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心と体を育むハーバル子育て①ママはお家のセラピスト

初めまして、メディカルハーブセラピストの西睦美です。

普段は、お客さまの心と体の状態に合わせたオーダーメイドのハーブティーを提供しています。

「ゆったりお茶を飲む時間なんて取れない」「淹れるの面倒くさい」…。

いろいろ思うことはあるかと思いますが、心が動いたときが始めどき。

ハーブは驚くほど簡単に心をほぐしてくれるんですよ。

このコラムでは自身の子育て経験も踏まえながら、産後ママの体調ケアや赤ちゃんケアに役立つハーブ術など、健康維持へのメディカル面と“ふわっとした癒やし感”を合わせてお伝えしたいなと考えています。

もし今は響かなかったとしても、このコラムが頭の片隅に残って、数年後のあなたがふとハーブのことを思い出してくれたら嬉しいです。

 

ハーブとの出合い

私がハーブを飲み始めたのは、自身の喘息と花粉症がきっかけでした。

ハーブを知って早々に思ったのは、「いっぱいいっぱいだった新米ママのころの私に、ハーブティーを飲んでほしかった」ということ。

寝不足でも腹痛でも熱があっても、ワンオペなので育児が最優先…。

体調に関係なくエンドレスに続く家事…。

メンタル的にもかなりまいっていた第一子の育児。

泣いている赤ちゃんを抱き「泣きたいのはこっちだよ」と呟く…。

そのときは気づかなかったけれど、メンタルの落ち込みには睡眠不足のほか、低血糖や低タンパク、貧血といった栄養のアンバランスもかなり影響していました。

 

ママにこそ癒されてほしい

「そんな過去の私に、そして今しんどいと感じているママたちにも、ハーブティーを淹れてあげたい」

癒やしを感じた脳は、狭くなっていた視野を広げて感情を鎮めます。

そして一旦心が落ち着くと、人はちょっとだけストレスに強くなれます。

育児中のママは「自分を後回しにしがち」。

特に責任感が強く真面目な性格のママは、休むことに罪悪感を持ったり頑張りすぎてしまいます。

でも、忙しいからこそ自分を癒やす時間が必要なんです。

少し立ち止まることで、脳は「余裕がある」と錯覚して本当に余裕が出てくるから。

焦っているときの脳って、ほんと「何してんねん!」って突っ込みたくなるほど効率悪いんですよ(笑)

家族の前で「笑顔でい続ける」って簡単じゃないって思うから、まずママが癒されてください。

 

「ママのお手当て」という考え方  

とある自然療法の本を読んでいて「ママは家庭のセラピスト」という一言に釘付けになりました。

それは私が日ごろハーブで子どもたちを癒やす中、言葉にならずとも感じていたことだったから。

セラピストとは「癒やす人」のこと。

病院に行けばお医者さんが「症状」を診て薬を出したり、看護師さんがパパッと処置してくれてとっても頼りになります。

対して「ハーバルセラピスト」(ハーブを使って癒やす人)は、医療行為はできません。

しかし症状を手がかりに「その人全体」を見て、植物の力で心と体の根本(自然治癒力)を整えることができます。

この「全体を見る」というのは、お家でママが子どもにする「お手当て」そのものなんです。

だから「ママはお家のセラピスト」。

子どもにハーブを使うとき、心と体、普段の言動や雰囲気-つまり全体をみています。

例えば、子どもが「お腹が痛い」と言うとき。

食べ過ぎかもしれないし、冷えたのかもしれない。

食あたりかもしれないし、うんちが出る予兆なだけかもしれません。

そこでママはなんとなく察しますよね。

「これは病院行ったほうがいいな」とか、「様子見ていいやつだな」と。

だっていつも近いところで見ていて「こうなる前の流れ」がわかるから。

体質、生活環境、お友だち関係、ふと吐いた弱音とか…ヒントがたくさん。

謎解きの結果「学校を休んでいいよ」の一言にたどりつくこともあります。

求めていたのは「治療」ではなく、「信じて受け入れてもらうこと」だったという場面です。

これは医療では治せません。

「仮病かな?」という勘が働いたとしても、うちではお腹に良いハーブを淹れます。

そのハーブが心の緊張を解く作用を持っていて、そちらに期待するためです。

 

心をほぐすジャーマンカモミールティー

子どもは体が未熟である上、うまく気持ちを言語化できないことも手伝って、ストレスが症状となって体に表れやすい。

そんなとき薬じゃ対応できないから、心をほぐしてくれるジャーマンカモミールティーを。

ほんのり甘い香りのするこのハーブは子どもにも好まれる味です。

※キク科植物にアレルギーがある子は控えてください。

リラックスハーブの代表ですが、ティーで飲みにくい子には牛乳と合わせてミルクティーにするのもおすすめ。

 

【カモミールミルク】

  1. 少量の水とジャーマンカモミール2gをミルクパンに入れ火にかける。
  2. ふつふつしてきたら牛乳150ccを足して火を弱め、沸騰直前まで沸かす。
  3. 茶漉しでこしながらカップに注いでできあがり。

お好みでハチミツを足しても美味しいです。

※1歳未満の子にはハチミツは与えないでください。

 

「優しい思い出」を繋ぐ

「ママのお手当て」で子どもが受け取るプラスαは、安心感、優しさ、温もり、幸福感など…いろいろ。

その記憶が優しい思い出になって、大きくなっても辛いときに心を支える土台になってくれたら…。

そして、将来子どもができたとき、その子に優しさを繋いでくれたら…。

そんな想いで、このコラムのタイトルを「心と体を育むハーバル子育て」と名付けました。

日々忙しいママさんパパさんにも、ハーブティーは心身の「心地いい」という感覚を取り戻させてくれます。

子育て期間が親子両方にとって幸せなものであるため、ハーブが助けになりますように。

 

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西睦美(にし・むつみ、メディカルハーブセラピスト)

心身の不調を植物の力で緩和。薬で止まらなかった喘息をハーブで改善。リラックスだけじゃない、身体の根本を整える美味しいメディカルハーブティーをブレンドするJAMHA認定ハーバルセラピスト。メディカルハーブを専門に、岡山・倉敷市内でハーブのミニ講座を含めたワークショップを随時実施。教室の開設を目指し勉強・実践中。

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