皆さんこんにちは。日本アロマ環境協会アロマテラピーインストラクターの千原亜希です。お子さまやご家族、そしてママが毎日を元気で健やかに過ごせるアロマテラピーの知識をお届けする本連載。ここ数年、コロナの影響で今まで以上に免疫力・自然治癒力の大切さを感じている方が多いと思います。連載第2回目は、アロマと免疫力の関係についてご紹介。「免疫力アップ!」とよく言われますが、そもそも免疫とはどういうものなのでしょう?
免疫とは「外部からの侵入者である抗原やウイルスなどに対して、免疫細胞が自己の細胞とそうでないもの(非自己)を見分け、体を守るために異物を排除して健康な状態に保ってくれる仕組み」のこと。異物が侵入しやすい鼻や口、喉などの粘膜には免疫細胞がたくさん存在していて、いろいろな方法で異物を排除してくれます。鼻水やくしゃみ、咳などはその代表的なもの。多種多様な異物が入ってくる腸の粘膜には免疫細胞の50%以上が存在しているといわれています。
ウイルスが入り込んでも、免疫がしっかり働いてくれれば排除できるので、無症状か軽い症状で治まります。反対に、免疫の仕組みがうまく働かないと、病気を発症してしまうということになります。急を要する病気の場合は薬が必要な時もありますが、そうでないときはできるだけ副作用のない方法でケアしてあげたいもの。そうすることが免疫力や自然治癒力のアップにつながるのです。
免疫細胞がより強くなるためには、さまざまな菌やウイルスに出合う経験が必要。動物たちと触れ合ったり外遊びをする中でたくさんの菌と接触したり、友だちや兄弟から風邪などの病気をうつされたりすることは、免疫細胞を強くするためにとても大切な経験なのです。免疫システムがしっかり働いてくれるためには、バランスの良い食事、質の良い睡眠・休息、適度な運動、そして健全なメンタルがとても大切です。
アロマテラピーは質の良い睡眠や休息、健全なメンタルをサポートしてくれます。さらに風邪やインフルエンザ、コロナなどの菌やウイルス対策として大変役立ってくれます。植物から抽出された精油の芳香成分にはたくさんの働きがあります。
・ウイルスによる感染を抑制する
・細菌による感染を抑制する
・免疫力を高め防御機能を活性化する
・痰や鼻水を緩めて出しやすくする
・咳を鎮める
【おすすめのアロマと使用法】
≪使い方≫
スプレーやディフューザーで。空気中に拡散することで空気清浄したり、吸い込むことで呼吸器系のトラブルに働き掛けたり、皮膚へ塗布することで血中で免疫のサポートをしてくれます。
≪使い方≫
マグカップに熱湯を入れ、ユーカリの精油を1~2滴落とします。目を閉じてカップに口を近づけ、蒸気を喉の奥の方まで届けるように息を吸い込んでください。喉が弱い私は何度もこれに助けられました。喉がスーッとしてとっても気持ちが良いのでぜひ試してみてくださいね。小さなお子さまはやけどの心配があるので、マスクの外側に1滴つけてあげるのもおススメです。
精油はただ香りをかぐだけでも、不安を和らげたり気分を明るく穏やかにしてくれる作用があります。「なんだか気分が沈んでるな」「リフレッシュしたいな」という時にはぜひ精油の香りをかいでみましょう。
リフレッシュにおすすめのアロマは
など。香りは脳にダイレクトに作用して自律神経を整え、心を平穏な状態に導いてくれます。さらに嬉しいことに、「いい匂いする~!」と、子どもが喜んで使ってくれますし、お母さんの気分をリフレッシュさせてくれます。アロマテラピーは薬と似た働きをしてくれながら、使っている私たちの心も整えてくれるとても優秀なケア方法です。アロマテラピーを味方にして健やかに日常生活を過ごしてくださいね!
千原亜希(Martine Aroma 〜マルティーヌアロマ〜代表)
アロマテラピーのサロンにセラピストとして5年勤務した後、妊娠出産を機に独立しフリーランスとして活動を開始。2020年11月、岡山市北区内山下にアロマとハーブの温活サロンをオープン。子育て中にアロマテラピーやナチュラルケアのすばらしさを実感し、子育て世代にその大切さを伝えるほか、自身の不妊治療の体験から妊活サポートも行なっている。講座の開講や講師活動、イベント出展、企業内ワークショップなど多数開催。