Home>育てる

[ 育てる ]

オトナが見えているようで見えていない!子どもの本当のキモチ/⑨日常のちょっとした時間でアタマの中がスッキリ!/お家にあるものでカンタンにできる「新しい自分」を見つける方法とは?

「子どもの絵」心理カウンセラー「おじゃまき」と親子コミュニケーションの専門家「たなきょう」の子育てコラムにようこそ!

2人の経験や専門知識から「子どもたちが今感じていること」「親子のコミュニケーション」についてお伝えする本コラム。

私たちの経歴や活動、思いは初回コラムや一番下のプロフィールをご参照ください。

 

「学校に行きたくない」「最近ちょっと元気がない」

ときにお子さんがそんな様子を見せることがあるかと思います。

でも大人の皆さんも、「イヤなことがあって気持ちを切り替えられれない」「『もうダメだ』がつい口グセに…」なんてことありませんか?

今回はそんなとき、子どもだけでなく大人の皆さんにもぜひおウチでやっていただきたいオススメの方法をご紹介します。

 

プロセスを楽しむための「概念くずし」

日常生活の中、私たちは多くの場合「正解」を求めがちです。

問題に対して正解を出すことに集中し、いつの間にかそのプロセスを楽しむことを忘れてしまう-。

特に、時間に余裕がないとその傾向はさらに強まります。

仕事や日常の中で早く結果を出すことが求められるため、気づけばつい自由な発想やプロセスの楽しみ方を見失っていることもあります。

しかしそんな大人たちにこそ、正解にとらわれず、自由で伸び伸びとした自己表現が必要。

コラム⑦でお子さん向けに少しご紹介しましたが、お家でカンタンにできる“新しい自分”を見つけられる「概念くずし」のワーク。

今回は具体的な手順を詳しくお伝えします。

用意するものはクレヨンと紙6枚。1枚ずつ次の順番で描いてみてください。

  • 1枚目 自分の好きな動物の形だけ簡単に描く
  • 2枚目 濃い色のクレヨン3本でなぐり描きで早く描く
  • 3枚目 2枚目から見える形を描き写し、さらに乱暴に塗りつぶす
  • 4枚目 いつも描かないような絵を描いてみる
  • 5枚目 4枚目よりもっと違ったものを描く(力強く、いつもとは逆の描き方)
  • 6枚目 今の気分を絵にする

先日、この手順を使い実際に大人向け「概念くずしのワークショップ」を開催しました。

参加してくださった皆さんからは、

「無意識に描いた線から見えたシンボルが『意外!』」
「『なんとなくそういえば』と思い当たる節も…」
「なぜこれを描いたのかというよりも、これを描きたくなった!」

など、普段絵を描く方も少ない中、楽しそうな雰囲気が伝わってきました。

今回はクリエイティブな仕事に携わる方々が集まったため、驚くほどスピーディーでユニークなアートを生み出してくれました。

描くのが速いだけでなくテーマを捉える感覚にも優れていて、ワーク全体が非常に刺激的な時間となりました。

皆さんが最も驚いたのは、「想像していなかったシンボルやアイデアが次々と生まれる瞬間」。

普段の仕事や生活の中で型にはまった思考にとらわれがちとなっている自分に気づき、そこから解放されるプロセスそのものが大きな気づきを与えてくれたようです。

 

アートセラピーと概念くずしの魅力

この概念くずしは「アートセラピー」の一環として用いられます。

アートセラピーは、自由なプロセスを通して自分自身を表現し、内面を深く見つめ直す機会を作ります。

これは特に、子どもたちに伸び伸びと育ってほしいと願う大人たちにとって重要な要素。

なぜなら子どもたちは無意識に、プロセスを楽しむことを忘れがちな大人の振る舞いや判断を「正解」として見ているからです。

子どもは大人の背中を見て成長します。

大人自身が自由でなく正解や結果にとらわれていると、子どももその枠にとらわれてしまいます。

だからこそ、大人が自由な思考で自分らしくいることが、子どもたちにとって一番良いお手本となるのです。

枠にとらわれない思考を楽しむ姿を大人が見せることで、子どもたちも自分らしく伸び伸び成長できるのです。

 

親の期待と子どもの夢

しかし子どもたちの成長を見守る中、親と子の考えが異なる場面も少なくありません。

例えば子どもが将来なりたい職業についての調査では、人気職業として「YouTuber」「プロゲーマー」などが挙げられています(参考マイナビ調査)。

一方、親が子どもに望む職業としては「公務員」「医師」など安定した職業が上位(参考BIZHITS調査)。

この違いは、親が子の将来を思うあまりつい安定や確実性を重視する結果かもしれません。

しかし、子どもたちが望む職業や夢には彼らなりの自由な発想や希望が込められています。

思いが異なるとき、大人は自分の意見を押し付けるのではなく、子どもが夢見る世界に寄り添い共感する姿勢を持つことが大切です。

 

自由な思考と子どもの成長

子どもたちの自由な思考は、彼らの将来にとってかけがえのない財産。

その自由な発想が新しいアイデアを生み出し、ときには大人が想像もしない世界を切り拓いていくこともあります。

概念くずしのワークは、大人自身が自分の中にある枠や固定観念から解放され、自由な自分を発見するための場。

そして、その自由な思考や表現を通じて、子どもたちにも伸び伸びとした未来を見せてあげることができるでしょう。

「一人ではちょっと難しいな」と思った方は、大人向けワークショップを行っていますのでこちらからご覧ください。

ちなみにできあがった絵には、ご本人も気づかない意外なメッセージがあるかもしれません。

気になる方は、公式LINEから無料で受け取れるPDFを使いぜひご自身で読み解いてみてください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

このテーマをさらに具体的にお伝えするため「おじゃまき&たなきょう」の2人で毎月インスタライブを行っています!詳細はそれぞれのInstagramでお知らせします。

ぜひ下のリンクからチェックしてみてください!

引き続き「オトナが見えているようで見えていない!子どもの本当のキモチ」をお伝えしていきますので、次回のコラムもどうぞお楽しみに!

 

↓↓過去のコラムはこちらから↓↓

⑧兄弟ゲンカが社会で役立つ学びの場に変化!?/子どものコミュニケーションスキルが上がる方法とは?

⑦もっと子どもに共感するためのヒントとは?/「こうあるべき!」を崩すプロセスの楽しみ方

 

↓↓「育てる」の他のコラムはこちらから↓↓

[歯科医師ママの健康教室] 髪型と姿勢と歯並び(3~12歳)

ママ楽♪おやこの作り置き/かんたん“時産”ごはんのススメ⑦保育園児にも好評!厚揚げと春雨のしょうゆ炒め

 

おじゃまき(阪本眞基子、MORE+代表、「子どもの絵」心理カウンセラー)

岡山県出身在住。外資系大手人材派遣会社に支店長として長年勤務する中、支援する求職者を含め“心のバランスが壊れてしまう”大人たちにたくさん出会う。
介護により退職後「心のバランスが壊れるのは幼少期に課題がある」と知り、ユング心理学に基づいたアートセラピーを学ぶ。
現在は地元美術館での対話型鑑賞のファシリテーションのほか、「絵から診断!言葉にならない子どもの心理」と題して外向きの顔と心の内側を読み解いたり、教育関係者や保護者向けに実際の絵の読み解き方を伝えるなど、子どもたちの表に出ないSOSを知る活動を展開している。

Instagram~家庭でできる簡単な絵の読み解き方をお伝えしています!

HP
「子どもの絵」心理カウンセラー養成1day講座
アートセラピーのご紹介
岡山県倉敷市で企業研修・人材育成ならMORE+

 

たなきょう(田中響子、スーパースピーチキッズアカデミー代表、親子コミュニケーションの専門家)

東京都出身、ルクセンブルク在住。関東の私立女子中高での8年間の勤務経験を通して、思春期の生徒たちが「親や先生から求められる私」を追求するあまり、本音を抑え込む姿に直面する。その後、子育てが原因で親子が苦しむ“負の連鎖”を断ち切るため、定期的な親子1on1ミーティングを通して子どものホンネを親が引き出す必要性を痛感。
国内外2,500人以上の生徒の指導経験や海外での子育てを通して、日本人親子に特化した「子どもが思春期を迎える前に親が身につけておきたい親子コミュニケーションノウハウ」を体系化。「Kyoko式 親子1on1メソッド」として、東京でのセミナーやワークショップを始め、オンラインでもオリジナルメソッドの普及活動に努めている。

Instagram~家庭でできる子どもの本音を引き出す方法をお伝えしています!

HP
2,600人で検証!これからの新常識。小学生子育てセミナー
スーパースピーチキッズアカデミー

>一覧に戻る

LaLa Okayama 会員登録

Access Ranking

Present

プレゼント