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【お役立ち健康コラム⑰】 『猛暑に気を付けたい“脳のオーバーヒート”対策』

子どもはもちろん、ママもパパも家族みんな毎日元気に過ごしたいですよね。そのためにはちょっとした生活習慣の見直しや改善が必要になることも。そこで、フリーランス看護師の若林紗也子さんに、すぐに役立つ健康情報を取材。シリーズでお伝えします♪

 

 

急な気温の変化や熱中症が心配な季節。まるで頭を使い過ぎた後のように、のぼせを感じることはありませんか?この症状、実は、暑さで脳がオーバーヒートを起こしている状態なのです。そこで今回は、脳のオーバーヒートの仕組みや症状、対処法について聞きました。

*脳がオーバーヒートする仕組み

気温が高くなるこの時期、体だけではなく脳も熱を持ってしまいます。頭蓋骨の中で大切に守られている脳は、外気にさらして熱を放散させることができません。特に、視床下部と前帯状回にある自律神経中枢は、鼻腔の奥に位置し、脳の深部にあります。つまり、発熱が抑えきれないと頭の中に熱がこもり、脳が疲れて「オーバーヒート」を引き起こすというわけです。

 

脳のオーバーヒートは気温上昇や考え過ぎた時、ストレス負荷がかかる時などに起こります。新型コロナウイルスの感染対策のためにマスクを着用していると、マスクの中で温まった湿気の多い空気を吸い、脳に熱がこもったまま冷えにくくなります。まさに、脳がオーバーヒートを起こしやすい環境と言えます。特に未就学児のマスク着用は必要最低限にしましょう。

 

 

*起こりやすい症状

脳がオーバーヒートしていると、さまざまな症状が表れます。

 

・耳鳴り

・立ちくらみ 

・不眠症 

・眼精疲労 

・のぼせ

・疲労感

・頭痛

・体温や心拍、呼吸、血圧の調節などの不調

・発熱

・だるさ

・めまい

 

このような症状は、集中力やパフォーマンスの低下につながります。

 

 

*予防するために

夏は猛暑の屋外と冷えた室内の温度差、暑さによる休息・睡眠不足、脱水症状などが加わることで自律神経のバランスが乱れやすくなり、身体の不調につながります。大切なのは自律神経に負荷をかけ過ぎないこと。暑い季節は、脳に合わせた環境づくりも重要です。負荷にならずに機能を発揮しやすい、脳にとっての最適な室温は24度前後と言われています。「少し涼しい」くらいの温度が理想的なんですよね!

 

 

*熱を下げるポイント

①血液を冷やす

熱中症対応時のように、おでこ、耳の上、後頭部など、首や脇の太い血管を冷やす。

②下半身の血流を良くする

頭部のみ冷やすと、かえってのぼせの状態を招くことがあります。全身の血流改善に努めましょう。

 

【子どもと一緒にできる血流アップ運動】

・両足の指をグーパーグーパー繰り返す。

・足を前に出して床に座り、腕を振りながらおしりを使って前に進む。 

 

もうすぐ夏本番。熱中症には十分注意が必要です。

次の症状が見られる時は、早めの受診を心掛けましょう。

 

・軽傷…大量の汗、筋肉痛、めまい、立ちくらみ

    ▶▶▶涼しい場所に移動し、水分・塩分を補給する。

・中度…頭痛、嘔吐

    ▶▶▶口から水分が取れない場合は病院へ。

・重症…意識がなく、けいれんが見られる

    ▶▶▶すぐに救急車を呼びましょう。

 

 

私たちは眠っている間にコップ2杯分の汗をかくとも言われています。熱帯夜になると、それ以上の発汗が見られます。朝起きてすぐの水分補給も取り入れてくださいね。

みんなで猛暑を乗り切りましょう!

 

若林紗也子さん

1991年岡山生まれ。看護師として急性期病棟、小児科を経てフリーランス看護師に転身。現在は病院、訪問看護、保育園などで勤務。小児科勤務時代に子育てに不安や孤独を感じるママが多いことに気付き、子ども、ママも含めた家族支援の必要性を感じ胎内記憶教育や子育て数秘を学び、ママや家族のカウンセリングも実施。また、‟そよ風のように そっと包み込む 優しさを”をモットーにSNSなどで思いを発信しています。

ブログ:https://ameblo.jp/mah358alo/

Instagram:https://www.instagram.com/say385ako/

 

 

【参考サイト】

・沢井製薬/あなたのかかりつけ健康サイト・サワイ健康推進課「暑さ、ストレス、働きすぎ……自律神経の酷使による『脳のオーバーヒート』にご用心!」 

https://kenko.sawai.co.jp/theme/202206.html

 

☟過去の記事はこちら

・【お役立ち健康コラム⑯】 『子どもの五月病について』

 

・【お役立ち健康コラム⑮】 『3月3日は“耳の日”~知っておきたい耳の話~』

 

 

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