お口の機能を育むには、姿勢や運動発達の成長が欠かせません。
運動機能が不十分だと、姿勢を保持する筋肉の発達が不十分に。
そのため、食べる・飲み込む機能の発達が進みにくくなったり、口呼吸になりやすかったりします。
赤ちゃんの姿勢・運動発達にとても大切なのが、「床の上で仰向けやうつ伏せになって体をしっかり動かす時間」。
お腹の中で羊水に浮かんでいた赤ちゃんは、生まれて初めて重力の中で生きていく力を育んでいきます。
床の上で過ごすことによって、お腹の中で丸くなっていた背骨が徐々に伸びていきます。
胎内で体を丸めていた赤ちゃんの背骨は産後、平らな布団や床の上で徐々に伸びていきます。
床の上で手足を動かし背骨が伸びていく中、体幹を支える筋力が育っていきます。
新生児期は体を丸めた姿勢だと落ち着きやすいのですが、長時間体を丸め続けていると体幹の筋力が育つ機会が不足してしまいます。
適度に丸まった姿勢もとりながら、床の上で仰向けになり手足を動かせる環境(畳など柔らかすぎない場所、動きやすい服装)を整えることが大切です。
寝るときにはうつ伏せでなく仰向けの姿勢をとれることが大切ですが、起きているときうつ伏せになる遊びは赤ちゃんの体幹、運動、感覚発達に必要な遊びです。
うつ伏せ遊びによる大きなメリットは以下があげられます。
▽体幹を育てる
頭や首を持ち上げようと動かす中で、背中や肩の筋肉、体幹を強くします。
▽運動発達を促す
赤ちゃんの運動感覚やバランス感覚の発達を促します。
今回は、赤ちゃんが床の上で遊ぶことの効果についてお伝えしました。
元気に退院してお家に帰ってきたら、仰向け遊びだけでなくうつ伏せ遊びも始められます。
最初のころは、赤ちゃんがうつ伏せ遊びに慣れることが大切。
大人の膝やお腹の上でうつ伏せに慣れたり、大人も床でうつ伏せになって目線を合わせたり、歌や音の鳴るおもちゃで楽しい時間を過ごしながら慣らしていきましょう。
1日に何回か、1回数分から始め、日々少しずつ続けていきましょう。
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横道由記子
子どものころ、むし歯だけでなく歯並びに悩んで矯正治療を受けた経験から「予防歯科」という言葉に引かれ、地元岡山大歯学部で学び平成年和気歯科医院長となる。むし歯予防だけでなく、噛み合わせにおいても原因を見つけ治療と合わせて予防していく考え方を学び、医院では我が子の子育てで悩み学んだことを生かして小児歯科・小児矯正歯科を担当。地域の幼・保育園、公民館での子育て支援事業や、企業主催の教室などで健康なお口と心身を育むサポートを積極的に行っている。
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