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[歯医師ママの健康教室]野菜スムージーと歯の健康(0〜5歳)

離乳食が始まり便秘が気になる
好き嫌いが多く野菜を食べてくれない
簡単にバランスよく栄養を摂らせたい

そんなとき、野菜を美味しく簡単にとれるスムージーはとても便利。

健康のため積極的に飲ませている親御さんに出会うことも多いです。

野菜スムージー=健康そう」と思われがちですが、虫歯リスクの視点から見ると注意が必要な点もあるのでお伝えします。

 

【野菜スムージとは?】

野菜スムージーは、野菜をメインにフルーツやヨーグルト、ミルク、豆乳などと合わせ、ブレンダーなどで細かく混ぜ合わせて作った飲み物。
絞って作るジュースと違い野菜やフルーツを丸ごと使うので、食事感覚で摂る方も多い飲み物です。

 

【野菜を食べる場合との違い】

野菜を食べることと、野菜スムージーを飲むことの違いは何でしょうか?

〇野菜を食べる

メリット

  • 食物繊維がしっかり摂れる
  • 噛むことによる満腹感、脳の活性化
  • 噛むことで唾液が出る

デメリット

  • 食べにくい場合がある
  • 調理に手間がかかることがある

〇野菜スムージーを飲む

メリット

  • 手軽に多くの量を摂れる
  • 消化・吸収がスムーズ
  • フルーツなどで味を調整しやすい

デメリット

  • 噛む力が育ちにくい
  • 噛まないため唾液があまりでない
  • フルーツが多いと糖分の摂りすぎになることも
  • 食物繊維が細かくなって整腸効果が減ることも
  • 野菜本来の味を知る機会が減る

 

【野菜スムージーの虫歯リスク】

①果物や野菜由来の“自然な糖”も虫歯の原因になる

「砂糖を入れてないから大丈夫」と思いがちだけど、バナナ・リンゴ・ニンジンなどにも糖分は含まれる。
酸性の果物(キウイ・オレンジなど)は、歯のエナメル質を溶かす酸蝕症のリスクもある。

②歯にくっつきやすい

とろみ・粘りがあり、噛まないことで唾液が出にくく口内に糖が残りやすい。

③“ちょこちょこ飲み”が危険!

何回にも分けて飲むと口の中がずっと酸性状態になり、虫歯リスクが高まる。
飲むタイミングや飲み方に工夫が必要。

今回は野菜スムージーの健康についてお伝えしました。

野菜の栄養はとても大切ですが、「飲み方」「頻度」「アフターケア」を意識しないと虫歯リスクが高まるのは事実。

メリット・デメリットを理解して、注意しながら日々の食事を楽しんでください。

好き嫌いや飲み方の工夫については、かかりつけ医や専門家に相談してください。

 

↓過去の記事はこちら
第一大臼歯の虫歯予防(5〜8歳)
うつ伏せ遊びと姿勢運動発達(0〜1歳)

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ママ楽♪おやこの作り置き/かんたん“時産”ごはんのススメ⑬離乳食にも!保育園給食・キャベツハンバーグ
初めての育児 in 岡山/0~1歳ママ応援特集/一年間の成長過程を追う/3月

 

横道由記子(よこみち・ゆきこ)

子どものころ、虫歯だけでなく歯並びに悩み矯正治療を受けた経験から「予防歯科」という言葉に引かれ、地元岡山大歯学部で学び平成25年和気歯科医院院長となる。
虫歯予防だけでなく、噛み合わせにおいても原因を見つけて治療と合わせて予防していく考え方を学び、我が子の子育てで悩み学んだことを生かして小児歯科・小児矯正歯科を担当。
地域の幼・保育園、公民館などでの子育て支援事業や、企業主催の教室などで健康なお口と心身を育むサポートを積極的に行っている。

 

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