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理学療法士ママの「赤ちゃんの成長発達で大切にしたいこと」②【Let’sコミュ二ケーション!】「きくこと」

子どもが生まれ、初めての赤ちゃんとの暮らしに幸せいっぱい!

でもその反面、初体験の育児に心配事やうまくいかないこともたくさんありますよね。

本コラムでは、赤ちゃんの成長発達や各段階で大切にしたいことについて、地域の赤ちゃん親子をサポートする理学療法士ママがご紹介!

「日中どうやって一緒に過ごそうかな?」「成長発達が気になる」…そんなとき、ちょっとヒントになってくれたらうれしいです。

 

感覚の発達とコミュニケーション

健やかな成長に欠かせないコミュニケーション。

前回の「見ること」(視覚)に続き、今回は「きくこと」(聴覚)についてお話しします。

 

お母さんのお腹の中から!「きくこと」

皆さん、妊娠中からお腹の赤ちゃんに話しかけていませんでしたか?

赤ちゃんの音に対する反応は、聴覚の神経回路が完成する胎週24~25週ごろからみられるといわれています。

そう!妊娠7カ月ごろから、赤ちゃんにはママの心臓や腸の音、声はもちろん、外界の人の声や音楽などが子宮の壁を通して聞こえています。

そして少しずつ耳に入った音を理解し、聞き分けられるようになっていきます。

 

ママの声と母国語が好き?

前述のとおり、産まれるまでは羊水や子宮の壁を通して聞こえていた様々な音や声。

「おぎゃあ」の産声を境にダイレクトに聞こえるようになります。

赤ちゃんは日々、音だけでなく重力や気温、光、呼吸、排泄などなど、ママのお腹の中とは異なる様々な環境変化と戦いながら成長していきます!

そんな中、きくこと(聴覚)に対しては、

・見知らぬ女性の声と母親の声を区別している

・外国語よりも母国語に対してより注意を向ける

ことがわかっています。

ママの声だけでなく、胎児のときから聞き覚えのある声や音は赤ちゃんに安心感を与えます。

パートナーをはじめ周囲の方たちも、たくさん赤ちゃんに話しかけてあげてくださいね!

声や音で遊ぼう!

・聞きなれた声や音の中での生活や遊びは赤ちゃんにとって安心感につながります。「ゆっくり」「穏やかな声で」「短いことばで」話しかけてあげましょう。

・静かな環境も大切ですが、柔らかく優しい生活音も大切。必要以上に静かにする必要はありません。(大きな音は「モロー反射(びっくり反射)※」が出やすい)

※モロー反射

新生児(妊娠28週ごろ)からみられる原子反射の一つ。生後5~6カ月で消失するといわれています。

大きな音や明るい光、身体の傾きなど、外から大きな刺激が与えられたとき、手足をビクッとさせバンザイするように腕を広げ、何かにしがみつくような姿勢をとります。

ドアが急にバタンと閉まる、裸でお風呂に入る、うとうとして布団に寝かされるときなどにみられます。

・授乳中や赤ちゃんの食事中(離乳食が始まってから)など赤ちゃんが夢中になっているときは、様子を見ながら必要なだけの声掛けをしましょう。

声掛けは大切ですが話しかけすぎると赤ちゃんが集中できないことがあります。

 

▽低月齢のとき

・柔らかな音を好む傾向があります。どんな音を好むのか探ってみましょう!

例)ラトル、ナイロン袋やプチプチのクッション材の音、鈴やマラカス(中身が小さなビーズやお米などだと音が柔らかになります。ただし誤飲には注意を!)、オルゴール、木のおもちゃなど

・わらべうたや手遊びうたを歌いながら、身体に触れてあげるといいでしょう。

上手でなくても、専門知識はなくても大丈夫!恥ずかしがらないで☆

 

▽徐々に成長すると…

・物を触って、振って、動かして、吹いて音を出すなど、自らのアクションや五感を使った刺激+「きく」「音を楽しむ」という遊びができるようになってきます。

・大きな音にも慣れてきますが、電子音より自然や生活の中の音を意識して過ごせるといいですね。

自分の名前を認識し、「呼ばれている」ということを理解できるようになり(月齢は個人差あり)、呼ばれると振り向くことができるようになります。

 

前回のコラムで「見る力」が「興味」や「意欲」「知的好奇心(触ってみた、知りたい)」、運動発達に関して重要な意味をもつとお伝えしましたが、「きく力」は言葉の発達とも大きく関連性があります。

たくさんお顔を見て、お話ししたり音を介したコミュニケーションを楽しんでくださいね★

 

参考・引用文献

「やさしく学ぶからだの発達」/全障研出版部

「イラストで分かる人間発達学」「イラストでわかる小児理学療法」/医歯薬出版株式会社

「0~6歳子どもの発達と保育の本」/学研保育BOOKS

 

 

濱田由紀(はまだ・ゆき)

気軽にママと赤ちゃんのからだのことを相談できる身近な理学療法士「ままからだっこ」主宰。3子の母で、長子1歳の子育て中に鳥取県から吉備中央町に転居し現在、岡山市在住4年目。

県内各地域の子育て支援センターなどで出張講座や相談業務、岡山市内で発達おやこクラス、抱っこや離乳食などの講座、自宅訪問、親子イベントスタッフなどを行っている。

産前産後ママが主役の子育て専門職との集い場「はれのまほけんしつ」代表。こども摂食アドバイザー、北極しろくま堂アンバサダー、骨盤底筋pfilAtesインストラクター、子育て支援員。

Instagram→instagram.com.hamayuki.mamakaradacco

HP→https://mamakaradacco-hamada.amebaownd.com

 

◆ままからだっこ・はまだの予定

「赤ちゃんのからだと成長発達」「抱っこやおんぶ」「ママの身体」を専門に出張講座など実施中!岡山県内各地を飛び回っています!SNSをご参照ください!

〇7月子育てひろばなど出張

倉敷市ぽっかぽか(離乳食)、備前プレーパーク、総社市ぴよこっこ(抱っこ)、真庭市やまっこ(離乳食)、吉備中央町子育て広場ゆう(赤ちゃん発達)、矢掛町支援センター(赤ちゃん発達)、津山市HELLOBABY(抱っこ)、岡山市うめちゃんち

〇岡山市内でのおやこクラス、講座、イベント

・おもちゃづくり茶話会

・ちょっと変わった離乳食講座@スペースむすひ

・赤ちゃんの身体の土台をつくるおんぶ抱っこ講座&フォト@大進そうしゃ館

〇産前産後ママと子育て専門職スタッフの集い場しゃべり場【はれのまほけんしつ】

〇倉敷市ぽっかぽか ひょっこりスタッフ

〇自宅訪問、親子イベントスタッフ

皆さんにお会いできるのをたのしみにしています!


↓はまださんの過去の記事はこちら↓

・理学療法士ママの「赤ちゃんの成長発達で大切にしたいこと」①【Let’sコミュ二ケーション!】「見ること」

・理学療法士ママの「からだもこころも心地良い子育てのために」⑫【赤ちゃんを抱き上げてみる!】

 

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