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オトナが見えているようで見えていない!子どもの本当のキモチ/⑦もっと子どもに共感するためのヒントとは?/「こうあるべき!」を崩すプロセスの楽しみ方

「子どもの絵」心理カウンセラー「おじゃまき」と親子コミュニケーションの専門家「たなきょう」の子育てコラムにようこそ!

2人の経験や専門知識から「子どもたちが今感じていること」「親子のコミュニケーション」についてお伝えする本コラム。

私たちの経歴や活動、思いは初回コラムや一番下のプロフィールをご参照ください。

今回は「おじゃまき」より、「子どもの絵の読み解きからわかること」「『概念崩し』の大切さと方法」についてご紹介します。

 

子どもの絵からわかること

「絵の読み解き」が子どもの変化を知るツールとして使えることは、これまでもお伝えしてきた通りです。

同時に、診断していると親や先生に「もっと子どもの変化に気づいてほしい」と感じることがよくあります。

大人からの愛情に満足しているのか、それとも本当はもっと甘えたいのか-子どもたちの絵からはそんな気持ちを垣間見ることができます。

子どもはみんなお母さんから生まれてくるので、母親の影響は少なからずあると言われています。

これまでの診断でも、「母のようになりたい/なりたくない」が比較的はっきり分かれて現れていると感じます。

 

知らないうちに「こうあるべき」と求めてしまっている?

そもそも、「子ども向けのセラピーは親のため」という考え方があります。

それは子どものより伸び伸びとした成長を考える中、親自身が自分を振り返ることでセラピーになることもあるからです。

また診断後のカウンセリングでは「親にしてもらったことを子どもにしている」、逆に「親にされたことはしないようにしている」のどちらかのお母さんが多く、「言っているつもりはないけど、『こうあるべき』と子どもにも求めているかもしれない」と仰る方もたくさんいました。

 

「概念の強さ」

子どもの絵からはその子の「概念の強さ」も読み取ることができます。

例えば、線を描いてから色を塗る子は概念が強いと言われ、場合によってはその中に苦しささえ見えることがあります。

でも実際は、子どもの性格というより親が先導していることの方が多く、比較的おとなしい子の場合は心配した親が先に答えを与えているケースもあります。

子どもたちは大人の反応をよく見ているので、そこから「何をすれば喜ばれるか/叱られるか」を学び、次第に既成概念にとらわれるようになってしまいます。

そこで有効なのが「概念崩しのワーク」

「4+4=8」という正解を伝えるのが“日常”だとすると、逆に「答えの8」を生み出すためにさまざまなアプローチを探ります。

2+6、10-2、4×2のようにいろんな道を探ることで既成概念を崩し、答えにたどり着くまでの新しい発想を生み出すプロセスを楽しみます。

 

親も一緒に体感することが必要

概念崩しのワークにより、「自由な感性を通して『プロセスの大切さ』を思い出す体験」ができます。

子どもの自由な発想を育むためには、親もそのプロセスを一緒に体感することが必要。

実際のケースとして、子どもにどう接していいのかわからないという方も、このワークを通して自分の「こだわり」を見つけられます。

それが「縛られている概念」の解放へとつながり、その結果、子どもの視点で一緒に楽しんだりできるようになるのだと思います。

体験いただいた方からは、「気づいていなかった自分の価値観や意識が浮き彫りになり驚きました!」「脳が活性化する感じがしました!」「正解もジャッジもないワークにすごく開放感を感じてリフレッシュしました」という声をいただきました。

「こうすればうまく行く!」がなくなった今の時代、大人が既成概念を崩し新しい発想を生み出すプロセスを楽しむことで、子どもと共感でき彼らのプロセスをもっと応援できるようになります。

だからこそ大人自身が概念崩しを経験してほしい。

概念崩しのワークの詳細はこちらでご案内しているので、もしご興味がある方はぜひ参加してください!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

このテーマをさらに具体的にお伝えするため「おじゃまき&たなきょう」の2人で毎月インスタライブを行っています!詳細はそれぞれのInstagramでお知らせしますので、ぜひ下のリンクからチェックしてみてください!

引き続き「オトナが見えているようで見えていない!子どもの本当のキモチ」をお伝えしていきますので、次回のコラムもどうぞお楽しみに!

 

 

おじゃまき(阪本眞基子、MORE+代表、「子どもの絵」心理カウンセラー)

岡山県出身在住。外資系大手人材派遣会社に支店長として長年勤務する中、支援する求職者を含め“心のバランスが壊れてしまう”大人たちにたくさん出会う。
介護により退職後「心のバランスが壊れるのは幼少期に課題がある」と知り、ユング心理学に基づいたアートセラピーを学ぶ。
現在は地元美術館での対話型鑑賞のファシリテーションのほか、「絵から診断!言葉にならない子どもの心理」と題して外向きの顔と心の内側を読み解いたり、教育関係者や保護者向けに実際の絵の読み解き方を伝えるなど、子どもたちの表に出ないSOSを知る活動を展開している。

Instagram~家庭でできる簡単な絵の読み解き方をお伝えしています!

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たなきょう(田中響子、スーパースピーチキッズアカデミー代表、親子コミュニケーションの専門家)

東京都出身、ルクセンブルク在住。関東の私立女子中高での8年間の勤務経験を通して、思春期の生徒たちが「親や先生から求められる私」を追求するあまり、本音を抑え込む姿に直面する。その後、子育てが原因で親子が苦しむ“負の連鎖”を断ち切るため、定期的な親子1on1ミーティングを通して子どものホンネを親が引き出す必要性を痛感。
国内外2,500人以上の生徒の指導経験や海外での子育てを通して、日本人親子に特化した「子どもが思春期を迎える前に親が身につけておきたい親子コミュニケーションノウハウ」を体系化。「Kyoko式 親子1on1メソッド」として、東京でのセミナーやワークショップを始め、オンラインでもオリジナルメソッドの普及活動に努めている。

Instagram~家庭でできる子どもの本音を引き出す方法をお伝えしています!

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グローバル社会で生きる子どもの今の教育と子育てへの想いを共有するお茶会
海外子育て・のぞき見お茶会
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