方は岡山県内だけで189名にもなっています。
様々な要件はありますが、まずは利用できるか利用できないのか、相談してみることが大切です。
そして、今回の西日本豪雨災害で活躍している生活再建ノートをご紹介します。
今の現状を書き込み整理しながら、我が家にはどのような救済制度が適用されるのか
今後、どのように生活再建をしていけばいいのか見える化することのできるノートです。
このノートをカルテとして専門家に相談に行きます。
生活再建ノート (岡山弁護士会HPより)http://www.okaben.or.jp/images/topics/1531377445/1531377445_5.pdf
生活再建をしていく上で大切なことは、「専門家に相談すること」
弁護士、司法書士、社会保険労務士、建築士、看護士、ファイナンシャルプランナーなど生活再建に向けた相談はとても幅広く、それぞれの分野の専門家に相談することが不安を安心に変える大きな一歩となります。
いざという時の備え。まずは命を守ることが1番!
そこからは様々な支援や情報収集をしながら、ひとつずつ解決していくことです。
取材協力
岡山弁護士会環境保全・災害対策委員会委員長
災害支援ネットワークおかやま専門家連携チーム代表
大山知康先生
執筆
ファイナンシャルプランナー 佐藤香名
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