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【お役立ち健康コラム⑨】『防ごう!子どもの転落事故』

子どもはもちろん、ママもパパも家族みんな毎日元気に過ごしたいですよね。そのためにはちょっとした生活習慣の見直しや改善が必要になることも。そこで、フリーランス看護師の若林紗也子さんに、すぐに役立つ健康情報を取材。シリーズでお伝えします♪

 

 

皆さんは子どもたちの安全を守るためにご家庭で対策はされていますか?窓を開ける機会が増えるこの季節は転落事故にも注意しなければなりません。今回は子どもの転落事故防止へ、その事例や対策について聞きました。

 

*年齢別の転倒・転落事故の事例と対策

実は子どもの不慮の事故死は、病気を含むすべての死因の中で上位となっています。また、3~4歳児の転落事故は多く、涼しくなり窓を開けて過ごす時間に子どもがベランダから転落してしまうという事故などがあります。

0~6歳のお子さんを持つママのアンケート調査によると、自宅にいる時でも、赤ちゃんや子どもの様子を見て、10人中8人を超えるお母さんは、自宅内で子どもの身に危険を感じたり、心配しているという報告もあります。

そこで、年齢別に転倒・転落事故の事例と対策についてお伝えします。子どもたちの目線から転倒・転落につながる物が近くにないか、チェックしてみてくださいね!

 

①0歳

ハイハイをする頃から、階段からの転落が起きやすくなります。

【事故の起きやすい例】

・子どもを抱っこして階段を下りている時に足が滑ってしまった。

・ベッドから目を離したすきに寝返りして落ちてしまった。

・ハイハイで進んでいる時に段差で落ちた。

・抱っこひもを付けている時に前かがみになった。 

【対策】

・滑りやすいスリッパなどは避ける。

・階段に滑り止めを付ける。

・ベビーベッドに寝かせる時は必ず柵を上げる。

・ソファなど転落しやすい高い所に寝かせない。

・玄関や階段に行けないよう、必要時には移動防止柵を付け、閉め忘れのないようにする。

・滑って転落しないよう、マット類を置かない。

・抱っこひもの使用時、物を拾うなど前かがみになる際は必ず子どもを手で支える。

②1~2歳

行動範囲が拡大し、好奇心も向上!行動が活発になる頃です。

【事故の起きやすい例】

・ぬれた床で滑り、浴槽に頭をぶつけた。

・高い所から飛び降りた。

・エスカレーターを走って降りて転んだ。

・歯ブラシをくわえたまま歩いて転んだ

・ショッピングカートで突然立って転落した。

【対策】

・床やタイルを滑りにくくする。

・エスカレーター利用時は子どもをステップの中央に乗せ、手をつなぐ。

・サンダルなどは段差に巻き込まれやすいので注意する。

・ショッピングカートでは幼児用座席以外、子どもを座らせない。ショッピングカートの上に子どもを立たせたり、ショッピングカートで遊ばせたりしないようにする。

③3歳~

【事故の起きやすい例】

・歯ブラシをくわえたまま、ベッドでお兄ちゃんとふざけていたら転んだ。

・浴室で転倒した。

・遊具(滑り台、ジャングルジム、ブランコなど)から転落した。

【対策】

・歯ブラシやフォークなどを持ったまま歩かせない。

・階段の上り下りは大人がそばにいる。

・必要時には階段に移動防止柵を付け、閉め忘れのないようにする。

・浴槽のふたはたわみにくいしっかりしたものを選ぶ。

 

 

*要注意!ベランダからの転落事故

子どもにとってはさまざまなものが足場になります。ベランダの手すりの近くに野外用の机や椅子、プランターやエアコンの室外機、家庭ごみなどを置いていませんか?窓辺ではベッドや家具、畳んだ布団やクッションも足場になりやすいものとなります。

幼児期は頭で考えるより体が先に動いてしまので、大人が想像もしない行動を起こすことがあるということを頭に入れておきましょう。

ある程度、大きくなってくると子どもだけで遊ばせることもあると思いますが、こまめに声を掛けて、子どもの安全を確かめるようにしましょう。

家の中で一緒に過ごしている時も、なるべく安全が確認しやすい場所で子どもを遊ばせるようにし、常に大人の視界に入るよう注意しておきたいですね。

若林紗也子さん

1991年岡山生まれ。看護師として急性期病棟、小児科を経てフリーランス看護師に転身。現在は病院、訪問看護、保育園などで勤務。小児科勤務時代に子育てに不安や孤独を感じるママが多いことに気付き、子ども、ママも含めた家族支援の必要性を感じ胎内記憶教育や子育て数秘を学び、ママや家族のカウンセリングも実施。また、‟そよ風のように そっと包み込む 優しさを”をモットーにSNSなどで思いを発信しています。

ブログ:https://ameblo.jp/mah358alo/

Instagram:https://www.instagram.com/say385ako/

 

 

【参考サイト】

・厚生労働省「家庭内における主な不慮の事故の種類別にみた年齢別死亡数・構成割合」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suii09/deth18.html

・ALSOK「子どもの事故を考える グラフで見る事故別の特徴」
https://www.alsok.co.jp/person/recommend/141/

・ALSOK「子どもを事故から守るために親が注意すべきこと」
https://www.alsok.co.jp/person/recommend/135/

・東京都「乳幼児の転落・転倒事故防止ガイド ヒヤリ・ハットレポート No.11」
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/hiyarihat/documents/cms-hiyari11.pdf

・消費者庁「転落・転倒事故」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_002/contests_004.html

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