こんにちは!
管理栄養士で分子栄養学講師の森田早紀です。
今日のテーマは「癇癪」。
私も分子栄養学を取り入れるまでは、長男の癇癪に大変悩まされてきました。
「突然泣き叫ぶ」「物を投げる」「言葉が通じない」…。
小さなお子さんの癇癪にどう対応すればいいか分からず困っていませんか?
「うちの子だけ?」「育て方が悪いのかな…」と不安になるママ・パパも多いのですが、実は癇癪には“意外な原因”が隠れていることがあるんです。
今回はその中から【3つの意外な原因】をピックアップ!
ちょっとした工夫でラクになるヒントもお届けします。
「おやつの後や夕方になると急に機嫌が悪くなる」-そんなことありませんか?
これは血糖値の乱れが関係しているかもしれません。
甘いお菓子やジュースを取ると一時的に血糖値が上がります。
その後、急降下するとイライラや不安定な気分を引き起こしやすくなります。
「甘いお菓子やジュース」というイメージが付きやすいおやつ。
おかかおにぎりやチーズトースト、いなり寿司など、タンパク質と糖質がバランスよく含まれているものを選ぶようにしましょう。
特にジュースやスムージーは血糖値を急激に上げやすいので、飲む場合は軽食の後か軽食と一緒にあげてみてくださいね。
ちょっと意識するだけで「癇癪が減った」という声も多数いただいています。
暖かくなりお出かけが増える季節。
ぜひ軽食を用意してお出かけしてみてくださいね!
実は感覚が敏感な子は、ちょっとした刺激でもストレスを感じやすく癇癪につながることがあります。
特にママが妊娠中、
赤ちゃんが、
こんな場合、お子さんは亜鉛不足になりやすく感覚が過敏になることがあります。
など大人には気にならない刺激でも、子どもにとっては「もうムリ〜!!」となってしまうことも…。
など対策した上、レバーや赤身肉など亜鉛の多い食材を取り入れてみましょう。
岡山は亜鉛の王様と呼ばれている牡蠣の産地です!
苦手なお子さんも多いですが、オイスターソースを活用したり亜鉛酵母パウダー(無味無臭でお料理に混ぜ込めます)を使ってみるのもおすすめ。
また亜鉛が含まれているフォローアップミルクを使うのも良いですね。
「亜鉛を意識したら穏やかになって育てやすくなった!」というママの声もたくさんいただいています!
小さなお子さんは、自分の気持ちをまだうまく言葉で表現できません。
「『〇〇したい!』-でも伝えられない!」
「『イヤ!』-でもどう言ったらいいかわからない!」
そんなもどかしさから癇癪になることが多いんです。
感情が言語化できるようになると、癇癪もグッと減ってきます☆
それには脳の発達が欠かせません!!
脳の60%は「脂質」でできています。
マーガリン、ショートニング、時間のたった揚げ物、干物など“質の悪い脂質”は避け、亜麻仁油、えごま油、オリーブオイル、ココナッツオイル、グラスフェッドバターといった“質の良い脂質”を取るようにしましょう。
癇癪の原因って「性格」や「しつけの問題」だと思われがちですが実は、
など「栄養」や「発達段階」が深く関係しているんです。
ママ・パパのちょっとした気づきと工夫で、癇癪はグンと減らすことができます。
「怒るより理解する」が癇癪対策の第一歩。
癇癪のときだけ声をかけると、お子さんは“癇癪=かまってもらえる”と学習してしまいます。
落ち着いているときにも積極的にお子さんと会話しましょう。
内容が思いつかない場合、
「今日はあったかいね」
「丸を描いたんだね」
「ピンクと白の桜があるね」
など「見たまま」「感じたまま」を伝えてみてください。
子どもはみんな同じスピードで成長するわけではありません。
同じ場所の桜でも開花の時期が違うように、子どもたちにも“個体差”があります。
心地良く毎日をニコニコですごせるようになるため、お子さんの様子を見ながら毎日食べる「食事」を少し工夫してみてくださいね。
大丈夫。子どももママ・パパも、もっとラクになれる日がきっと来ますよ!
↓前回のコラムはこちら
・①夜泣きにさよなら!まさかの方法~栄養補給でグッスリ対策~
↓「育てる」のほかの記事はこちら
・理学療法士ママの「赤ちゃんの成長発達で大切にしたいこと」⑩【赤ちゃんのうつ伏せ(タミータイム)やってみよう!】
・ママ楽♪おやこの作り置き/かんたん“時産”ごはんのススメ⑬離乳食にも!保育園給食・キャベツハンバーグ
森田早紀(もりた・さき、管理栄養士)
岡山市出身。大阪で対プロ野球選手やスポーツチーム、調剤薬局、歯科医院などでの栄養指導経験を経て妊娠、出産。
長男の10カ月にも及ぶ夜泣きから「分子整合栄養医学」と出合い、子どもはもちろん自身や家族の不調を改善。
“ママと子どものかかりつけ管理栄養士”として講座や個別セッションを実施。
次の世代に残したい食文化や食習慣を、管理栄養士ならではの視点で伝えている。
「食べ物で、大切な家族の心と体を豊かに…」-そして一人でも多くのママが自分らしく、楽しく子育てができる事を願って活動中。
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