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理学療法士ママの「からだもこころも心地良い子育てのために」⑫【赤ちゃんを抱き上げてみる!】

こんにちは!岡山県の子育て支援の現場で「ママの身体」「抱っことおんぶ」「こどものからだ」のアドバイスをしている「ままからだっこ」のはまだです。本コラムでは、運動や身体の使い方を専門とする理学療法士の視点から、赤ちゃんとの暮らしを楽しくラクにするためのヒントを発信しています。

 

赤ちゃんが産まれると毎日何度も繰り返される「抱っこ」。実はこの抱っこの繰り返し、産後ママの身体の負担になることがあります。

ベビーベットを使用していても、床から抱き上げる機会は少なくないはず。また母親学級で沐浴体験はあっても抱き上げる体験はなかなかないかも!

今回のテーマは「赤ちゃんを抱き上げてみる!」。

プレママさんは米袋やバスタオルを赤ちゃんに見立ててやってみよう!産後ママは毎日のお世話に是非お役立てくださいね。

 

【産後は養生…と言っても赤ちゃんのお世話が!】

ママの身体は妊娠と出産で“交通事故に一度遭ったくらい”のダメージを受けると言われています。

退院後は幸せな生活が待っているのはもちろんですが、毎日の授乳やおむつ替え、寝かしつけなど赤ちゃんのお世話も待っています。

産後、赤ちゃんを抱き上げようとしてぎっくり腰や手首の痛みが…という話は珍しくありません。

 

【「床から抱き上げる」をやってみよう!】

新生児は首が座っておらず、頭も身体もふにゃふにゃなので優しく。また赤ちゃんが大きくなっても、腰痛や腱鞘炎予防のため気を付けて抱き上げましょう。

このように上半身のみ屈めて抱き上げようとすると…腰への負担になるだけでなく赤ちゃんもびっくりしてしまいます。

 

【負担の少ない抱き上げ方】

①まず片膝をついて赤ちゃんの頭と背中の辺りに手を入れます。

②次にママの上半身を赤ちゃんの身体の側まで近づけます。

③そこから身体を密着させて腕全体で包んであげるように抱き上げ、片膝から立ち上がります。

いかがですか?密着させるとふにゃふにゃな赤ちゃんの身体も固定できますし、ママの手首に重みも掛かりません。

さらに膝をつくことで腰への負担を減らします(膝に痛みがある方は膝下にタオルなどを敷きましょう)。

【赤ちゃんへの声掛けも忘れずに】

「いちいち面倒くさい」「まだ分からないだろうし」と思われがちですが(めちゃくちゃ分かります。私も我が子が小さいときはそうでしたので…)、赤ちゃんを抱き上げるときは「〇〇ちゃん、抱っこするよ」と声を掛けてあげていただきたいのです。

こちらはこれから抱っこすると分かっていますが、赤ちゃんはそれが分かりません。急に目の前に顔が見えたと思ったら無言で抱き上げられる…ってびっくりしますよね。

抱っこするよという声掛けで赤ちゃんもからだとこころの準備ができます。それがコミュニケーションの一つにもなりますので是非!赤ちゃんだって立派な一人の人間なんですよ~(^^)

 

「理学療法士ママの『からだもこころも心地良い子育てのために』」は今回で最終回です。

産後は赤ちゃんのお世話に家事にお忙しいことと思いますが、どうか日々の負担を少しでも減らして快適に過ごしていただきたいです。頼れるところに頼ってくださいね。応援しています!

 

◆ままからだっこ・はまだの3月の予定(敬称略)

「ママの身体」「赤ちゃんの成長発達」「抱っこやおんぶ」を専門に出張講座や自宅訪問、親子教室を行っています。子育て親子のためのイベントのサポートスタッフ(くまの森)、岡山市くらしのたね「ネウボラ岡山『つながるおしゃべり会』」(毎週木)。

3月は津山市HELLOBABY、吉備中央町乳児検診、総社市ちゅっぴーひろば、倉敷市茶屋町いろは、岡山市みんなの広場まんなかなどの地域の子育てひろばや親子サロンにおじゃまします★

皆さんにお会いできるのをたのしみにしています!

 

濱田由紀(はまだ・ゆき、理学療法士)

鳥取県出身、岡山市在住。一般病院への勤務を経て、現在はママと赤ちゃんがからだのことを気軽に相談できる身近な理学療法士を目指し、岡山県内各地域の子育て支援センターや母子サロンなどで出張講座、自宅訪問などを行っている。ままからだっこ主宰。骨盤底筋pfilAtesインストラクター、北極しろくま堂アンバサダー、子育て支援員。

 

Instagram→instagram.com.hamayuki.mamakaradacco

HP→https://mamakaradacco-hamada.amebaownd.com

ママと赤ちゃんのサポーター療法士 ままからだっこ

 

☟過去の記事はこちら

・理学療法士ママの「からだもこころも心地良い子育てのために」⑪【パートナーとできるセルフケア】

・理学療法士ママの「からだもこころも心地良い子育てのために」⑩【年末大掃除はぎっくり腰に注意!?】

 

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