こんにちは!はじめまして。地域の子育て支援現場で活動しております、ままからだっこ主宰・理学療法士のはまだゆきといいます。現在は岡山、倉敷、総社、津山、備前市、吉備中央町などの子育て広場やサロンで出張講座や自宅訪問、グループレッスン、オンライン相談を行っています。主な活動は、産前産後のママのからだケア、抱っことおんぶ相談、赤ちゃんの発達あそびなどをしています。よろしくお願いします。
このコラムでは、姿勢や運動の仕方、身体の使い方などを専門とする理学療法士の視点から、産前~産後のママと赤ちゃんが元気な体と心で過ごすためのヒントを発信していきたいと思っています。
お腹の中に赤ちゃんが宿り、つわりで大変だったり、不安になったり、ウキウキ・ドキドキ、ママによって心境はさまざまだと思います。今回はそんな時、ちょっと知っていたら良いハナシ。
血圧や体重のコントロール、妊娠期の栄養についてのお話は婦人科健診などでよく耳にされるかと思いますが、今回はそれに加えて、「ママと赤ちゃんが心地良くなる姿勢をつくろうね」というお話です。まずはそのために「自分の身体に目を向けよう!」というテーマ。産前産後はどうしても赤ちゃんファーストになりがちですが、ママの元気がまず基本!一緒にチェックしてみましょう!
妊娠中のママの姿勢は、お腹がどんどん大きくなり重心が前にいくので、どうしても腰を過度に反りがちです。お腹を前に突き出したような反り腰姿勢(=骨盤前傾)になりやすく、足幅を大きくとってペンギンのような歩き方になる方もおられますね。
けれど、この反り腰が強くなりその姿勢で固まってしまうと、産前産後に関わらず腰痛の原因となったり、お腹の赤ちゃんにとってもあまり居心地が良くなくなってしまいます。この状態では、赤ちゃんの胎内での理想的な姿勢(頭を下にプカプカ浮いている)がとりにくく少し窮屈なんですね。
お腹の中で赤ちゃんの身体のパーツや臓器ができる時、キックや回転したりする時、ママのお腹の中で赤ちゃんが「動きやすいスペースがある」ことが重要です。産前は「赤ちゃんの居心地の良い場所」を作ってあげる、産後にかけては「ママの身体の負担を減らす」ためにも、反り腰で固まってしまうのではなく、ママのスムーズな骨盤運動が必要になります。
実際、地域で産前産後ママさんにお会いすると、反り腰さんは多いです!けれど、皆さんが反り腰という訳ではありません。今回は、まず自分がどんなタイプがチェックしてみましょう!
【自分でできる簡単反り腰チェック方法1~立位編~】
①かかとを1センチ程度壁から離し、背中と頭を壁に付けて立つ
②ウエストの辺りに手を入れ、壁と背中の間にどれだけ隙間があるかチェック!
③隙間の大きさ(広さ)で反り腰かどうか判断します。
⋄手の平一枚入る…少し余裕があるくらいが理想です
⋄グーが入っちゃう!…反り腰が強いかも
⋄手の平が入らない、または頭や背中を壁につけて立てない…骨盤後傾気味かも
※とても簡易的なものなのでこれがすべてではありません!!!きちんとチェックしたい方は専門家へご相談を!
【自分でできる簡単反り腰チェック方法2~あおむけ編~】
①ひざを伸ばして仰向けに、ウエスト辺りと床の間に手を入れます
②手はそのままでひざを直角くらいまで曲げます(かかとは床に付けたまま)
③手が押さえつけられる感じ、または隙間の変化がありますか?
⋄変化があるのが理想的…膝を曲げると手が押さえつけられるような感じがでるといいですね
⋄全く変わらない…背骨(脊柱)や骨盤の動きが少ないかもしれません
いかがですか?なんとなくご自分のタイプが分かりましたでしょうか?まずは知るところから!では、どのようにして居心地の良い姿勢をとったらいいのでしょう?次回は、自分でできる骨盤運動の方法についてお伝えしますね!産前~産後は身体の不調が心の安定にも大きく影響します。痛みを放っておかない、赤ちゃんだけでなくママの身体にも目を向けることで、ママも赤ちゃんも少しでも心地良く穏やかに過ごせますように。応援しています!
濱田由紀(はまだ・ゆき、理学療法士)
鳥取県出身、岡山市在住。一般病院への勤務を経て、現在は気軽にママと赤ちゃんがからだのことを相談できる身近な理学療法士を目指し、岡山県内各地域の子育て支援センターや母子サロンなどで出張講座、自宅訪問などを行っている。ままからだっこ主宰。骨盤底筋pfilAtesインストラクター、北極しろくま堂アンバサダー、子育て支援員。
Instagram→instagram.com.hamayuki.mamakaradacco
HP→工事中
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