子どもはもちろん、ママもパパも家族みんな毎日元気に過ごしたいですよね。そのためにはちょっとした生活習慣の見直しや改善が必要になることも。そこで、フリーランス看護師の若林紗也子さんに、すぐに役立つ健康情報を取材。シリーズでお伝えします♪

 

 

気温が安定しない秋は、朝晩と日中の気温差が大きく、体調管理が難しい時期でもあります。今回は「秋の健康トラブルとその対処法」について聞きました。

 

＊秋バテとは

寒暖差によって自律神経が乱れ、さまざまな症状を起こすことを「秋バテ」と言います。夏バテは暑さによるバテですが、秋バテは気温差によるバテです。ちょうどこの時期は秋雨前線が停滞し、さらに台風の通過によって気圧が変動しやすいため、自律神経のバランスが崩れてしまいがち。また、夏の間に冷たい飲み物やアイスばかりを取り過ぎていたり、冷房などで体が冷えた日が多いことも要因となります。

 

【秋バテの主な症状】

・食欲がなく、胃がもたれる

・疲れやすく、体がだるい

・立ちくらみやめまいがする

・朝すっきり起きられない

・頭がぼーっとする

・肩凝りや頭痛がある

 

 

＊秋バテの解消法

秋バテの大きな原因は、自律神経の乱れにより血の巡りが悪くなることと言われています。そこでオススメの秋バテ解消法をご紹介します。

①入浴

シャワーだけで済ませず、湯船につかると良いですね。体を温めることを心掛け、冷たい飲食物は控えましょう。

②適度な運動

30分程度の散歩など軽めの運動を毎日続けることにより自律神経の機能が回復してくると言われています。秋は暑すぎず寒すぎず、スポーツをしやすい季節。軽い運動を始め、スポーツの秋を楽しむのも良いですね！

③森林浴

緑の中で風を感じると気持ちが良いですよね。森林浴には癒やしやセラピー効果があると言われています。自律神経と心拍数のバランスを取るため、ストレス状態を和らげるのに役立ちます。

 

【森林浴】

森林浴が私たち人間に与えてくれる効果は、五感（触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚）の回復です。これらを刺激することにより心身のリフレッシュ、ストレス解消につながります。また、森林浴により免疫力を高める「ナチュラル・キラー（NK）細胞」の増加や活性が実証されています。

NK細胞は、全身をパトロールしながら体内に入ったウイルスなどを見つけ、やっつけてくれる免疫細胞の一つです。私たち人間に生まれながらに備わっている防衛機能で、ＮＫ細胞が元気であれば風邪や感染症にかかりにくく、がん細胞にも侵されにくいと言われています。

緑の中でゆっくり過ごす時間を持つことができれば、免疫機能が高まるとともにストレスホルモンが減り、健康維持につながります。休日は親子で公園で遊びながら、心身リフレッシュできると良いですね。

 

 

＊寝る前は目もリラックス！

10月10日は「目の愛護デー」です。その歴史は深く、1947年に中央盲人福祉協会によって定められました。 現在は厚生労働省が主催となり、全国で目の健康や大切さを呼び掛ける活動を展開。また、関連企業や団体によるイベントも開催されています。

寝る前にスマホやパソコンを見ていませんか？

人には「日光を浴びると覚醒し、夜になると眠くなる」という睡眠のリズムがあります。これには体温や脈拍数、血圧などを低下させ、人を休眠や睡眠に誘う「メラトニン」というホルモンが関係しています。メラトニンの分泌量は強い光を浴びると減り、反対に暗い所にいると増えるため、人は夜になると眠くなります。しかし、寝る前にスマホやパソコン、タブレットなどを見ていると、それらから発せられる光によって脳が「昼間だ」と錯覚。メラトニンの分泌量が抑制されるので脳が覚醒し、眠りが浅くなるなどの睡眠障害を引き起こしやすくなります。睡眠の質を下げてしまうので、寝る前はリラックスして過ごすようにしましょう。

 

若林紗也子さん

1991年岡山生まれ。看護師として急性期病棟、小児科を経てフリーランス看護師に転身。現在は病院、訪問看護、保育園などで勤務。小児科勤務時代に子育てに不安や孤独を感じるママが多いことに気付き、子ども、ママも含めた家族支援の必要性を感じ胎内記憶教育や子育て数秘を学び、ママや家族のカウンセリングも実施。また、‟そよ風のように そっと包み込む 優しさを”をモットーにSNSなどで思いを発信しています。

ブログ：https://ameblo.jp/mah358alo/

Instagram：https://www.instagram.com/say385ako/

 

 

【参考サイト】

・奈良県医師会 「『秋バテ』ってどんな病気？対策は？」

http://nara.med.or.jp/for_residents/5793/

・地域百貨「驚くべき森林浴の効果！ストレス社会を打破するために」

https://chiikihyaku.jp/life/412.html#i-2

・文部科学省後援健康管理能力検定「健康管理コラム／睡眠不足とブルーライト」

https://kentei.healthcare/info/column/?p=2653