「出産」という言葉を聞いて、皆さんは何をイメージしますか？

痛い・つらい・不安という声をよく耳にしますが、視点を変えれば、母親の体の中で命を育み、生み出すこと。

「出産」はとても素晴らしいことだと思いませんか!?

出産に向けてベビー用品の準備も必要ですが、それ以上に大切なのが、親になるための心の準備です。

そこで、現役助産師のシャノン香織さんに、“妊娠中からのママの心と身体づくり”の方法やポイントを取材。

今回は『My（マイ） 助産師』についてお伝えします。

＊「My 助産師」とは？

「My 助産師」という言葉を聞いたことがありますか？

リスクや出産場所に関わらず、妊娠初期から出産、産後にわたって妊産婦さんに伴走し、妊産婦さんのニーズに合わせて継続的なケアを提供する助産師のことを「My 助産師」と言います。分かりやすく言えば、「かかりつけの助産師」です。

助産師の英語表記は「midwife」で、「女性の傍らにいる人」という意味があります。現在は病院出産が99％以上なので、助産師と言えば「病院にいる人」というイメージが強いかもしれませんが、助産師は出産の現場だけではなく、実は地域にもたくさんおり、命や性に関する話をしたり、妊婦さんが健やかに過ごせ、産後ママが楽しく子育てできるように、女性とその家族の一生に寄り添っています。

思春期の身体と心の変化に戸惑いを感じたことはありませんでしたか？

妊娠や出産についての正しい知識を得たり、相談できる人はいますか？

子育てに悩んだ時に寄り添ってくれる人はいますか？

あなたのことを丸ごと受け止めてくれる人はいますか？

こんな時に活用してほしいのが「助産師」です。

妊娠・出産・育児は奇跡の連続で、身体や心が大きく変化する時。どんどん変化していく身体に戸惑いを覚えたり、気持ちのアップダウンもあるかもしれませんが、女性にとって出産体験は、その後の子育てや人生に大きな影響を与えると言われています。出産場所に関係なく、妊娠中から助産師の寄り添いを得て、自分と向き合い、身体と心を整えることができたなら、出産体験もその後の人生も豊かになります。

妊娠中から自分の身体や心の変化に向き合って毎日を過ごすことや、赤ちゃんを意識して過ごすこと。そして、妊娠・出産・育児を「痛い」「つらい」だけではなく、ひとつひとつの感覚や感情を大切にし、喜びあふれるものにしてほしいと思っています。

＊「My 助産師」が必要な理由

「My 助産師」を見つけると次のようなメリットがあります。

• 自分の出産について気持ちが整理でき、出産を主体的に考えられる
• 自分の産む力と赤ちゃんの生まれてくる力を信じ、その力を最大限に発揮できる
• 出産体験が肯定的にとらえられ、悩みながらも育児に前向きに取り組める
• 「また産みたい」と思えるようになる

その他にも、妊娠・出産の正常な経過を維持することができ、異常の予防や早期発見につながるので、医療介入も減少すると言われています。何より、あなたのことを知ってくれる人が、妊娠中から産後まで継続したケアに関わってくれることで大きな安心感を得られます。

安心感があるからこそ自分が満たされて、ゆったりとした気持ちになり、笑顔でいられます。“お母さんが笑顔でいられると、子どもや家族が笑顔になれる”―。そして、その愛を受け取った子どもたちの心の根っこは太くなり、自分の人生を自分の足で歩んでいくことができるようになります。

あなた自身が満たされて、産前産後が心穏やかに過ごせるよう、あなたと家族にとって出産体験が素晴らしいものになるよう、あなたの人生に伴走してくれる「My 助産師」をぜひ見つけてみてくださいね。

産前産後サロン 助産院あいのわ 助産師

シャノン⾹織さん

倉敷市真備町生まれ。2児のママ。倉敷市内の総合病院・個人病院に勤務後、2019年に自宅にて「産前産後サロン 助産院あいのわ」を開業。

『ココロオドルほどのしあわせな出産・しあわせな母乳育児をしよう』をコンセプトに、妊娠中からの心づくり＆身体づくりで笑顔で産前産後を過ごせるようお手伝いしています。すべてを包み込んでくれる柔らかな笑顔と語り口調に「話すだけで心スッキリ！」「ゆったり安心する」と産前産後のママから大人気の助産師さんです。