今回が最終回です!少し間が空いてしまいましたが、1年間読んでいただいた皆さまありがとうございました。
1年間通してさまざまなことを書かせていただきましたが、最後は「3本の根っこ」についてお話しさせていただこうと思います。
①寝起きのおはようの効果
②共に生きる存在
③お母さんも遊ぼう!
これまでテクニック的な話しをさせていただくことが多かったのですが、テクニックは植物で例えると「根っこがしっかり張った後の栄養剤」だと思います。
では何を“根っこ”とするのか?
それは「子どもが親御さんを必要としたタイミングで子どもと心を交わしているか」ということだと私は考えます。
一つ例を挙げると、「お子さんがお昼寝から起きたときなどに『おはよう』と目を見て会話ができているか」という感じです。
「えっ?そんな事???」と感じるかも知れませんが、この小さな積み重ねが子どもたちの心に大きな自信となって蓄積されていきます。
もちろん、日々やらなければいけないタスクに追われる保護者の皆さま、「それどころじゃないわ!」という方もいらっしゃるかもしれません。
そう感じた保護者の皆さまは、まず自分を満たすことが最優先♡ご自身の好きなことをする時間の確保から始めてみてください。
人に優しくできるのは自分の器が満たされてから。
優しくできないのが悪いとか冷たいとかではなく、そんなときは「あぁ自分が満たされていないのだな」と立ち止まって考えてみてください。
子どもに優しくするのはそれからでも大丈夫です(*^^*)
皆さんは「子育て」という言葉をよく耳にするかと思います。
子どもの身の安全を守る・危ないことを伝えるのは大人の役目。
しかしそれ以外の部分では、親が子どもを育てるというのは“おこがましい”というか、「少し違うのかな」と感じるようになりました。
これは私の二人の息子が成人に近くなり、「育て上げたなぁ」という想いより、「育てさせてもらったな」「自分が親や人として鍛えてもらったな」と感じるようになったからです。
そう感じるようになってからは、子どもは「共に生きる存在」であり、私が一方的に何かを与える関係性ではなかったんだと気づきました。
自分より小さいけれど「対ひとりの人間」なんだなと…。
「その感覚に今さら気づいたんかーい!」というお声もあるかも知れませんが、私は気づくのに19年かかりました(笑)。
「子どもは親の言ったようにはなりません。親の行動したように育ちます」という言葉があります。
例えば、「子どもがいるから勉強の時間が取れない」「日々疲れているから今以上に何かをするなんて無理!!」-親が日々こういう発言をしていたとします。
そうすると子どもはどうでしょう…。
「妹がいてうるさいから宿題ができない!」「今日は学校で疲れたからランドセルをしまうのも無理!」という風に、何かを理由に行動しないという選択を自然と取るようになります。
これは決してお母さんを責めているわけではありません。
良くも悪くも子どもは親を真似するので、「どうせ真似をされるのであれば、それを上手く使いませんか?」というご提案です。
何をするかと言うと、お母さんもお父さんも自分が好きなことをしている姿を、子どもたちに見える位置で視覚化してください。
一番身近なご両親が楽しそうに没頭する姿は、子どもたちを元気にします。
「大人になるって楽しそう!」-そう思える環境を作っていくことが、私たち大人のできることかなと思います。
そしてお互いの世界観があることで、お互い尊重し合える関係性になります。
最後に、ここまで読んでくださった皆さま本当にありがとうございました。
私は親になって20年、塾講師として10年、セミナー講師として7年が経とうとしています。
今までの経験から得たものを、保護者の皆さまにお伝えできたことが何より幸せな時間でした。ありがとうございました!
そしてこの素敵な環境を作ってくださった編集部の方々、本当にありがとうございました。
これからも保護者の皆さま、編集部の皆さま、ひいては社会の皆さまのお役に立てるよう、日々邁進してまいります。
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山本 真結子(やまもと まいこ)塾講師・セミナー講師
電器店勤務、エステティシャン・ネイリスト経験を経て8年前に教育業界へ転身。転身後、コーチングによる学習塾を開くというオーナーと出会い、「学習=一方通行で教えこまれる物」という概念から目が開かれる感覚を味わう。開校後みるみる楽しそうに力を伸ばしていく生徒たちを目の当たりにし、「今後はこれが主流になる、そして生徒の幸せにつながる」と実感。以来すっかり教育業界に魅せられ、自身も成長の日々を送る。専門学校1年と高校2年の2児の母。
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