初夏は紫外線がグンと強くなる季節ですね。この時期のお肌は強い紫外線に慣れていないので、ほんの少し日に当たっただけで真っ赤になったり、ヒリヒリしたり、湿疹ができてしまったりとお肌はダメージを受けてしまいます。子どもや赤ちゃんは大人に比べて皮膚が薄いので、しっかり対策したいものです。

 

娘が生後3～4ヶ月のころ、天気の良い日に抱っこ紐で２０～３０分ほど外出したことがあります。翌日、娘のおでこを見てびっくり！ひび割れた地面のように乾燥し、皮膚がガサガサになっていたのです。

 

抱っこ紐で寝ていた娘の顔は空を向いていたので、思い切り紫外線を浴びてしまっていたのです。日差しに数十分当たっただけでこんな風にガサガサになってしまうなんて、「赤ちゃんのお肌はなんて繊細なんだろう！」と驚きました。

 

それからは手作りの日焼け止めクリームで対策しましたが、クリームタイプにはデメリットもありました。お肌に負担の少ない成分ではありますが、しっかり洗い流さないと逆にお肌にダメージを与えてしまうことがあります。赤ちゃんの顔に塗ったクリームを石鹸で上手に洗い流すのはとても難しかったです。

 

そこで活躍したのが、アロマを使ったオイルやスプレー。今回は、赤ちゃんから使える日焼け止めオイルや、肌トラブルにおススメのアロマケアをご紹介します。

 

赤ちゃんや子どもにおススメの日焼け止め対策

日焼け止めの代わりに、紫外線カット効果のあるキャリアオイルをブレンドして使うことをオススメします。塗っておけば日焼けによる乾燥からお肌をしっかり保護でき、ある程度の紫外線はカットしてくれます。また、洗い残しがあったとしてもお肌に負担になるものは入っていないので心配ありません。

 

日常の紫外線ならこれで十分。海やキャンプなどの時は、下地として塗ってからその上に日焼け止めを塗るのがおすすめ。オイルは保湿効果があるので、日焼け止めが毛穴に入り込むのを防いでくれます。

 

日焼け対策をしても「ほてりが収まらない」「肌がヒリヒリする」－そんな時一番のおすすめアロマはラベンダーです。ラベンダーウオーターをスプレーしたり、ラベンダー精油をブレンドしたオイルを塗ってあげると、赤みや炎症を抑えて落ち着かせてくれます。ほかにフランキンセンス精油やゼラニウム精油もおすすめです。

 

◎日焼け対策＆ケアのアロマオイル

《材料》タマヌオイル、ホホバオイル、ラズベリーシードオイル各10ml、精油（◯ラベンダー・フランキンセンス・ゼラニウムなど）6滴

《作り方》容器に各オイルを入れ、精油も加えてよく混ぜます。

 

アロマで虫よけ対策

夏のレジャーで気になることと言えば虫刺されですね。山遊びの時は特に念入りに対策しましょう。市販の虫除けスプレーでも、「オーガニック」「天然由来」など安全性をうたったものが多く出てきていますが、お肌の負担になる成分が入っているものもまだまだあります。

 

お肌が弱い赤ちゃんや子どもさんには、手作りのアロマ虫除けスプレーがオススメ。虫除け効果はもちろん、夏の暑さも吹き飛ぶほどのすっきり爽やかな香りで気分もリフレッシュできます。初めて娘にスプレーしてあげた時は「わー！いい匂い！」と目をまん丸にして喜んでくれました。

 

◎虫よけスプレー

《材料》無水エタノール５ml、精製水45ml、精油（◯レモンユーカリ・◯シトロネラ・ゼラニウム・レモングラス・ペパーミントなど）10滴

《作り方》無水エタノールに精油を加えよく混ぜ、精製水を加えさらによく混ぜます。

※天然の精油のため香りがとびやすいので、２～３時間おきにスプレーすることをオススメします。

 

虫に刺されたときにオススメのアロマケア

虫に刺されてしまったときはできるだけ早めにケアしてあげることが大切。炎症やかゆみを抑え、殺菌効果のある精油をブレンドしたアロマジェルの出番です。

 

とにかく早めのケアが一番効果的。時間が経つとかゆみが出て引っ搔いてしまい、傷からバイ菌が入って症状が悪化してしまうことがあります。娘は肌が弱かったので、ジェルを塗るのが遅れてしまった時は傷が腫れてグジュグジュしてしまい、治るまで1ヶ月以上かかったこともありました。

 

症状の悪化や炎症を最小限に抑えるためにも、虫に刺されたら「すぐにケア」を心がけてくださいね。

 

◎虫刺されジェル

《材料》無水エタノール5ml、精製水45ml、オーガニックグアガム小さじ1/4、精油（◯ラベンダー・◯ティートリー・ペパーミント）10滴

《作り方》無水エタノールに精油を加えよく混ぜ、精製水を加えさらによく混ぜます。グアガムを加えてとろみがつくまでよく混ぜれば出来上がり。

※手作りのスプレーやジェルは保存料や添加物などが入っていないので、高温になると傷んでしまいます。車の中やビーチに置きっぱなしにしないように気を付けてください。

 

 

夏は紫外線や虫刺されのほかにも、湿気やクーラーによる乾燥などお肌にとって過酷な環境です。お肌を清潔に保ち、トラブルが発生してしまったらなるべく早く対処して快適にお過ごしください♩

 

千原亜希（Martine Aroma 〜マルティーヌアロマ〜代表）

アロマテラピーのサロンにセラピストとして5年勤務した後、妊娠出産を機に独立しフリーランスとして活動を開始。2020年11月、岡山市北区内山下にアロマとハーブの温活サロンをオープン。子育て中にアロマテラピーやナチュラルケアのすばらしさを実感し、子育て世代にその大切さを伝えるほか、自身の不妊治療の体験から妊活サポートも行なっている。講座の開講や講師活動、イベント出展、企業内ワークショップなど多数開催。

 

HP:https://martine-aroma.localinfo.jp/

 

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