Home>育てる

[ 育てる ]

理学療法士ママの「赤ちゃんの成長発達で大切にしたいこと」④【Let’sコミュ二ケーション!】【触れること(その2)】

子どもが生まれ、初めての赤ちゃんとの暮らしに幸せいっぱい!

でもその反面、初体験の育児に心配事やうまくいかないこともたくさんありますよね。

本コラムでは、赤ちゃんの成長発達や各段階で大切にしたいことについて、地域の赤ちゃん親子をサポートする理学療法士ママがご紹介!

「日中どうやって一緒に過ごそうかな?」「成長発達が気になる」…そんなとき、ちょっとヒントになってくれたらうれしいです。

「触れる」コミュニケーションの中でも…

これまで「見ること(視覚)」 「きくこと(聴覚)」と健やかな成長に欠かせないコミュニケーションを紹介してきました。

今回は「触れること(触覚)」の中でも「抱き上げること」についてお伝えします。

「赤ちゃんの身体に触れることは、心の安心感や身体の成長発達に大きく影響する」と前回お話ししました。

「おうちあそびやおむつ替え、お着替えなどのついでにスキンシップ!」もおススメですが、毎日繰り返されるスキンシップといえば…そう「抱っこ」です!

この抱っこって、実はとーっても奥が深いんです︕︕︕

赤ちゃんの身体の軸をつくる、向き癖や頭の形とも関連する、ママの身体への負担が変わるなどなど、話すと止まらないわたくし濱田ですが^^;

今回は特に「床からの抱き上げ方」にフォーカスします!

 

ついやってしまいがちなこと

毎日繰り返される床やベッドから抱き上げる動作において、ついやってしまうこと。

それは、赤ちゃんの脇の下(の部分)に手を入れて抱っこしたくなりませんか?

 

けして間違いではない(まず〇か×かではない)のですが、まだ首または腰が据わっていないお子さんの場合、下記のようになることも。

  • 頭が落ち、下半身がだらんとなりやすいので反り返りを助長しやすい

  • 両肩が上がり、首が埋もれたようになりやすい(カメの首が引っ込んだイメージ)

  • 抱っこする側の手首を痛めやすい

※腰が据わっている月齢が進んだお子さんは除く

 

ではどうしたらいいの?

赤ちゃんは頭が重たいけど身体はふにゃふにゃ

特に低月齢のときは、身体を支えたり思い通りに動かすパワーがありません。

理想は身体の重さをカバーしてあげられ、かつ抱っこする側の身体の負担も少ない抱き上げ方。

例えば写真のように、赤ちゃんの横に座り頭とお尻を支えるようにして抱っこできるとやさしいですね。

ただこれだと手首を痛める可能性大!

ではどうしたらよいでしょう?

赤ちゃんと抱き上げる人の負担が少ない抱き上げ方①

  1. 赤ちゃんの横側から
  2. 赤ちゃんの身体を置くのは自分の肘に近い前腕(画像部分、腱鞘炎予防)。一方に後頭部~首、もう一方にお尻を置く
  3. 赤ちゃんの身体と自分の胸の辺りを密着(腰痛予防)

赤ちゃんと抱き上げる人の負担が少ない抱き上げ方②

  1. 赤ちゃんの正面に座る
  2. コロンと少し横向き気味にして右上半身を浮かせ、そこに自分の肘~手首を敷くように
  3. 左側も同様に
  4. 赤ちゃんと密着し、自分の脇を締め肘から下全体を持ち上げるようにして抱き上げる

なかなかうまくいかない方は、近くの専門家に相談したり子育て広場のスタッフさんたちと一緒に練習するのもいいですね!

「産後だから」「赤ちゃんのお世話をしているから」と諦めず、ちょっとした工夫で赤ちゃんもお世話する側もずっと楽になりますよ(^▽^)

 

最後に大切なこと!

どの月齢の赤ちゃんにとっても大切なこと、それは「抱き上げる前に必ず声掛けしてあげる」こと!

赤ちゃんには皆さんの声が聞こえています!

「これから自分が抱っこされる」ことは、こちらは分かっていても赤ちゃんには分かりません。

もし逆の立場だったらどうでしょう?

天井を向いていたら、急にガバッと身体に触れられて抱っこされた-びっくりしちゃいますよね!

「抱っこするよ~」の一言で、赤ちゃんも身体と心の準備ができるんです☆

一つのコミュニケーションと思って、是非是非やってみてください!

 

初めてだらけのこともたくさん、慣れないこともおありでしょうが、子育ては一人ではできません!

頑張ってるご自分を労りながら、ぜひ近くの人を頼って!

心身すこやかにこの時期を楽しんでくださいね☆

 

参考・引用文献

「やさしく学ぶからだの発達」/全国障害者問題研究会出版部

「イラストで分かる人間発達学」「イラストでわかる小児理学療法」/医歯薬出版株式会社

「0~6歳子どもの発達と保育の本」/学研保育BOOKS

 

↓過去の記事はこちら↓

③【Let’sコミュ二ケーション!】【触れること(その1)】

②【Let’sコミュ二ケーション!】「きくこと」



↓「育てる」のほかの記事はこちら↓

初めての育児 in 岡山/0~1歳ママ応援特集/一年間の成長過程を追う/8月

ママ楽♪おやこの作り置き/かんたん“時産”ごはんのススメ⑥あっさり♪火を使わない春雨サラダ

 

濱田由紀(はまだ・ゆき)

気軽にママと赤ちゃんのからだのことを相談できる身近な理学療法士「ままからだっこ」主宰。3子の母で、長子1歳の子育て中に鳥取県から吉備中央町に転居し現在、岡山市在住4年目。

県内各地域の子育て支援センターなどで出張講座や相談業務、岡山市内で発達おやこクラス、抱っこや離乳食などの講座、自宅訪問、親子イベントスタッフなどを行っている。

産前産後ママが主役の子育て専門職との集い場「はれのまほけんしつ」代表。こども摂食アドバイザー、北極しろくま堂アンバサダー、骨盤底筋pfilAtesインストラクター、子育て支援員。

Instagram

HP

 

◆ままからだっこ・はまだの予定

「赤ちゃんのからだと成長発達」「抱っこやおんぶ」「ママの身体」などを専門に出張講座などを実施中!

岡山県内各地を飛び回っています!SNSをご参照ください!

〇8-9月子育てひろばなど出張

岡山市まんなか、津山市HELLOBABY、備前プレーパーク、総社市こっこ・ちゅっぴー、真庭市やまっこ、津山市赤堀クリニック

〇岡山市内でのおやこクラス、自主講座、イベント

  • ちょっと変わった離乳食講座@スペースむすひ
  • 赤ちゃんの身体の土台をつくるおんぶ抱っこ講座@おやこカフェUMENO

〇産前産後ママと子育て専門職スタッフの集い場しゃべり場【はれのまほけんしつ】

〇倉敷市ぽっかぽか ひょっこりスタッフ

〇自宅訪問、親子イベントスタッフ

皆さんにお会いできるのをたのしみにしています!

>一覧に戻る

ログインして「コメントを書く」

Access Ranking

Present

プレゼント