ただ飲むだけでも息抜きになったり、植物の作用を感じられるハーブティー。
ちょっとした儀式を挟むことで、その効果を感じやすくなったり、狙った以上の副効果が得られるのをご存知でしょうか?
自分だけのために丁寧にお茶を淹れる-その行動自体が自分に優しく、癒やしになりますね。
また「効果を感じる過程」をしっかり通して飲むと、ハーブの成分が一層体と心に染み入ります。
以前の私はとても疲れていて、時間がかかることを億劫(おっくう)に感じていました。
だから当時の価値基準は「すぐできる」「速く効く」。
でもそんな人にこそ、深いリラックスを感じる必要があるのです。
研究でも「ゆっくり丁寧な時間をとる過程」が焦りの感情を取り去り、脳と心に余裕を生むことがわかっています。
「自分を大切に」「自分に優しく」-ハーブティーは、そういったことが考えてもよくわからない方におすすめです。
「自分を大切にするということが感覚としてわかった」とお客さまからよく言っていただきますし、もちろん私も感じています。
ママはいろんな役割を持つため、「自分はどうしたい」が迷子になりがち。
子どもや周りを優先する状況の中、起こった感情を一旦置いてばかりいると、そのうち自分の気持ちがわからなくなる。
お茶を飲んで忙しい感情が落ち着いたとき、
自分の本質的な部分が見えてきます。
後回しにしていた自分の気持ちを聞くとき、「間」を持ってみませんか?
⑥→⑦は3回以上繰り返してください。
この儀式のポイントは④の「ぼーっとする」と⑥→⑦の「呼吸」。
ぼーっと一点を眺めることで、無理なく瞑想の世界・頭を空白にする時間に入っていけます。
そして吸うのにかけた倍の秒数(8秒)をかけて吐く呼吸法で、焦りが減って時間に追われる感覚がなくなりますよ。
この呼吸法はハーブティーを飲む以外の時間でもメンタルの安定に有効ですが、自律神経の調整作用があるハーブの香りでさらに呼吸が深まります(ひどく緊張を感じるときは息を吸いすぎて過呼吸になっているので、先に息を吐ききってから吸ってみましょう)。
ストレスがかかっているときは呼吸がうまくできていないことが多いです。
そうすると脳は酸欠状態。
目の前のことに意識が集中し、周りが見えにくくなります。
そんなときのママは子どもにもイライラしがちに…。
ハーブティーと呼吸法で脳に栄養と酸素を回してください。
「空白時間」を持つことで、脳の余白を広げてあげましょう。
小さな喜びや幸せな気持ちに気づく瞬間が増えますよ。
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・ママに伝えたい!姿勢のお話④「子どもは大人のミニチュアではない/前編」/骨の違い
西睦美(にし・むつみ、メディカルハーブセラピスト)
心身の不調を植物の力で緩和。薬で止まらなかった喘息をハーブで改善。リラックスだけじゃない、身体の根本を整える美味しいメディカルハーブティーをブレンドするJAMHA認定ハーバルセラピスト。メディカルハーブを専門に、岡山・倉敷市内でハーブのミニ講座を含めたワークショップを随時実施。教室の開設を目指し勉強・実践中。