こんにちは!岡山県の子育て支援の現場で「ママの身体」「抱っことおんぶ」「こどものからだ」のアドバイスをしている「ままからだっこ」のはまだです。本コラムでは、運動や身体の使い方を専門とする理学療法士の視点から、赤ちゃんとの暮らしを楽しくラクにするためのヒントを発信していきます。
12月、おうちの大掃除をされている方もいらっしゃるかもしれませんね (前回コラムでも触れましたが我が家は年明け掃除になりそうです…泣)。
この時期は外気温も低く、筋肉や体の動きが固くなりがち。
こんな時、腰をかがめた拍子、またはお掃除や重たい荷物を持った時、、、「あれ?…これってぎっくり腰?」の危険性が!
産後ママもプレママもリスクは大。
今回はそうならないためのヒントをお伝えいたします。
妊娠中は「大きな荷物を持っちゃいけない!」とよく言われますが、それはなぜでしょう?
大きなお腹で足元が見えなかったり、バランスを崩しやすかったりで転倒の危険性があるのはもちろん、腰への負担や力みによる負荷が懸念されますね。
「じゃあ、その負荷ってどれくらい?」と言いますと…妊娠中は妊娠していない方と比べ、身体の前で重量物を支えた状況では腰や背中に対して約2.3倍の負荷がかかると言われています。
その分ストレスが大きく、痛みを引き起こす原因になりやすいんですね。
プレママだけでなく産後ママも、妊娠出産によるダメージと日々の赤ちゃんのお世話で身体を酷使されているので、十分に配慮が必要です。
産後ママ・プレママともに言えるのは、「しっかり膝を曲げて荷物を持ち上げる」のがオススメです。
「これくらいは大丈夫!」とひょいっと大きく腰を屈めて持ち上げることはありませんか?
これは痛みを引き起こす原因になりがちですので気を付けましょう。
あとは呼吸を止めて力んで持ち上げるのではなく、「ふう~っと息を吐きながら」持ち上げるようにしましょう。
筋トレもストレッチも「息を吐きながら」が基本です!
その他、「ちょっと腰の調子が悪いな」というとき、例えばキッチンでの作業もちょっとした工夫で変わります。
キッチンでの家事動作は片足だけ台のようなもので高く上げて作業すると腰への負担が軽減すると言われています。
身重なプレママ&毎日忙しい産後ママは、身体がしんどくても痛いとこがあっても思うように休息が取れないこともありますよね。
「こんなものだ。仕方ない」とついつい頑張りすぎてしまうこともあるかもしれません (本当はしっかり休んでいただきたい!!!) 。
だからこそ普段の生活の中での負担を減らし、少しでも快適に過ごしていただけたらと思います。
寒いときは筋肉もこわばり、中々スムーズに動きにくいこともあるかと思います。
身体を温め、プレママはお腹の張りなどに気を付け主治医のアドバイスももらいながら、産後ママは時に専門家を頼りながら、さらに寒い冬を乗り切りましょう!
◆ままからだっこ・はまだの1月の予定(敬称略)
・1/11 吉備中央町子育て広場ゆう「抱っこおんぶ教室」
・1/18 吉備中央町乳児健診
・1/23 備前プレーパーク「子供の靴選び講座」
・1/25 津山市HELLOBABY「抱っこおんぶ教室」
・毎週木曜 岡山市くらしのたね「ネウボラ岡山『つながるおしゃべり会スタッフ』」
その他、自宅訪問、歩くまでの赤ちゃん発達クラス(そだち・あそび)主催、
子育てコミュニティでの活動に参加しています。
皆さんにお会いできるのをたのしみにしています!
濱田由紀(はまだ・ゆき、理学療法士)
鳥取県出身、岡山市在住。一般病院への勤務を経て、現在はママと赤ちゃんがからだのことを気軽に相談できる身近な理学療法士を目指し、岡山県内各地域の子育て支援センターや母子サロンなどで出張講座、自宅訪問などを行っている。ままからだっこ主宰。骨盤底筋pfilAtesインストラクター、北極しろくま堂アンバサダー、子育て支援員。
Instagram→instagram.com.hamayuki.mamakaradacco
HP→https://mamakaradacco-hamada.amebaownd.com
ママと赤ちゃんのサポーター療法士 ままからだっこ
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