「出産」という言葉を聞いて、皆さんは何をイメージしますか?
痛い・つらい・不安という声をよく耳にしますが、視点を変えれば、母親の体の中で命を育み、生み出すこと。
「出産」はとても素晴らしいことだと思いませんか!?
出産に向けてベビー用品の準備も必要ですが、それ以上に大切なのが、親になるための心の準備です。
そこで、現役助産師のシャノン香織さんに、“妊娠中からのママの心と身体づくり”の方法やポイントを取材。
今回は、「ママの妊娠中からの心と身体づくりが大切な理由」と「今すぐできる!幸せな出産のための準備」についてお伝えします。
私たち女性には「命を育み産み出す力」、おなかの赤ちゃんには「生まれてくる力」が備わっています。10カ月の妊娠期間に、出産に向けて心と身体の準備ができていると、『どんな自分でも大丈夫!』という気持ちを持ってマタニティーライフが過ごせ、それが出産への勇気となり、自分や赤ちゃん、家族にとっても『出産体験』が素晴らしいものになります。
あなたのおなかの中に赤ちゃんが宿っていることを知った時、どんな気持ちになったか覚えていますか?嬉しくて飛び跳ねてしまったり、びっくりして思わず声が出てしまったり、ママになれるのかしらとちょっぴり不安になったり、戸惑ったりしたかもしれません。
その赤ちゃんを10カ月間、大切におなかの中で育み、いよいよ生まれてくるのが「出産」の時。出産は未知の体験の連続で、不安でいっぱいかもしれませんね。
だけど、知っていてほしい。
おなかの赤ちゃんはあなたのもとに生まれてくるのをとっても楽しみにしています。
幸せな出産のために、今日からできること。それは、『おなかの赤ちゃんとの対話』です。
「胎内記憶」という言葉を聞いたことのある人がいるかもしれません。赤ちゃんはお母さんを選び、おなかの中にいる時から意識があって、お母さんの声や周りの音を聞いていたりしているといわれています。
おなかの赤ちゃんを意識することで、マタニティーライフを穏やかな気持ちで過ごせたり、おなかの赤ちゃんと一緒に出産時を乗り越えるイメージができます。赤ちゃんとの対話を通して「出産がとっても怖かったけれど、赤ちゃんと一緒に頑張ろうと思えて、陣痛の波が来ても『来た来たー!』と楽しめました」と、そんなふうに話してくれた方もいます。
おなかの赤ちゃんと対話する方法は、
①まず、リラックスできる姿勢をとりましょう。
ソファーにもたれ掛かったり、あぐら位や横になるのもおすすめです。
②ゆったりとした気持ちで、自分の心地よいペースで深呼吸を繰り返しましょう。
③手をおなかに当てて赤ちゃんを感じ、おなかの中の赤ちゃんをイメージしましょう。
妊娠中は感性が高まっている時、五感をフルに使って自由にイメージしてみてください。「お顔はパパ似?ママ似?」「髪の毛は生えてる?」「お肌の感じはどうかな~」「抱っこしてみた重さはどれくらいだろう?」…。
④赤ちゃんに話し掛けましょう。
「今日こんなことがあってねー、嬉しかったんだよ」「ちょっとこんなことがあって落ち込んでるんだー」「お産一緒に頑張ろうね」など。イメージすること、話すことは何でもOK!
⑤赤ちゃんからの返事
それは、あなたが感じ取ったこと。映像でも言葉、感覚でも、そのままを受け取ってくださいね。きっとおなかの赤ちゃんがたくさんのことに気付かせてくれると思います。
忙しい毎日ですが、まずはおなかの赤ちゃんを意識して過ごしてみましょう。不安や恐怖もあるけれど、そればかりに目を向けていたらもったいないと思いませんか?ぜひ、幸せな出産をイメージしながら、寝る前のほんの5分でも、「赤ちゃんとの対話」をしてみてくださいね。
シャノン香織さん
倉敷市真備町生まれ。2児のママ。倉敷市内の総合病院・個人病院に勤務後、2019年に自宅にて「産前産後サロン 助産院あいのわ」を開業。
『ココロオドルほどのしあわせな出産・しあわせな母乳育児をしよう』をコンセプトに、妊娠中からの心づくり&身体づくりで笑顔で産前産後を過ごせるようお手伝いしています。すべてを包み込んでくれる柔らかな笑顔と語り口調に「話すだけで心スッキリ!」「ゆったり安心する」と産前産後のママから大人気の助産師さんです。
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