今回は、子どもが自分の「好き」を決めたり表現したりするため、お家で手軽にできる会話のポイントをお話しします。
我が家では、会話やテレビなど日常の中でジェンダー差別の話題が出た時、さりげなく私自身の意見を伝えるようにしています。
「お母さんはそんな風には思わないな」
「今のって人を傷つける発言だったと思うな」
「誰がどんな色を好きでもいいよね」
「男らしさ、女らしさより、"自分らしさ"が1番だよね」
そして、時には子どもたちへ問いかけます。
「今のってどう思った?」
「これって、こうじゃないといけないのかな?」
すると、子どもたち自身の考えや思いを一生懸命聞かせてくれます。
こんな会話をすると締めくくりに困ったりするかもしれませんが、そんな時はぜひ「どんなあなたも大好きだよ」の気持ちを伝えてあげてください。
我が家では場面を問わず、魔法の言葉としてたくさんたくさん伝えています。
そうやって日々を過ごしていると、「誰が何を好きだっていいよね!」と気になった瞬間に自分から言ったりもしています。
そして、それは周りにも影響します。
我が家の下の子は、かっこいいものも好きだけど、かわいいものも好き。ブルーも好きだけど、ピンクも大好き。
恐竜や電車の服やズボンを選ぶこともあれば、ハートやレースの服やスカートを選ぶこともあります。
体の性は男性なので、大人からはよくクスッと笑われたり、「将来大丈夫?」「やめさせたら?」なんて言われることもあります。
ですが、普段から「いろんなものが好き」であることを聞いたり見たりしているお友だちはそんなこと言わないんです。
どんな格好や髪型で会っても否定することなく、「わぁ!かわいい!」と言ってくれたり、「おはよう!」と自然にあいさつしてくれたりします。
好きなものを、存在を、自然に認めてくれる。
自分の好きを伸び伸びと表現でき、相手の好きを心から認めることのできるこの関係って、とってもすてきだなと思うんです。
すべての子どもたちが今日も自分らしく楽しく生きられるよう、私たち大人が子どもたちを認め尊重して、否定しない声かけをしていきませんか?
「どんなあなたも大好きだよ」を添えて。
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【プロフィール】
Daisy Life 鳥越 千裕
(看護師・看取り士・性教育講師)
いのちについて身近に感じるきっかけづくりをしています。
・幸せな最期のために、
・子ども達の安心安全で自由な未来のために、
親子で学ぶ習い事「いのちのがっこう」や、「大人から子ども達へ贈る性と生のおはなし」「死生観のおはなしと死の体感ワーク」などをしています。幼稚園や小中学校、学童や子育てサークルで定期的に活動中です。
インスタ
https://instagram.com/inochino.gakkou__daisy
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「毎日がチャンス☆性教育は親子の日常会話」⑥/男(女)らしさは“自分”らしさ?
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