こんにちは!岡山県の子育て支援の現場で「ママの身体」「抱っことおんぶ」「こどものからだ」のアドバイスをしている「ままからだっこ」のはまだです。本コラムでは、運動や身体の使い方を専門とする理学療法士の視点から、赤ちゃんとの暮らしを楽しくラクにするためのヒントを発信していきます。
今回は「呼吸」について。寝ているときも、この記事を読んでいる(正に今!)ときも行っている呼吸。
この呼吸と妊婦さん、そして産後のママに特化した身体変化=「アンダーバストの変化」について、気を付けていただきたいことをお伝えします!
私たちの肺は、息を吸ったり吐いたりという空気の出入りによって体積が変わります。
その肺を包んで保護している“さや”のような役割をしているのが肋骨。
この肋骨は、横隔膜と連動して 呼吸の時に上がったり下がったりという動きをしているのですが
妊娠してお腹が大きくなると子宮に押し上げられるため 肋骨の下のあたりが上に横にと開いてきます。
肋骨、背骨(胸椎)、胸骨で覆われている部分を指す「胸郭」は、妊娠後期で5センチ以上開く(胸囲が大きくなる)とも言われています。
「産後もアンダーバストが変わらない!」という方は、この妊娠中の肋骨の広がりが影響しているのかもしれませんね。
この肋骨、広がったまま動きが固くなると、呼吸が浅くなったり息切れしやすかったりということが起こりやすいです。
妊娠中の息切れはお腹の重さや圧迫そのもの、体力の低下だけが原因ではないんですね。
また肋骨は呼吸に関係する筋肉だけでなく背中、肩甲骨や肩を動かす筋肉とも関連しています。骨盤とも筋肉でつながっていますよ!
加えて…マスク装着時はどうしても呼吸が浅くなりやすい(→肋骨の動きが少なくなる)ことも報告されています。
しっかり肋骨を動かして柔らかくしておきたいものです。
そのためには、意識してしっかり大きく深呼吸する時間をとってみましょう。
肋骨の辺りが動いているか、ご自分の手を肋骨の下辺りに当ててみて「動いてるかな?」と確認してみるといいですね。
また脇腹を伸ばすストレッチや、肩や肩甲骨がしっかり動くような体操も効果的だと思います。
必要に応じて専門家のアドバイスをもらいながら、妊婦さんの場合は胎児と母体、安全に考慮し、かかりつけの主治医の指示に従って相談しながらおこなってみてください!
◆ままからだっこ11月の予定
11/2 岡山市みんなの広場まんなか「骨盤底筋のおはなし&ちつトレ」
11/3 茶屋町母と子のサロンいろは「子供の靴選び」
11/8 吉備中央町ゆう「肩こり予防のストレッチ」
11/9 岡山市まんなか「抱っことおんぶ教室」
11/14 茶屋町いろは「骨盤底筋のお話&ちつトレ」
11/18 総社市ぴよこっこ「肩こり予防のストレッチ」
11/21 津山市HELLOBABY「抱っこおんぶ教室」
11/30 岡山市ワイズ歯科「抱っこおんぶ教室ミニ」
その他自宅訪問、赤ちゃんクラスおこなっています
皆さんにお会いできるのをたのしみにしています!
濱田由紀(はまだ・ゆき、理学療法士)
鳥取県出身、岡山市在住。一般病院への勤務を経て、現在はママと赤ちゃんがからだのことを気軽に相談できる身近な理学療法士を目指し、岡山県内各地域の子育て支援センターや母子サロンなどで出張講座、自宅訪問などを行っている。ままからだっこ主宰。骨盤底筋pfilAtesインストラクター、北極しろくま堂アンバサダー、子育て支援員。
Instagram→instagram.com.hamayuki.mamakaradacco
HP→https://mamakaradacco-hamada.amebaownd.com
ママと赤ちゃんのサポーター療法士 ままからだっこ
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