子どもはもちろん、ママもパパも家族みんな毎日元気に過ごしたいですよね。そのためにはちょっとした生活習慣の見直しや改善が必要になることも。そこで、フリーランス看護師の若林紗也子さんに、すぐに役立つ健康情報を取材。シリーズでお伝えします♪
これからの季節、熱中症で救急搬送される方が徐々に増え始めます。今の時期は「急な暑さ」が大きな原因。熱中症は真夏というイメージがありますが、実は気温が高まり始める5月半ばこそ気を付けて!身体が本格的な暑さに慣れていないために体温調節がうまくできず、発症リスクが高まります。体の機能が未発達な赤ちゃんは熱中症を起こしやすくなります。そこで、熱中症の種類や対策について聞きました。
熱中症は以下の3種類に分けられます。
①輻射熱による熱中症
輻(ふく)射熱とは地面や建物などから出る熱のことです。野外での熱中症の原因は高温多湿の他、輻射熱も関係するため注意が必要。ベビーカーで出掛ける時には赤ちゃんの様子をこまめに確認しましょう。
②室内熱中症
熱中症は室内でも起こります。エアコンの使用を控えると室温や湿度が上昇し、熱中症になることがあります。エアコンを適度に使い、室内でも水分補給を忘れないでくださいね。
③車内熱中症
真夏の車内は高温になるため、短時間でも赤ちゃんは熱中症に。子どもだけを車内に残す行為は絶対にしてはいけません。帰省などの渋滞時も冷房による乾燥で水分が失われやすいのでこまめに休憩してくださいね。
ひどく汗をかく、顔が赤く機嫌が悪い、おしっこの量が少なく濃いなどの症状がある場合、それは熱中症のサインかもしれません。そんな時は以下の処置を行ってくださいね。
①涼しい場所に移動する
②衣類を減らして熱を逃がす
③水を絞ったタオルで体を拭く
④首筋や脇の下、太ももの付け根を冷やす
⑤水分・塩分を補給する
外でマスクを着けて走り回る子どもも見受けられますが、マスクを着けていると身体に熱がこもり、熱中症の危険が高くなります。感染予防対策と熱中症対策、どちらも共に考える必要があります。
▼厚生労働省〈「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント〉
出典:厚生労働省ホームページ
これからの時期は外での遊びも増えてくると思います。コロナ禍で外出を自粛しているかもしれませんが、ビタミンDは皮膚に日光が当たることで体内に合成され、1日15~20分程度の日光浴は免疫機能アップにもつながります。感染予防対策、熱中症対策を行ったで上で、お子さまと外遊びを楽しんでほしいなと思います。
若林紗也子さん
1991年岡山生まれ。看護師として急性期病棟、小児科を経てフリーランス看護師に転身。現在は病院、訪問看護、保育園などで勤務。小児科勤務時代に子育てに不安や孤独を感じるママが多いことに気付き、子ども、ママも含めた家族支援の必要性を感じ胎内記憶教育や子育て数秘を学び、ママや家族のカウンセリングも実施。また、‟そよ風のように そっと包み込む 優しさを”をモットーにSNSなどで思いを発信しています。
ブログ:https://ameblo.jp/mah358alo/
Instagram:https://www.instagram.com/say385ako/
【参考文献・サイト】
・厚生労働省ホームページ「〈『新しい生活様式』における熱中症予防行動のポイント〉」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html
・ひよこクラブ 2018年8月号(ベネッセコーポレーション 2018)