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理学療法士ママの「赤ちゃんの成長発達で大切にしたいこと」⑥【Let’sコミュ二ケーション!】【「離す」こと(その2)】

子どもが生まれ、初めての赤ちゃんとの暮らしに幸せいっぱい!

でもその反面、初体験の育児に心配事やうまくいかないこともたくさんありますよね。

本コラムでは、赤ちゃんの成長発達や各段階で大切にしたいことについて、地域の赤ちゃん親子をサポートする理学療法士ママがご紹介!

「日中どうやって一緒に過ごそうかな?」「成長発達が気になる」…そんなとき、ちょっとヒントになってくれたらうれしいです。

 

「離す」…でもコミュニケ―ション

触れる」コミュニケーションに続き、「離す」コミュニケーションについてお話しした前回

今回はその第2回です。

前回は、「泣いている赤ちゃんを抱っこする前にまず『なぜ泣いているのかな?』と様子を観察しよう!」がテーマでした。

でも「やっぱり抱っこしないと!というときもあるし、抱っこで寝かしつける方もいらっしゃることでしょう。

今回は、そんな抱っこから「おろす」ときのコツについてお伝えします!

 

抱っこから「おろす」コツ

ずっと抱っこしていたらパパとママの身体も大変ですし、赤ちゃんの床遊びの時間も減ってしまいます。

では、どうやって赤ちゃんをおろすのがいいのでしょうか

色々なケースがありますが、その中からいくつか例を紹介します

①起きている赤ちゃんの場合~「抱っこしたらご機嫌、でもおろすとご機嫌ナナメに…」なときは?

1, まずは落ち着いた抱っこで立ち、ユラユラ揺れたり、ウロウロ歩いたりします(ゆったりした気持ちで)

2, ユラユラしたままおもちゃを持ってあやします(赤ちゃんの視線や意識がおもちゃに向かうくらいまで)

3, おもちゃを持った状態で、ユラユラしたまま抱っこしながら椅子に座ります。(横抱っこなら赤ちゃんのお尻はまだ浮かせてください)

4, そのまま大きく体を揺らしながら、少しずつ赤ちゃんのお尻を自分の太ももへ乗せるようにします

5, おすわりできる子は太ももの上でおすわり。できない子の場合、お尻は太もも頭はクッションなどへ

4と5の間もおもちゃで一緒に遊びながらだとうまくいくことが多いようです。

ご機嫌ナナメの時は時間をかけて少しずつやってみましょう。

 

②眠った赤ちゃんをおろすときは?

やっと寝てくれた!」とサッとおろしていませんか?

早くおろしたい!」-その気持ちはとーってもよく分かります!(私も3人の子どもがいるので!)

でもママやパパと触れていることで安心して眠っている場合、いきなり離れると起こしてしまうかもしれません。

では、そんなときはどうしたらよいでしょうか。

1, ママやパパの胸と赤ちゃんの身体を密着させたままお布団へおろします(足を大きく開いて腰を曲げながら)。このまま15~20秒静止して待ちます。

2,腕をゆっくり片方だけ抜きます。抜いた後も赤ちゃんの胸やお腹、頭など身体のどこかに触れておきましょう。ここでまた15~20秒待ちます。

3,反対の腕を抜き、赤ちゃんの身体に手の平を置いて15~20秒待ちます(2、3の間はまだ腰を曲げたまま。気配を消さないでね)。

4,自分の胸と赤ちゃんの身体が離れるよう身体を起こします。ここでも15~20秒待ちましょう。手の平は赤ちゃんの身体のどこかに触れておくように。

5,手を赤ちゃんの身体から離しましょう。

今回紹介したように、「赤ちゃんをおろす」動作を細かく分けてコマ送りにするのが私流のやり方!

「はまだ流☆すぐに離れないよコマ送り20秒作戦!」です(笑)

途中で目を覚ましてしまったら、一つ前の段階に戻して再チャレンジ!

「いちいち20秒も待つの⁉面倒くさい!」と思われるかもしれませんが…。

おろすのを失敗し、その後がっかりした気持ちで長時間抱っこするよりはずっと楽ですよ!

 

「寝床」や「寝姿勢」も大切!

おろし方だけでなく「どこにおろすか」「どんな姿勢で寝かすか」も大切!

こちらは次回お伝えしますね!

まずは今回紹介した「コマ送り20秒作戦」をお試しください<(_ _)>

困ったら(できれば困る前に)周りの支援者を頼ってね!!!

子育ては一人でするものではないですよ!

かけがえのない今の時期、毎日のお世話が少しでもラクに楽しくなりますように★

参考・引用文献

「やさしく学ぶからだの発達」/全障研出版部

「イラストで分かる人間発達学」「イラストでわかる小児理学療法」/医歯薬出版株式会社

「0~6歳子どもの発達と保育の本」/学研保育BOOKS

 

↓過去の記事はこちら↓

・【Let’sコミュ二ケーション!】【離すこと(その1)】

・【Let’sコミュ二ケーション!】【触れること(その2)】

 

↓「育てる」のほかの記事はこちら↓

・ママ楽♪おやこの作り置き/かんたん“時産”ごはんのススメ⑧カボチャとサツマイモのサラダ

・初めての育児 in 岡山/0~1歳ママ応援特集/一年間の成長過程を追う/10月

 

 

濱田由紀(はまだ・ゆき)

気軽にママと赤ちゃんのからだのことを相談できる身近な理学療法士「ままからだっこ」主宰。3子の母で、長子1歳の子育て中に鳥取県から吉備中央町に転居し現在、岡山市在住4年目。

県内各地域の子育て支援センターなどで出張講座や相談業務、岡山市内で発達おやこクラス、抱っこや離乳食などの講座、自宅訪問、親子イベントスタッフなどを行っている。

産前産後ママが主役の子育て専門職との集い場「はれのまほけんしつ」代表。こども摂食アドバイザー、北極しろくま堂アンバサダー、骨盤底筋pfilAtesインストラクター、子育て支援員。

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◆ままからだっこ・はまだの予定

「赤ちゃんのからだと成長発達」「抱っこやおんぶ」「ママの身体」などを専門に出張講座などを実施中!

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〇10月後半-11月子育てひろばなど出張

岡山市まんなか、岡山市うめちゃんち、津山市HELLOBABY、総社市ぴよこっこ、備前プレーパーク、吉備中央ゆう、津山市赤堀クリニック

〇岡山市内でのおやこクラス、自主講座、イベント

・ちょっと変わった離乳食教室@スペースむすひ

・歩けるまでのおやこクラス【そだち・あそび】

〇産前産後ママと子育て専門職スタッフの集い場しゃべり場【はれのまほけんしつ】

〇倉敷市ぽっかぽか ひょっこりスタッフ   

〇自宅訪問

皆さんにお会いできるのをたのしみにしています!

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