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「毎日がチャンス☆性教育は親子の日常会話」⑦/"好き"は誰かが決めるもの?

たった1日だけ履いた大好きな靴-。

 

これは大人になった今でもはっきりと覚えているお話です。

 

幼稚園の頃に新しい靴を買いに行った時、スーパー戦隊が大好きだった私は「絶対これにする!!」と『青色のターボレンジャーの靴』を迷うことなく選びました。

 

その時、お母さんとお友だちのお母さんから「それはやめときなよ」「女の子なんだから、こっちのピンクの靴が可愛いよ」と何度も何度も説得されました。

 

ですが、ピンクもリボンも特に好きじゃなかった私には何を言われても響きません。

 

「本当にいいの?」と念を押され、ようやく買ってもらいました。

 

次の日、嬉しくて嬉しくて幼稚園に履いていくと、お友だちから一言。

 

「男みてーな靴はいて変なの」

 

この一言で受けたショックは大きく、たった一日でその靴を履かなくなりました。お友だちにとっては何気ない一言だったと思いますが、私にとっては自分を全否定されたような悲しい記憶として胸に刻まれています。

 

先日、子どもとお出かけする時に下の子(体の性:男性)が「おねぇちゃんみたいなスカートで行きたい!」と言ったので、上の子のおさがりを着させてあげました。

 

お気に入りの恐竜のTシャツに、フリルのついたソックス、キラキラの靴を履き、イヤリングも付けた我が子はとっても嬉しそうでした。

 

帰ってからも「お友だちに今日の服かわいいって言ってもらえた!」と喜んでお父さんに報告していました。

 

きっと私たち親が望んでいることは、「我が子が出生時の性別通りに生きること」ではなく「好きなものを大切に、自分らしく生きること」ですよね。

 

好きなものを好きといえる環境。大切なものを大切にできる関係。

 

子どもたちがそんな中で生きることができたら、自分のことをもっともっと好きに、自分と相手をもっともっと大切にできると思います。

 

そして自分の"好き"を決めることができるのも、表現できるのも"自分だけ“。誰かの常識や当たり前で、子どもたちの大切な"好き"を閉じ込めたくないと思っています。

 

そんな環境と関係を築いていくのが、私たち大人の役割だと私は思います。

 

お読みいただきありがとうございました。

それではまた次回。

 

【プロフィール】

Daisy Life 鳥越 千裕

(看護師・看取り士・性教育講師)

 

いのちについて身近に感じるきっかけづくりをしています。

・幸せな最期のために、

・子ども達の安心安全で自由な未来のために、

親子で学ぶ習い事「いのちのがっこう」や、「大人から子ども達へ贈る性と生のおはなし」「死生観のおはなしと死の体感ワーク」などをしています。幼稚園や小中学校、学童や子育てサークルで定期的に活動中です。

 

インスタ

https://instagram.com/inochino.gakkou__daisy

 

 

↓過去の記事はこちら

「毎日がチャンス☆性教育は親子の日常会話」⑥/男(女)らしさは“自分”らしさ?

「毎日がチャンス☆性教育は親子の日常会話」⑤/外出先でのトイレは一人で行かない

 

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