お口の機能は、
・食べる
・発音する
・表情をつくる
・味わう
・触覚、消化や免疫を担う唾液の分泌
などに関わり、人間が健康な生活を送るために必要な基本的なものです。
今回は、よりたくさんの子どもたちのお口の機能と心身の健康を育てるべく企画された健康体操「どすこい体操」について、5つのポイントを交えながらご紹介します。
お口の機能を育てるには、
①良い姿勢のキープ
②リラックス時に唇を優しく閉じる
③舌が正しい位置(先が上前歯の数ミリ後ろにある、上顎に密接している、上顎の歯列の中に収まっている)にある
④鼻で呼吸する
⑤正しい飲み込みをする
の5つのポイントが大切です。
当院では毎月、これらを子どもたちに生活の中で楽しく育んでもらうため、ボイスクリエイターや保育士とコラボし「歯医者さんdeヴォイトレ教室」を開催しています。
開始から3年、子どもたちにさまざまな成長が見られる中、「より多くの子どもたちのお口の機能と心身の健康を育みたい」と、ヴォイトレ教室の関係者に管理栄養士、シンガーソングライター、理学療法士、ダンサー、歯科医師が加わり、それぞれの専門分野から知恵を出し合って創り出したのが「どすこい体操」です。
・はじめに
お相撲さんの一日をテーマにした「ドスコイ体操」。
何度も響くギターの音に合わせて大きく手足を広げ、それぞれが想像するお相撲さんのポーズを個性豊かに決めましょう。
・股関節の柔軟
股関節を曲げ伸ばしして骨盤が安定すると姿勢改善につながります。
また血液やリンパの流れが良くなり免疫力アップにも。
・四股を踏む
重心を低くして下半身を大きく動かす四股は、股関節周りの筋肉や柔軟性を鍛えることができます。
股関節周りの筋肉は、身体の重心を安定させて良い姿勢のキープに必要な力を育ててくれます。
・てっぽう
肩甲骨を動かすと、その周りの胸や肩の筋肉を緩めることにつながります。
これにより血液やリンパの流れが良くなり、免疫力アップも期待できます。
・深呼吸
普段口呼吸をしていると、鼻呼吸に比べて早くて浅い呼吸になってしまいます。
ゆっくりと深呼吸してリラックスすると、体の内側にある呼吸に関わる筋肉が活性化され、自律神経のバランスが整います。
・舌の体操
舌を左右上下に動かしてからぐるっと回します。
舌を正しい位置に戻す筋力を鍛えて鼻呼吸を支えたり、舌を柔らかく自由に動かすことで、食べたり話したりする機能の向上にもつながります。
また、舌を大きく動かすことは唾液の分泌も促します。
・唇の体操
唇をすぼめて突き出す運動は、リラックス時に口を優しく閉じられる筋力を鍛え、鼻呼吸をサポートします。
また横に引き伸ばす運動と組み合わせることで、口角の上がった素敵な笑顔につながり、表情を豊かにしてくれます。
・ずり這い~座るまで(姿勢を支える筋力を育てる床の上での運動)
床の上で仰向けになって手足を動かしたり、うつ伏せでずり這いやハイハイしたりする運動は、「座る・立つ」姿勢を保つ筋力を育てます。
お子さんも親御さんも完璧でなくて大丈夫。
できるところをマネして、それぞれの楽しみ方で体を動かしましょう。
健康に役立つ体操を是非ご家族皆さんで楽しんでください。
横道由記子
子どものころ、むし歯だけでなく歯並びに悩んで矯正治療を受けた経験から「予防歯科」という言葉に引かれ、地元岡山大歯学部で学び平成25年和気歯科医院長となる。
むし歯予防だけでなく、噛み合わせにおいても原因を見つけ治療と合わせて予防していく考え方を学び、医院では我が子の子育てで悩み学んだことを生かして小児歯科・小児矯正歯科を担当。
地域の幼・保育園、公民館での子育て支援事業や、企業主催の教室などで健康なお口と心身を育むサポートを積極的に行っている。
授乳、抱っこ、離乳食、むし歯予防、歯並びのことなど、歯医者さんに聞いてみたいことを公式LINEから無料で相談できます。
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