砂糖水でうがいした時と、サトウキビを噛んだ時の酸性の度合いが違うという研究があります。
砂糖水でうがいした場合は大きく酸性になり、中和にも時間がかかります。
サトウキビを噛んだ場合には、砂糖水ほど強い酸性にはならず、すぐに中和されて回復します。
この結果は、サトウキビを噛むことで唾液が分泌されたことにより浄化作用(洗い流す作用)と緩衝作用(中性に戻そうとする作用)が働くことによると考えられます。
逆に、噛まずに飲める飲み物は唾液の作用が期待できないためむし歯になりやすく、注意が必要なのです。
飲み物はそれぞれ酸性度が違います。
歯の表面が溶けない中性に近い飲み物は、糖が含まれなければむし歯の危険は低い飲み物です。
(例 水、お茶、牛乳、豆乳など)
酸性の強い飲み物は、糖が含まれなかったとしても歯が溶ける危険がある飲み物なのです。
(例 スポーツドリンク、野菜ジュース、果物ジュース、エナジードリンク、乳酸飲料、炭酸飲料、す、アルコール飲料など)
以上のような理由から、むし歯で来院された患者さんに食生活の改善でまずお話しするのは
飲み物を見直すことです。
水やお茶を基本の飲み物とし、ジュースやその他の飲み物は「お楽しみ」として週に1〜2回に抑えること。
健康のために必要な飲み物の場合は食事やおやつの時間に一緒に飲むこと。だらだら時間をかけて飲まないようにすることをお伝えしています。
次回は歯磨きのついでに舌を育てる方法についてお伝えします。
楽しみにしていてください♪
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