こんにちは!公認心理師で色彩心理カウンセラー、そして元保健室の先生の小笠原真紀子です。
先月LaLaおかチャンネルで【みるみる心が見えてくる!色のチカラであなた発見!】と題してお話させていただきました。こちらもご覧下さいね♪
色には「心と身体のバランスを整えるチカラがある」ってご存じですか?
色彩心理は天秤のようなもので、「心のバランスがポジティブとネガティブのどちらに傾いているか?」がわかります。
気になる色、選ぶお洋服、インテリア、お子さまの塗り絵などからも、心や身体の状態がわかります。
色の不足はお子さんの発達にも影響します。
視覚は五感の中でもずば抜けて情報量が多いので、色の刺激が少ないと脳への刺激が少なくなり、知性や豊かな情緒を育むチカラが育ちにくいと言われています。
前回は「黄色のチカラで、さらに輝くあなたに」でした。
今日は赤のお話です。
赤は「人間を最も興奮させる色」です。
交感神経のスイッチを入れ、刺激を与える色。信号の赤、警告マークなどは、赤が使われていますね!
注目を浴びる、アピールするという心理効果があります。自分を目立たせたいときに赤の服を好む方もいらっしゃると思います。
まだ暑苦しいかもしれませんが、ホッカイロのパッケージは赤。赤は体感温度を3℃上げると言われています(あったかパンツや防寒ソックスなど赤を取り入れると良いそうです)。
また、「生命力の赤」と言われていて、生きるための本能的欲求を満たしたいという心理を表します。
食欲増進効果がある赤はマクドナルドのロゴマークに使われていますが、「もっと食べたい!早く食べたい!」という心理効果を狙っているのだそう。
血、噴火、炎の色に象徴される赤は、「自分の内側から沸き起こる欲求や感情を止められない!」という、自分ではコントロールできないほど勢いのあるエネルギーを表します。
人間の欲求は発達心理に大いに関係があります。
マズローという心理学者は「欲求には五段階ある」と言っています。
(図のピラミッドの下から順に)赤ちゃんの頃は「お腹が空いた」「オムツが濡れてキモチワルイ」「抱っこしてほしい」とギャーンと泣いて、生理的欲求・家族の中で安心して過ごしたい欲求を訴えます。
成長に従って欲求はだんだん高次(複雑)になります。
学校や社会の中で、自分の存在を認め、認められたい気持ちが生まれ、さらに自己実現を叶えたいという欲求に進化します。
「自分らしく生きたい」という気持ちの表れが、生命力の赤なんです!
■P(ポジティブ・キーワード)
男性性、行動力、愛情、生命力、情熱、バイタリティ、惹きつける
■N(ネガティブ・キーワード)
怒り、自己主張(が過ぎる)、焦り、激しさ、こだわり、オーバーワーク
「あれ?赤って男性の色なの?」って思われた方もいるかもしれません。
お手洗いのマークは男性=黒、女性=赤がユニバーサルデザインですが、色彩心理的には男性性をあらわします。
太古の時代、男は家族を守るため血を流してでも動物と戦い、狩りに行き、食べ物を持ち帰りました。
そんな男性的な行動力と愛情を表す赤なんです。
大切なものを守るために、戦う。自分自身を守る時も同じです。
怒りや悲しみの感情は、「自分が大切にされていない」と感じたときに湧き上がる感情です。
「泣いてはいけない」「怒ってはいけない」と自分に厳しいあなた。
自分を大切にしたいという心のサインを見逃さないでください。
「なぜ腹が立つのか?」「なぜ悲しかったのか?」-本当の気持ちに向き合ってみると、もっと自分に優しくなれるかもしれません。
赤、好きですか?苦手ですか?ハッキリ好みが分かれる色ではないでしょうか。
仕事で大役を任され、「自分を認めてもらって嬉しい!よし!張り切ってやろう!」-とても意欲的ですね。
こういう時のモチベーションが赤のエネルギーなんです。精神的にも肉体的にも絶好調で、エネルギッシュ!!
ほかにも「達成感を得たい」「主体性のある仕事がしたい」「自分のやりたいことを邪魔されずにやりたい」「抜きん出た存在になりたい」「注目されたい」-こういうときに赤を好む方が多いようです。
「赤のエネルギーに後押ししてもらう」という感じでしょうか。
上手くいっているときは良いんですが、一方で張り切りすぎて睡眠時間を削るほど頑張ったり、自分のリラックスタイムがないと、「はぁぁ、疲れた」…。
赤のエネルギーも無限ではありません。いわゆる「オーバーワーク」の状態です。
「赤、キツい!」-そう感じる時は、やり過ぎ注意のサインかもしれません。
自分の身体は一つ、一日は24時間しかありません。
「エネルギーの使いどころを知る赤」なんです。「タスクの優先順位をつける」「趣味で息抜きをする」など生活を見直してみましょう。
私は赤の車に乗っていますが、絶好調の時は車に乗るのが楽しいんです!
でも仕事が忙しいときは、「もっと頑張れ!」とお尻を叩かれているようで、車に乗るのがイヤなことも。また、赤の車に変えてから、事故が多くなったんですね…。
赤は、アドレナリンという興奮ホルモンを出すと言われています。
感情が高ぶるので、行動力も高まれば、カッとなりやすい、イライラしやすいこともあります。
何かに不満や悲しみを抱いているときにも、赤のエネルギーが爆発して感情的になりやすいそうです。
人は人の中で成長します。コミュニケーションにおいても、赤のエネルギーバランスが必要。
こだわりは誰もが持っていますが、私たちはコミュニティの中で生きていて、自分の主張ばかりが通ることはありません。自分と周囲のバランスも大切です。
そうかと言って、他者優先、自己主張しないのもストレスが溜まりますね。
私のクライアントさまで、こんな方がいらっしゃいました。
赤が好きで、服や小物などに良く使われていました。でもこの方の雰囲気はナチュラル系、赤を好んで使うようには見えない方だったんですね。
お話をよく聞いてみると…
「自分の意見を言いたいのに、つい人に合わせてしまうんです。『言っても良いのかな』『嫌われないかな』って言えない自分にモヤモヤするんです」というお悩みがありました。
この方にとって赤の心理は、「自己主張できる人になりたい!」という「憧れの赤」だったんです。
「自分にスイッチを入れたい!」-こういうときには情熱の赤を取り入れてみてください。
服に抵抗のある方は、小物で取り入れるとアクセントカラーになって“映え”ますよ!
「なんだかイライラする、疲れている…」-何か我慢していたり、自分に厳しすぎていませんか?
「自分が今どうしたいのか?」-正直に向き合ってみるタイミングかもしれません。
赤の心理でした。それでは、また来月♪
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今の想いをパステルアートで表現してみませんか?ポコアポコカードで、あなたの心を見つめながら、心をまぁるく撫でるようにパステルへ手で色を塗っていきます。ランチ付き。
日時:10月24日(月)11時~14時
場所:ル・メルシェ (岡山県岡山市北区大元上町8-33)
参加費:2,500円(ランチ代込)
お申し込み、お問い合せはInstagramより。
おがさわら まきこ(公認心理師/色彩心理カウンセラー/スクールカウンセラー)
保健室の先生歴27年間を経て、現在は心理職として活動中。「未来を変えるチカラはあなたの中にある!」-脳科学に基づく心理学と、色彩心理をつかったオリジナル手法で、あなたの心を”みえる化”し、なりたい未来につなぎます。
『人生、50代まではリハーサル、60代からが本番よ!』
by鈴木NORA(「オルケスタ・デ・ラルス」ヴォーカリスト)
私たちは、人生のリハーサル真っ最中です♪
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