Home>育てる

[ 育てる ]

【LaLa編集部インタビュー】親業とは?/”今からでも遅くない!”~何歳からでも始められる心に寄り添う子育て法~

子育てをしていて、子どもとのコミュニケーションや関係性に悩んでしまうときってありませんか?
今回は、そんな子どもとのコミュニケーションのヒントとしてもらうべく、アメリカ発祥のコミュニケーションプログラム・親業について、親業訓練協会認定講師の江崎英子さんに伺いました。

 

 

「親業」とは?

親業は、アメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン博士が考案した、人間関係やコミュニケーションのトレーニングプログラム。ゴードンメソッドとも呼ばれ、臨床心理学や発達心理学、教育学などの研究成果が基礎とされています。
親子だけでなく、あらゆる人間関係に共通することから、現在は「自己実現のための人間関係」「教師学」「看護ふれあい学」「ユース・コミュニケーション」など多方面に広がりつつあり、小学生から70代まで幅広い年齢層の方に受講されています。
「子どもを理想に沿って育てる」という考え方(子育て論)ではなく、親が常に自分を軸に、自分がどうありたいか、子どもにどのような望みを抱きどう育てたくて、いかに関わるかという、「親側に焦点を当てたコミュニケーション」をトレーニングし、実践していくものです。

 

・親業との出合いは?

出産後に検診で産婦人科へ行った時、「親業訓練講座」の張り紙を見たのが最初。受講したいと思いながらも、その時は乳児を育てていたので断念しました。
しばらくして産後鬱状態になり、助けに来てくれた友だちに勧められた子育てに関する本にも「親業…」の文字が。その後、夫の転勤で引っ越した広島で子育てに悩んでいた時、生協で親業に関する本を見つけ「あの時の本だ!」と買って読みました。
「いいことが書いてあるけど、実際には難しい。私にはできない」と思いましたが、講座があることを知ってすぐに受講。実践していくと子どもがどんどん元気になり、行動も変わっていきました。
親業にはすぐ活かせる具体的な実践方法があり、けっして抽象論や理想論、“こうあるべき論”ではありません。良し悪しや正誤ではなく、「自分がどうありたいか」「どう関わりたいか」ということを説いて伝えているのです。

 

・親業インスタラクターとして活躍されています。

親業を実践していくと本当によい変化が現れ、ずっと学び続けたいと思っていたところ、気づいたらいつの間にか仕事になっていました。学び続けるには受講料がかかるじゃないですか。そこでふと「インストラクターになれば、受講料はかからずにずっと学び続けられるし、親業のマインドとワザの中にいられる」と気づきました。
子どものために始めた親業で、まさか起業するなんて思ってもいませんでした。ちょうど夫が岡山へ転勤になり、岡山市内で唯一の協会認定インストラクターになったので、講座や講演依頼、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌の取材がくるようになりました。
最初の受講生は、幼馴染と高校の先輩の奥さんの二人。それから口コミのみで広がり、現在ではのべ約2000人もの方に受講いただいています。

 

親業が目指す人間関係とは?

家庭の中の人間関係、つまり「私」を中心とした身近な人との人間関係が、双方ともに心地良く健全に構築されていけば、「私」の周囲のすべての人間関係が円滑になり、豊かな幸せが実感できるということです。愛と信頼に満ちた、平和で健全な人間関係が自分から広がっていきます。これは単なるコミュニケーション論でもなく、表面的なテクニック技法でもなく、奥深いものです。
よく自己啓発系の「自己実現」というものがありますが、それ単体で成功していくのは難しいことが多々あります。人間関係が円満にいかないと、人は満足な幸せを感じられにくいもの。「自己実現を目指し、達成しながら人間関係を学んで実践し、相手の自己実現も支え、双方ともに幸せに自己実現していく」のが、親業での自己実現のための人間関係です。

 

・実践していく上で大切なことは?

親業がすべての人間関係に通じるというのは、日本人の「大家族経営」の精神と同じで、「親のような愛情で育てる」という考え方からではないでしょうか。その意味でいうと、兄弟姉妹ができたり、小学2年生になったら、もう1年生に対しては人生の先輩で、親代わりのようなものになりうる。
誰か人を育てるという立場になれば親業です。親から生まれた私たち人間には、生きていくうえで親子関係は外せない。人を育てるには親のような愛情が不可欠で、「愛情を相手が実感しているか」がとても大切です。

 

↓インタビューの様子はこちら↓

 

えざき・えいこ
1962年岡山市生まれ。2002年より親業訓練協会認定インストラクターとして、講座の開講や講演会、セミナーなどを通じてより良い親子・人間関係づくりの手助けを行っている。2児の母。

 

 

8月11日(木・祝)岡山市で講演会を開催!

「池川明先生+江崎英子 講演会 生まれてきた意味を知り、生きていく価値に目覚め、伝わる愛を育み、生きがいを紡ぐ。」

生きたいように生き方が変わる瞬間(とき)。精神的豊かさ(well-being+志)と幸福の実感を高める人間関係という教育。岡山ESDプロジェクト参加事業

 

日時 8月11日(木・祝)12:30開場、13:00開演

会場 岡山プラザホテル(岡山市中区浜)

料金 前売り4000円、当日5000円

〈詳細・お申し込みはイベントページをチェック!!〉

 

 

 


☟【育てる】のほかの記事もチェック☟
【子育ての観点が変わる!?】わが子の胎内記憶で子育て~後編 前世、子育て~
妊活はじめのいっぽ!助産師ママが伝える妊活の基礎知識⑥/妊活中の悩みや不安、ストレスと上手く付き合っていこう

>一覧に戻る

ログインして「コメントを書く」

Access Ranking

Present

プレゼント