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自分で幸せをつくれる子になる方法⑩成長段階について

 さて、今月は「成長段階について」をお届けいたします。

 

① 身体と同様、内面が伸びるタイミングにも個人差がある

② 自立は促せば促すほど遅くなる

③ 中が育てば外はいくらでも変われる

 

①身体と同様、内面が伸びるタイミングにも個人差がある

お母さん方なら一度は目にしたことがあるであろう「身体成長曲線」。我が子の身体が年齢に応じて順調に成長・発育できているかの基準にするものですが、平均値との差を表すSD(標準偏差)が身長・体重ともに-2に近くなると、経過観察で健診に行く回数が増えたりしますね。

お医者さまと栄養相談などをしながら、「一緒に成長を見守っていきましょう」というスタンスだと思います。

厚生労働省HP「成長曲線を描いてみましょう」より抜粋

しかしこれが外見でなく内面になった途端、「うまく見守れない」という現象が起きます。

どういうことかと言うと、思わず子どもに「もう◯年生なのに!こんなこともできないの?!」と言ってしまうことはあっても、「もぅなんで身長が伸びないの?!”(-“”-)”」と怒鳴ったことはないでしょう。

そう、怒ったところでどうにかなるものではないとわかっているからですね。

私がお母さんたちによくお伝えさせていただいているのは、内面と外面がアンバランスな子もいるということ。男の子だと外面に比べ内面が3学年位下の子もいます。

「◯◯ができないから」と焦って自尊心を傷つけるより、「この子はこの子のペースでゆっくり成長しているんだな」とそんな気持ちで構えてみてください。

我が子の幼い部分を一緒に楽しむ気持ちで♪

 

②自立は促せば促すほど遅くなる

こんな言葉をかけられたことはありませんか?

「そんなに抱っこしてたら抱き癖がつくわよ」

「自分でできる事なんだから、自分でやらせないといつまでも自立しないわよ」

そういう風潮が正しいとされた時代もあったでしょう。

しかし時代は進みさまざまなメカニズムが解明されていく中、「抱っこは赤ちゃんとのスキンシップでたくさんしても良い!」と言われるように変化してきました。

そう、時代とともに概念が変わるように、常識も移りゆくものですね。

これは自立においても同じことが言えます。

最近では「自分でできる事が増える=自立が早くなる!」という概念のほか、「『自立』と『依存』はその間を行ったり来たりしながら成長し続けていく」と言われるようになってきました。

では実際どんな風に接したらいいのか-それは子どもたちが「助けてほしい」と言ってきたタイミングのみ手を掛けるということです。

そして、そのタイミングであっても大人がすぐ取ってしまって全てやってしまうのではなく、どこが助けてほしい個所なのか確認しながらお子さまと一緒に取り組んでみてほしいのです。

もちろん最後の一手はお子さんに♡これを繰り返していくと、自分の伝えたい事を人に説明する力に加え、困ったときどんな風にお願いしたらいいのかを身に付けることにも繋がります(^^)/ぜひ、お家で試してみてくださいね。

 

③中が育てば外はいくらでも変われる

今現在服装に無頓着なお子さんでも、思春期になったり、はたまた好きな子ができたりと、その子なりの時期がくれば「そこまでしなくてもいいよ」というくらい服装にこだわるようになるでしょう(笑)

何が言いたいかというと、「見た目は本人がその気になればどうとでも変えられる」ということです。

しかし、心を育てるには時間が必要。例えば信頼している大人から常日頃、「あなたはこういう子だよね」とか「いつも◯◯なんだから…」と言われている子は、「自分はそういう人なんだ」と感じてそれ以上成長できないと錯覚することがあります。

こうなると、その子の心の成長は一度その“ブロック”を外してからになるので、その分必要以上に時間を要してしまうことがあります。

子どもたちの心の栄養は大人側の概念で決めつけた声掛けではなく、「自分の目を見て、手を止めて話を聴いてもらえた!」というその時間そのものなのです。

 

今月も最後まで読んでいただきありがとうございました!

残すところあと3回♪皆さまがお子さまとのより幸せな時間を過ごせるヒントをお渡しできたらと思います(*^^*)

 

山本 真結子(やまもと まいこ)塾講師・セミナー講師

 

電器店勤務、エステティシャン・ネイリスト経験を経て8年前に教育業界へ転身。転身後、コーチングによる学習塾を開くというオーナーと出会い、「学習=一方通行で教えこまれる物」という概念から目が開かれる感覚を味わう。開校後みるみる楽しそうに力を伸ばしていく生徒たちを目の当たりにし、「今後はこれが主流になる、そして生徒の幸せにつながる」と実感。以来すっかり教育業界に魅せられ、自身も成長の日々を送る。専門学校1年と高校2年の2児の母。

 

 

 

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