Home>健康

[ 健康 ]

【お役立ち健康コラム①】Withコロナ時代の生活習慣『ウイルスに負けないための免疫力の話』

子どもはもちろん、ママもパパも家族みんな毎日元気に過ごしたいですよね。そのためにはちょっとした生活習慣の見直しや改善が必要になることも。そこで、フリーランス看護師の若林紗也子さんに、すぐに役立つ健康情報を取材。シリーズでお伝えします♪

 

今回のテーマは、『ウイルスに負けないための免疫力の話』。2020年は新型コロナウイルスに始まり、この感染症に関するニュースをテレビで見ない日はなく、今もなお世界的に大流行しています。感染拡大を予防する「新しい生活様式」の提言を踏まえて日常生活も変化しつつありますが、まだ治療法も確立されていない中、感染症対策として自分でできる予防や免疫を整える生活を意識しながら過ごすことが大切です。新型コロナウイルスに負けないための免疫力をつける生活習慣について聞きました。

*Withコロナ時代と子育て世代の過ごし方

新型コロナウイルスによって生活は制限され、医療現場はひっ迫。心落ち着かない時間がただただ流れていくように感じ、感染者数の増加を数字で目にするたびに差し迫っているような気持ちにもなります。特に小さなお子さまを抱えたご家族は不便も多く、お子さまになるべくストレスをかけないようにと日々考えられていることと思います。

 

私が担当している岡山市の子育て広場も新型コロナウイルスの影響で開催できない期間がありました。規制が緩み再開した際、ママから「家で子どもと2人きりはしんどかった」「買い物くらいしか出ていけなかった」という声とともに、「ちょっと外に出てきて、何もせずに子どもを遊ばせるこの時間が大好きなんです!」といった声も聞かれ、久しぶりにお会いするママたちの笑顔に癒やされ、笑い合える環境、そして何気ない話を共有することの幸せを実感しました。

 

 

コロナ禍でもママが心軽やかに!敏感になり過ぎない!今日から始められる!『免疫力アップ』

*免疫力とは

一言で言うと「私たちを守る力」のことです。

外から体内に侵入してくるウイルスや病原菌を防ぎながら、体内に発生する異常な細胞を除去するといった自分自身の身体を守る力をいい、低下すると多くの病気にかかりやすくなります。免疫力が高い人は感染症にかかっても軽く済ませることができます。

 

 

*免疫力をアップする3つの方法

腸内環境を整える

腸内環境が良いと免疫力がアップすることは明らかになっています。腸内には病原菌などが腸壁から侵入するのを防いでくれる免疫細胞が多く集まっています。その数はなんと免疫細胞全体の約7割。胃腸が元気な状態であることが大切です。免疫細胞が正常に働くためにはタンパク質や脂肪、ミネラルや糖分、葉酸など多くの栄養素が必要となります。

 

 

代謝を上げる

免疫細胞は血液の中にいます。体温が下がり血行が悪くなると、体内に異物を発見しても素早く攻撃できません。体温は1℃上がると免疫機能は一時的に大幅アップします。風邪をひいた際に熱が出るのもその理由の1つ。逆に、体温が1℃下がると免疫力が37%下がるといわれています。また、代謝が悪いと老廃物もたまりやすくなります。悪いものを分解して外に出すことが大切です。

 

代謝を上げるためには、30分程度のウオーキングや身体の体温を上げるのに効果のある筋トレをすること。自宅でできる簡単な運動例として、その場で足踏みするのも有効です。太ももをゆっくりと90度程度まで高く上げ、腕を振りながら行いましょう。全身の筋肉が刺激されることにつながり効果的です。お子さまと一緒にいかがでしょうか!?最近はYouTubeでもエクササイズ動画が増えており、「これならできそう!」と思う運動を続けていくことが免疫力アップには効果大ですね。

自律神経を整える

普段身体は自律神経系・内分泌系・免疫系のバランスによって微妙に調節されています。しかし、ストレスによりこのバランスが崩れたりすると、身体の病気が生じます。身体の病気は精神面にも影響します。強いストレスを感じると脳からストレスに反応してステロイドホルモンや神経伝達物質が分泌され、白血球中のリンパ球や細胞の働きを低下させてしまうのです。

 

一番大切なことは“ストレスをためない生活を心掛ける”ということです。ストレスとは誰もが持つものですが、長期的に抱えていると身体に悪い影響を及ぼします。免疫力が下がってしまうのです。元気に笑えば50億個ある免疫細胞が一斉に元気になります。また、メディアやSNSでは不確かな情報に左右されることもあります。「どの情報が正しいのだろう」と、そんなことを考えるだけでもストレスにはなっていませんか!?一部メディアでは過激な言葉が使われたり、私たちは視覚や聴覚から入る情報に敏感になり過ぎてしまいます。気になってついつい見てしまう情報も意図的に見ない工夫をすると良いですね。

 

私がオススメするストレスに対して過敏にならないポイントは、「正しいより楽しい!」を選択することです。定められている感染症対策以外は過敏になり過ぎず、肩の力を抜いて、いつもと変わらず日常を送ることが大切と感じています。さらに「笑うと免疫細胞が活性化する」という研究データが出ています。笑えば血行が良くなり、ストレスに関するホルモンが減って心が穏やかになるなどの効果が知られています。笑うと、副交感神経が優位に働きます。副交感神経は主に夜間、リラックスしているときに優位に働き、身体を回復させたり、内臓の機能を高め、免疫機能を正常にする作用があります。

 

子どもたちはストレスの表現を大人ほど上手にはできません。いつもよりイライラが強い、ぐずる、言うことを聞かないなどの繰り返しが起こるとつい怒ってしまいます。表現が難しい子どもたちのその行動の裏にあることを感じてあげてほしいと思っています。ウイルスは目に見えません。そのために恐怖心が増してしまいます。心まで疲弊してしまわないように、いつの間にかできてしまった「こだわり」を手放すと、楽に過ごせることもあります。

 

 

今日も皆さまが大切な人たちと幸せと豊かさに包まれた1日を過ごせますように-。免疫力を味方につけて、穏やかな気持ちでWIthコロナ時代を過ごしていただけたらと思います。

若林紗也子さん

1991年岡山生まれ。看護師として急性期病棟、小児科を経てフリーランス看護師に転身。現在は病院、訪問看護、保育園などで勤務。小児科勤務時代に子育てに不安や孤独を感じるママが多いことに気付き、子ども、ママも含めた家族支援の必要性を感じ胎内記憶教育や子育て数秘を学び、ママや家族のカウンセリングも実施。また、‟そよ風のように そっと包み込む 優しさを”をモットーにSNSなどで思いを発信しています。

ブログ:https://ameblo.jp/mah358alo/

Instagram:https://www.instagram.com/say385ako/

 

【参考文献・サイト】

・日本赤十字社 「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~」

http://jrc.or.jp/activity/saigai/news/200326_006124.html

・木村承一著「小児科医が教えるリアル子育て」(ゴマブックス、2014)

・厚生労働省e-ヘルスネット(こころとからだ)

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-05-004.html

 

>一覧に戻る

ログインして「コメントを書く」

Access Ranking

Present

プレゼント