こんにちは!公認心理師で色彩心理カウンセラー、そして元保健室の先生の小笠原真紀子です。今年もよろしくお願いいたします。
色には「心と身体のバランスを整えるチカラがある」ってご存じですか?
色彩心理は天秤のようなもので、「心のバランスがポジティブとネガティブのどちらに傾いているか?」がわかります。
気になる色、選ぶお洋服、インテリア、お子さまの塗り絵などからも、心や身体の状態がわかります。
色の不足はお子さんの発達にも影響します。
視覚は五感の中でもずば抜けて情報量が多いので、色の刺激が少ないと脳への刺激が少なくなり、知性や豊かな情緒を育むチカラが育ちにくいと言われています。
前回は「緑のチカラで、ありのままの自分らしく」でした。
今日は金(ゴールド)のお話です。
お正月や成人の日など、1月はお祝い事が満載ですね。金(ゴールド)は、お飾りや晴れ着にも使われるお祝いの代表色です。
■P(ポジティブ・キーワード)
金メダル、収穫、プロセスを大事にする、自尊心
■N(ネガティブ・キーワード)
成果主義、羨望、褒められたい
金塊をイメージするゴールド。「コツコツ積み上げた頑張りがやっと収穫を迎えた」という実りの色です。
お金や名誉が手に入る「物質的な成功」、そしてお金に換えることのできない「精神的成功」のどちらも意味します。
結果とともにその長いプロセスをも讃え、「よく頑張ったね!」と一緒にお祝いする色です。
ここで、フィギュアスケート女子で世界選手権を2度制した安藤美姫さんのお話をご紹介します。
世界の舞台で2度も女王の金メダルを手にし、女子初の4回転サルコウジャンプに成功した安藤美姫さん。現役を退いてからも各国で選手の育成や大会解説者として活躍されています。
「ミキティ」の愛称で親しまれる彼女が大切にしてきたことは、「メダルよりも、心に残る選手になりたい」ということ。
自分が極めた世界ならば一番になりたいという想いはあるでしょう。けれどジャンプだけ、テクニックだけで評価されるのではなく、「感動を与える人になりたい」というのがミキティが現役の頃から大切にしてきた想いでした。
チャームポイントの大きな口で笑い、時に涙を流しながら全身で自分を表現するミキティの姿に感激の涙が止まらなかったことを思い出します。
引退後に見せたある大会の解説では技術だけでなく、「この選手の選んだ音楽に意味があることをご存じですか?」と衣装や音楽に至るまで選手がすべてを注ぎ込んだ想いを伝えてくれました。
私たちは結果だけでなくそんなステージの裏側を知って、改めて「素晴らしいステージを魅せてくれてありがとう!」と拍手を送ることができると思いました。
「何が自分にとって大切なのか?」-価値観は人それぞれ違います。
結果ももちろん大切ですが、皆さんも人と比べるのではなく、ミキティのように自分の大切にしたいことを大切にし続け、頑張ってきた自分に「金メダル」をあげてほしいなと思います。
また何かを実現させるためには、種まきから始め、水や肥料をやり、土の中で陽の目を浴びないでじっと待つ長い時間が必要です。
なかなか思うような結果が出ず、待ちきれなくて投げ出してしまいたくなることがあったかもしれません。
でも!そのプロセスがあったからこそ得られたものがあるのではないでしょうか?
たとえ一番になれなかったとしても、目標に向かって努力した自分に金メダルをあげてほしいのです。
仕事でお子さんとお話する中で、こんなホンネを聞いたことがあります。
お習字やポスター、作文など学校でコンテストに応募することがありますね。
担任の先生から「○○さんが入賞しました!みんなで拍手しましょう!」と報告があったとき、「○○さん、すごいなー」という気持ちの一方、「入賞できなかった自分は、劣っているんだ」という気持ちになるのだそう。
「自分を褒められたい、認められたい」という気持ち。これを承認欲求と言います。大人も子どももみんなあります。
自分の得意なことが勉強やスポーツなどはっきりカテゴライズされている場合はわかりやすいですが、「褒められない自分には価値がない」とは思ってほしくないのです。
「褒めて伸ばす」は教育の常識になりましたが、「褒められない自分には価値がない」と感じるお子さんもいるようです。
また「一番になったらご褒美にゲームを買ってあげる」とか「○○ができたから□□をしてあげる」というのは子どもの意欲を高める方法ではありますが、使いすぎないでほしいのです。
大人の顔色を見て行動する子どもにならないよう、「一番になれなくてもお母さんはあなたのプロセスをちゃんと見ていたよ」「結果でなくあなたの頑張りに金メダルをプレゼントするね!」-そんな風にお子さんをねぎらってあげてください。
たとえば「クラスのムードメーカーだ!」「声掛けが得意だね」など小さな事でもいいんです。
「自分で自分にYESと言えるチカラ」=自己肯定感を育んでもらいたいと思います。
価値観は人それぞれ違います。「何を大切にしたいのか?」-自分やお子さんに寄り添って、受け止めてあげてください。
一番になることがすべてではありません。
結果やカタチにとらわれすぎないよう、込められた想いやペースも大切にしてあげてくださいね。
金(ゴールド)の心理でした。
それでは、また来月♪
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おがさわら まきこ(公認心理師/色彩心理カウンセラー/スクールカウンセラー)
保健室の先生歴27年間を経て、現在は心理職として活動中。「未来を変えるチカラはあなたの中にある!」-脳科学に基づく心理学と、色彩心理をつかったオリジナル手法で、あなたの心を”みえる化”し、なりたい未来につなぎます。
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