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「毎日がチャンス☆性教育は親子の日常会話」⑪/胎内記憶と性教育

命の誕生について調べていると「胎内記憶」という言葉に出合うことがあります。

胎内記憶とは「生まれる前の記憶」のことです。

医学的にエビデンスがあるものでもないので疑ったりする方も多いのですが、私には胎内記憶のある友人がいます。

その方は胎内記憶が自分だけでなく、当たり前にみんなにもあると思っていたんです。

3歳ごろお母さんに思い出話のように記憶の一部を伝えた時、あまりにも具体的かつ思い当たる節のある内容だったようで、

「なんでそんなこと知ってるの!気持ち悪い!もう言うのはやめなさい!」

と言われたそうです。

そこで初めて「この記憶はみんなにあるものではない」と知り、他の人に話すことを一切やめてしまいました。

 

私に話してくれた時「初めてこんな風に話せた」「誰にも言わずに過ごしてきたから、伝わることがとても嬉しい」と言っていました。

 

この体験から、私は子どもたちの言葉や記憶を否定・拒絶だけはしないであげてほしいと思い、胎内記憶の存在を性教育の一部で伝えています。

 

するとこんなこともありました。

私の性教育のワークで胎内記憶の話を聞いたお母さんが子どもに「こんなこともあるらしいよ」と話したら「そんなん覚えとるわけないじゃろ!赤ちゃんは脳みそないんじゃから!」と言われたそうです。

これってなんだか悲しくないですか?

もし自分やパートナー、家族が妊娠した時、「赤ちゃんはなにもわからない」と思って関わるのと、「見て、聞いて、感じている」と思って関わるのとでは全然違うと思うんです。

 

つまり、胎内記憶が本当かどうかは問題ではなくて、

「あなたのことがとっても大切」

「お腹の中にきてくれて嬉しいよ」

「大好きだよ」

の気持ちを伝えることは妊娠中からできる性教育だと私は思うんです。

 

性教育で大切なのは、

「知らないことを知ろうとすること」

「受け入れなくても受け止めること」

 

もし否定や拒絶してしまいそうになっても、その気持ちは一度グッと飲み込んで相手と向き合ってみてほしいなと思います。

 

この連載も次回でとうとう最終回。

今回もお読みいただきありがとうございました。

Daisy Life 鳥越 千裕

(看護師・看取り士・性教育講師)

 

いのちについて身近に感じるきっかけづくりをしています。

・幸せな最期のために、

・子ども達の安心安全で自由な未来のために、

「親子で学ぶ性教育」や、「大人から子ども達へ贈る性と生のおはなし」「死生観のおはなしと死の体感ワーク」などをしています。幼稚園や小中学校、学童や子育てサークルで定期的に活動中です。

 

インスタ

 

 

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