よく噛んで食べることは顎や歯を使い成長を促すだけでなく、むし歯予防にも繋がります。
例えば糖分を摂るとき、砂糖水で飲む場合とサトウキビで食べる場合では、砂糖水を飲むほうがお口の中は歯が溶ける酸性になりやすく回復もしにくいという研究結果があります。
違いはなんだと思いますか?
この2つの差は「唾液のチカラ」です。
砂糖の原料であるサトウキビであっても、噛むことによって唾液が分泌されることで唾液のむし歯予防効果が発揮されます。
噛まずに飲める砂糖水では唾液が分泌されないので、むし歯の危険がより高いのです。
甘いおやつであってもよく噛んで食べることで唾液のチカラが発揮され、噛まずに食べるよりむし歯予防になります。
唾液はむし歯予防に対してどんなチカラをもっているのでしょうか?
3つのむし歯予防効果についてみていきましょう。
①浄化作用
食べたり飲んだりしたものや、細菌を洗い流してくれます。
②緩衝作用
歯を溶かす酸を中和してくれます。
③再石灰化
唾液はリン酸やカルシウムなど溶けた歯を回復させる材料を蓄えているため、初期のむし歯を回復させてくれます。
この3つの唾液のチカラがむし歯を予防してくれます。
柔らかくて、とろける、噛む必要のない飲み物や食べ物は、美味しいものも多いですが、むし歯のリスクは高いです。
甘いおやつでも、よく噛んで食べることでむし歯のリスクを下げることに繋がります!
今回はむし歯予防の観点からみたよく噛むことの効果についてお話ししましたが、いかがでしたか?
個別の相談は、ハピリスキッズクラブ公式LINEより無料で受け付けています。ぜひ登録してお気軽にご相談ください。
横道由記子
子どもの頃にむし歯だけでなく歯並びに悩んで矯正治療を受けた経験から、予防歯科という言葉にひかれ地元岡山大学の歯学部で学び平成25年に和気歯科医院院長となる。
むし歯の予防だけでなく噛み合わせにおいても原因を見つけ治療と合わせて予防していく考え方を学び、医院では我が子の子育てで悩み学んだことをいかして小児歯科・小児矯正歯科を担当している。
地域の保育園や幼稚園、公民館などの子育て支援事業や企業主催の健康教室などで健康なお口と心身を育むサポートを積極的に行っている。
授乳、抱っこ、離乳食、むし歯予防、歯並びのことなど歯医者さんに聞いてみたいことを公式LINEから無料で相談できます。
↓↓ハピリスキッズクラブが生まれた和気歯科・小児歯科の情報はこちら
↓過去の記事はこちら
・[歯科医師ママの健康教室] 前歯が斜めに生えてきた?~子どもの前歯の生え変わりの特徴(5~10歳)
・[歯科医師ママの健康教室] 乳歯はいつ頃どんな順番で生えてくるの?
↓「育てる」のほかの記事はこちら
・自分で幸せをつくれる子になる方法②子どもの行動の裏に隠された仕組み
・【ぶきっちょさんでもOK!】かんたん♪こどものおべんとうづくり⑤ジメジメ気分を吹っ飛ばそう!雨ふりカエルちゃんおべんとう
忙しいママに!元保育園の給食の先生が提案する「季節の野菜を取り入れた簡単!離乳食レシピ」⑯知っていますか?アラスカ豆
才能を伸ばす子育て②子どもの才能の種の見つけ方
子連れでしっかり遊べる!「岡山オススメ公園ナビ」⑮/「幅広い年代で親しんで」-リニューアルした「みさキッズパーク」(美咲町)
[歯科医師ママの健康教室]歯磨きのポイント(4~8歳)
[歯科医師ママの健康教室] よく噛むことがむし歯予防になる(2~12歳)