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【看護師さんが伝える健やかな暮らしお役立ちコラム④】 『冬至&小児で流行している感染症&冬バテについて』

 

ママにとって家族が心身ともに健やかに暮らせることは何よりの宝物!岡山の子育て世帯の健やかな暮らしを応援するため、現役フリーランス看護師の若林さやこさんに家族や子どもの健康に役立つ情報をお届けしていただきます。

 

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冬の寒さが本格化してきました。何かと慌ただしくなる年の瀬は生活リズムが崩れがちで、感染症もはやる時期です。そこで今回の健康コラムは「冬至」「小児で流行している感染症」「冬バテ」についてお伝えします。

 

*冬至について

12月22日は1年で最も昼が短くなる冬至です。冬至に「ん」の付くものを食べると運がつくと言われています。よく食べられるのがカボチャ(なんきん)でしょう。カボチャに含まれるビタミンAは皮膚や粘膜、視力、骨や歯にも効果があり、かつては夏に旬を迎えるカボチャを冬まで保存し、貴重なビタミン源として冬に食べていたそうです。

 

また、冬至の「ユズ湯」も恒例ですよね。香りの強いユズは邪気を払うとされ、新陳代謝を活発にし、血行を促進する成分を含んでいます。これが体が温まり、風邪予防にもなると言われるゆえんかもしれません。

 

冬至にはカボチャとユズの2大強力パワーをもらって、冬を元気に乗りきりましょう!!!

*小児で流行している感染症について

  • インフルエンザ

・突然高熱が出て、頭痛、全身けんたい感、筋肉痛、関節痛が現れます。

・一般的な風邪と比べると全身症状が強いことが特徴です。

・発症後5日間(発症した日を0日として)を経過し、かつ解熱した後3日間を経過するまでは出席停止となります。

 

  • アデノウイルス

・高熱とのどの痛みや腫れ、結膜炎、胃腸炎などの症状が現れます。

・結膜炎のみであれば「はやり目」、結膜炎に加えてのどの腫れがある場合は「プール熱」と呼ばれます。

・登園・登校は結膜炎なら感染の恐れがなくなってから、プール熱なら主な症状が消えて2日間経過してからが目安です。

 

  • 急性胃腸炎

・ウイルスや細菌に感染し、嘔吐(おうと)や下痢、腹痛などの症状が現れます。

・熱が出ることもあります。

・嘔吐・下痢症状が落ち着き、食欲や元気があれば登園・登校できます。

 

  • ノロウイルス

家庭内での対策については過去の記事をご参照ください。

【お役立ち健康コラム⑫】「気を付けたい感染症~ノロウイルス~」

 

気温が下がり、空気も乾く冬はもともと体の免疫機能が落ちる時期。コロナ禍で感染防止対策をしてきた私たちはウイルスや病原菌に触れる機会が減り、抵抗力が落ちています。一人一人が規則正しい生活やこまめな手洗いを心がけることができると良いですね!

 

*冬場バテについて

近年、冬バテ症状がみられる方が増えています!

冬バテは夏バテと同様、室内と室外の気温差(寒暖差)によって起こる自律神経の乱れが原因と考えられます。夏よりも冬の方が日中と夜間の気温差が大きく、暖房によってさらに気温差が生じるために自律神経が乱れ、体調を崩しやすくなります。

 

*冬バテチェックリスト

□食欲不振

□適度な睡眠時間をとっても疲れがとれない

□眠りが浅く、夜中に起きてしまう

□倦怠(けんたい)感があり、怒りっぽくなってしまう

□頭痛、肩凝り

 

冬バテが長引くことによって免疫力が低下すると、風邪やインフルエンザなどに感染する可能性も高まります。回復には自律神経を整えることが大切です。家の中と外とでは急な気温差が発生してしまうので、今日からできる対策として服装や温熱カイロで体温調節を行えると良いですね!

2023年の健康コラムは今回が最終回!子育て世帯の皆さまの健康に関するさまざまなテーマを取り上げ、少しでも役に立てられれば―との思いで連載してきました。ご愛読いただき、ありがとうございました。コラムへのご感想・ご意見もいただき、とてもうれしかったです。クリスマス、冬休みなど、楽しみがいっぱいの12月。体調管理には十分気をつけて、良い年をお迎えくださいね♪。

 

 

【参考サイト】

・キッズドクターマガジン/赤ちゃんがインフルエンザにかかるとどうなる?症状は?

・キッズドクターマガジン/アデノウイルスに感染したら保育園は何日休む?登園許可は必要?言わないのはNG?

・キッズドクターマガジン/ノロウイルスに感染したら、保育園は何日休む?いつから行かせてもいい?

・南東北グループ 医療法人財団 健貢会 総合東京病院/冬バテってなんだ?

 

 

若林紗也子さん

看護師として急性期病棟、小児科を経てフリーランス看護師・保健師に転身。現在は在宅医療を中心に訪問看護や母子保健分野の保健師として勤務する傍ら、子育て中の看護師ママがもっと楽しく、自由に働ける働き方をサポート。ブランクがあっても、仕事を選んでスキマ時間で働けるサービス、ちょこっとワーク【chokowa】で看護師として働き方改革にも力を入れています。

小児科勤務時代に子育てに不安や孤独を感じ、誰にも相談できずにいるママが多くいることを知るとともに、子どももママも含めた家族支援の必要性を感じ、胎内記憶教育Ⓡ認定講師を取得。また、子育て数秘を通じて子どもの資質を知り、「まぁいっか!」ができるようになるママを増やしたいと数秘カウンセリングも行っています。

‟そよ風のように そっと包み込む 優しさを”をモットーにSNSなどで思いを発信しています。

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ママの「復職したい」を応援する潜在看護師/セラピストの業務シェアリングプラットフォームchokowa

 

☟過去の記事はこちら
・『梅雨を元気に乗り切る!日常の過ごし方』

『秋にお伝えしておきたい!子育て世帯のための健康コラム』

 

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・暮らしに役立つ「色のチカラ」~心と身体に効く色彩心理のススメ~⑮マジェンダの心理~自分がお留守になっていませんか?

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