雨が滝のように降ったり、そうかと思えばお日さまがカンカン照りになったりと、体温調節や体調管理が難しい日々ですね。
お子さんの体調がすぐれないとき、お母さんも疲れていることがあります。本格的な夏が来る前に、自分に甘く、そして充電しておきましょう(*^^*)
さて今月は「夏休みにおススメの自学学習方法3選」をお届けいたします!
① 手を付けやすい課題から始めてみよう
② 自分の世界を作り上げる
③ 子ども主体の旅に出よう!
学校の先生に怒られるかもしれませんが、「夏休みの宿題が大好き♪」という生徒にはまだ出会ったことがありません(笑)
宿題は私たち大人の世界に置き換えれば、GWやお盆、お正月に経費精算、報告書作成、新規プロジェクト立案など仕事を持ち帰り、「休み明けに提出してください!」と言われているようなものだと思います。
めっちゃ嫌じゃないですか(;^ω^)私は嫌です(笑)
ただここで宿題のあり方を論争しても何も解決しないので、“めっちゃ嫌な仕事を持ち帰ってきて、やりたくないかもしれないけれど頑張ろうとしている我が子”が少しでも楽に乗り切れる方法をお伝えしたいと思います!
タイトルで「手を付けやすい課題から…」と書きましたが、この「手が付けやすいもの」というのはお子さんによって違います。
計算ドリルが楽な子もいれば書くだけの漢字が楽な子もいます。だから何から始めてもいいのです!そのときお子さまが「これならできるかな」という気持ちになれる課題から始めてみましょう。
そして次の一手に繋げていく大切なポイントは「切りの『悪い』所でやめること!!」。
例えば、計算ドリルが1ページ20問あったとします。そうしたらちょっと面白おかしく「そのページは18問目までしかやってはいけないよ(*’▽’)」と声掛けするのです。
この中途半端がなんとも気持ち悪いのですが、次のスタートが残りの2問から始まることで、不思議なことに最初から解くより始めるハードルが低くなりすっとスタートを切れる子が多いです。
もちろん次々にやれる子は任せてやってもらったらいいので、そのまま見守っていてください。
夏休みのメリットといえば、好きな事に打ち込める時間がたくさん確保でき、一日のスケジュールを自分で決められることです!
これは集中力を養い、自己を確立していくのにとても有効な時間です。小学生の間にこの時間が欠けてしまうと、中学生以降で意欲喪失や自分のやりたい事が見つからなかったり、高校選びなど進路選択にも大きな影響を及ぼします。
夏休みは「自分を知り自分と向き合う大切な時間」なのです。そしてお子さんが集中しているときは可能な限り見守ってあげてほしいのです。
本人の時間が尊重されないまま集中は遮られ、やりたい事も中途半端になる日々を過ごしていると後々、「どうせ挑戦しようとしても止められるし、何でもいいわ…」と無気力になってしまいます。そしてこのまま思春期に入ると、親からの話は到底届かなくなります。「たかが夏休み、されど夏休み」なのです。
そしてもし目標を立てて学習を始めようとしていたら、それは目標通りにいかなくてもOK!目標を立てることも達成することも大切ですが、もっと大切なのは目標から逸れそうになったとき、自分はダメだと落ち込まず軌道修正できるかどうかです。
ミスは誰でもあります。そのとき保護者の皆さまはミスした事を責めるのではなく、どうリカバリーしていったらいいかを一緒に考える存在でいてほしいのです。
皆さんは今まで家族旅行に行かれたことはありますか?その旅の予算や行先、スケジュールは誰が決めましたか?
おそらくご両親で相談されて決めていることと思います。もちろん、それも素敵なことです♪
ではその旅、今回はお子さま主体で進めてみてはいかがでしょう(*^^*)もちろんガイドラインとして「2泊3日で予算は〇〇万円」など条件を渡しても構いません(行先は決めない方が効果的♪)。
そして「決まったらプランを教えに来てね!」と伝えてください。自主学習のテーマで「どうして旅???」と思われた方もいらっしゃると思いますが、実は旅を作るということにはたくさんの学びの要素が含まれているからです。
例えば、下記のような感じです。
◇予算管理 ⇒ 算数(お金の計算)
◇時間管理 ⇒ 算数(時間の計算)
◇行先調べ ⇒ 社会(地理)
◇プランの説明 ⇒ 国語(プレゼン力)
◇プランの修正 ⇒ 調整力(コミュニケーション力)
伝わりますか(#^^#)
こんな風に本当にたくさんの要素が絡み合うんです。そして「自分で計画したことが現実として実行される…」-これが心にとってとても良い影響をもたらしてくれます。
ぜひ試してみてくださいね♪
山本 真結子(やまもと まいこ)塾講師・セミナー講師
電器店勤務、エステティシャン・ネイリスト経験を経て8年前に教育業界へ転身。転身後、コーチングによる学習塾を開くというオーナーと出会い、「学習=一方通行で教えこまれる物」という概念から目が開かれる感覚を味わう。開校後みるみる楽しそうに力を伸ばしていく生徒たちを目の当たりにし、「今後はこれが主流になる、そして生徒の幸せにつながる」と実感。以来すっかり教育業界に魅せられ、自身も成長の日々を送る。専門学校1年と高校2年の2児の母。
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